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ハンガリーからの訪問者 2

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シルヴィとティビのイギリス旅行、前半はロンドンで、意欲的に博物館や観光スポットを回ったり、初めての料理や珍しいビールに色々挑戦したようです。(やはり「フィッシュ&チップス」選びは失敗したらしいが) 後半二泊は、うちに滞在してもらうことになっています。金曜日の夕方到着して、ディナータイム。この日私は、新しい味への好奇心が強く、日本食大好きという二人のために、また最近胃痛で悩んでいるシルヴィのために、散らし寿司、ワカメの味噌汁、茶碗蒸し、味噌田楽、キノコの和風サラダ、大学イモ(揚げたのではなくロースト)という、できるだけ日本の典型的な料理、ハンガリーでは手に入らない食材、また油っこくないものを用意しました。他にはアサヒ・スーパードライ(イギリス製)とジャパンセンターで買った日本酒。…しかし!今イチ不評で、かなり余ってしまいました~(苦笑)。きっとハンガリー人には味が薄過ぎるのと、珍しい食べ物が多過ぎたようです。私の味付けは、和食としては、けして薄味ではないのだけど…。シルヴィとティビは、ブダペストのとある日本食レストランが気に入って、結構しょっちゅう行くと聞いていたので、これほど和食に慣れてないとは思っていなかったのです。どうも話を聞いていると、二人は豆腐すら知らなくて、実は「和食もどき」なものを食べさせるレストランのようです。ティビのために、量だけはかなり多めに作ったのだけど、特に彼には味が濃くて、しかも肉盛り沢山のような、いかにもカロリーの高いものじゃないと全然ダメみたいでした…。
次の日は、夫P太の車で「イギリスの田舎満喫の日」です。この日こそは、天気が悪いと意味がないのですが、折りしも絶好のお天気でした。P太はティビに、後部座席のシルヴィの隣ではなく、助手席に座るよう勧めました。P太の車は結構大きなセダンだし、私は内心、いくら何でも後ろに座れない人はいないだろう…と思っていました。んが、実際ティビが助手席に座ったら、座高は天井ギリギリ、座席を真一杯後部に引いて丁度でした。(絶対エコノミークラスのフライトで、12時間以上掛けて日本になんか行けないだろうよ…) その真後ろに座った私の足部分は、15cmぐらいしか空きがなかったけど、上手い具合に全く平気でした。体が小さいってのは何かと便利です(負け惜しみちゃうで~)。
まずは、ハンガリーの動物保護のボランティアをしているシルヴィのために、ナショナルキャットセンター見学です。最先端の整備された施設に、シルヴィも目を見張っていたようです。ここへ養子猫を選びに行く以外に訪問するのは気が引けるのですが(どのコも引き取りたくなるので)、案の定、土曜日の午前中だったせいか、若くて人懐っこくて、おまけに見た目も可愛いにゃんこがいっぱいで、心が揺れました。大抵そういう猫はすでに予約済みなのに。…ポコちゃん、本当に運が良かったねえ。この日もし養子を探しに来ていたら、絶対デブのサビ猫は選ばなかったでしょう(ヒドイ)。でもポコちゃんほど愉快なニャンコは居ないので、今やポコちゃんナシでは暮らしていけないけどね。
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その後、白い断崖絶壁の海岸線で有名な「セブンシスターズ」へ向かいました。まずは遊歩道入り口の、人気パブGolden Galleon(黄金の大帆船亭)で腹ごしらえです。このパブは道路沿いの草原にポツンと一軒だけ立っていますが、いつもハイカーで大賑わいです。私は「チキンのチェダーチーズソースのパイ」(写真上)、P太は「ビーフ&ギネス・パイ」、シルヴィは「チキン・キエフ(鶏肉のバター包み揚げ)」、ティビは特大ビーフステーキを注文。チキンパイ、思ったよりソースがしつこくなく、チキンもジューシーで柔らかく、後を引く美味しさでした。このパブは、どの食べ物を頼んでも大満足の味で、サービスもスムーズ、ロケーションも最高なのに、値段は良心的。ティビのステーキだけ、他の2倍の値段だったけど(笑)。ティビも、雰囲気の良いイギリスらしいパブに大喜びでした。
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その後、牧草地の中の遊歩道(なので大抵ヒツジのフンだらけ)を延々と30分ぐらい歩いて、海岸&崖っぷちに出ます。内陸国ハンガリーで生まれ育ったシルヴィとティビは、まだ海を見たことがありません。初めはハンガリーのバラトン湖のような巨大な湖とどう違うのか、想像すらできなかったようだけど、実際目にして、かなりはしゃいでいました。この日はイギリスの海にしては珍しく波もそこそこあり、色もキレイなターコイズブルーだったので、海の素晴らしさを十分楽しめたと思います。特にイギリス南東部の海岸は大抵石だらけなので、波に洗われて変わった形の石に出会えるのも、海ならではの醍醐味ですね。
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そして、この白い崖の上を歩きます!(崖を登るのではありませんが) 正に垂直な上、チョーク質で崩れ易い崖の上にはフェンスも何もなく、地面が突然終わる感じ。超スリリングなハイキングです。崖の上から海を眺めると、チョークが崩れて海に溶けて濁っている部分との差が、はっきりとわかります。頑張って歩けばビーチィヘッドまで行けるのですが、御覧の通り丘を幾つも越えなくてはならないので、相当健脚に自信有りな人向けです。
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たっぷり歩いた後は、駐車場に戻ってティータイムです。ブルーベリーのアメリカンマフィンと中国のネギ入りクラッカー、タイの海苔スナック、ピスタチオと、組み合わせメチャクチャ(笑)。イギリスの習慣で、つい予めポットのお茶にはミルクを入れてしまったのだけど、ティビはミルクティが全く飲めないのだそうです。すまんかったよ…。
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帰る途中に車を止めて「ロングマン」という丘に描かれた巨大な絵を眺めました。英国にはこんな「ヒルフィギュア」があちこちにあるのです。眺めながら草笛に夢中になったり巨大ナメクジの撮影に熱中したり、良い年した大人四人が何やってるのやら(笑)。
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今晩はナベです。本当はおやつをごっそり食べたので、ティビ以外夕食は要らないほどでしたが、ティビだけはすでに空腹で、帰宅後もクラッカー一箱を空けてしまうような勢いで食べています。しかし、ポン酢の他ピーナッツだれ(ゴマだれの代わり)を用意しても、ナベもかなりあっさりしているんだよなあ…。でもこれは、豆板醤を添えることで解決しました。ティビ、ナベが気に入った様子です。スモーカーなせいか、本当に濃い味が好き。朝はトースト三枚だし、ジャムは一瓶の半分一枚のトーストに乗せるし、コーヒーには砂糖山盛り3杯です。以前シルヴィの家で果物のスープを御馳走になった時は、自分で生クリームてんこ盛りにしていました(故にシルヴィに「カロリーイーター」と呼ばれる)。文字通りビールは水代わりだし、シルヴィの話だと、朝食に卵10個分食べたことがあるとか。ひゃ~、いくら背が高くて他の人よりエネルギーが必要でも、体に悪いよぉ~。健康的な食生活という概念は、ティビの中には全くないようです。---それにしてもシルヴィとティビ、普段どういう食事をしてるんだろう?? 食べる量も全然違うし、シルヴィは結構健康に敏感だし、ティビが好むものは、実際シルヴィの胃痛に悪そうなものばかりなのですが…
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シルヴィとティビから、お土産を沢山貰いました。この本は彼らの町、ハンガリーの古都「セーケシュフェヘールヴァール」の美しい写真集(英語版)です。その他にもパプリカ粉や、ハンガリーの食材をどっさり貰いました。下の写真右はハンガリー名物のハーブ酒「ウニクム」(養命酒のような味…)。写真左の箱は、ハンガリーの伝統的なハーブキャンディーだそうです。見た目は黒に近く、味は薬っぽくて(笑)、まあ喉に効きそうです。でもパッケージがハンガリーらしくて、クラシックで素敵。私からは、動物を愛するシルヴィには「風の谷のナウシカ」、アクション映画しか好きじゃないとういうティビには「SHINOBI」のDVDを、日本の食材などと一緒にお土産として渡しました。「SHINOBI」…、私はまだ見たことがないのですが、仲間由紀恵&オダジョー主演なので気になります(笑)。噂に寄ると、ワイヤーアクションを多用した画像は、チャン・イーモウ並に見応えあるけど、話は練が浅くてクズ、と聞いています。でも「あずみ」が大好きなティビだからOKかなー??
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英語とハンガリー語と日本語が混じる不思議な空間でした。翌日の日曜日の朝、彼らはハンガリーに帰って行きました。ここをイギリスの家だと思って、また遊びに来てね!
by derliebling | 2008-06-15 15:33


こんにちは!「ぴよよん」です。当ブログに御訪問頂き有り難うございます♪ 英国に住んでいますが中欧好きです。蚤の市等で出会った、または手作りなどの可愛い雑貨たちを紹介していきたいと思います。


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