さよなら、たまちゃん

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今日(日本時間ではもう昨日ですが)、愛猫たまちゃんが永眠しました。やはりガンで、最早強い薬も全く効かない状態となり、私達は安楽死を選択したのです。今朝たまちゃんを動物病院へ連れて行き、空のキャリーバッグで帰って来ました。たまちゃんのトイレなどが置いてあったバスルームを片付けると、やけにガランと見えました。病院が火葬の手配をしてくれ、2週間後遺灰を引き取りに行きます。末期ガンと宣告を受けた時から、この日が近いうちに来るであろうとは覚悟していたけど、呑気なもので、まさか今日だとは思いもよりませんでした。
たまちゃんは、今年に入ってからも再び何度か具合が悪くなり、以前と同様に下痢が続いたり、ウツのような状態になりました。でも注射や薬を与える度に、何とか快復しました。その後食欲も出て、体重も大分増えました。私がベルリンに行く前は、普通に元気でした。旅行中も、今までにないほど夫に甘えていると夫は感激していました。でもこの間に、再び下痢が始まり、夫が病院に連れて行くと、便の検査の結果も相まって、ガンに間違いないであろうと言われました。余命数週間から一ヶ月と診断されました。私がベルリンから帰ってきた時は、ベタベタの甘えぶりでした。しかしその後も下痢は止まらず、どんどん弱って行きました。この一週間は特にひどく、歩くのもフラフラで、またウツのような状態になり、「甘えっこ」をしなくなりました。でも痛みがある様子も無く、ごはんも少ないけど食べないと言うことはなく、撫でるとしっぽをピンと立て、僅かに嬉しさを表現しました。つい一昨日も、私の膝の上で喉をゴロゴロと鳴らしていました。ただし、最早私達を認識していたかどうかは定かではありません。
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今朝病院に連れて行くと、獣医さんは持ってあと2週間だろうと言いました。そしてその間、どんどん弱って苦しむだろうと。残された道は、抗ガン剤投与だけですが、それはガン細胞も殺すけど、彼女自身をもぼろぼろにして、結局苦しみを増やすだけだろうとのことでした。獣医は悲しげな顔で、決断の時が来たのだと告げました。暫く夫と二人きりにしてもらって話し合いました。交互にたまちゃんを抱きしめて泣きました。
末期ガンの動物に安楽死を与えるのは、今はそう珍しいことではありません。しかし人間の判断だけで、動物の命の終わりを決めてしまうなんて、やはり恐ろしいことです。たまちゃん自身の希望は、けして聞けないのですから。心のどこかで、やはり人間のエゴなのではないかと考えてしまいます。しかし誰もが、ガンの苦しみのほうがずっと残酷だと言います。結局私達に残された愛し方は、もうそれしかなかったし、彼女にできる限りのことはし尽くしたと思いました。獣医が前足の毛を少し剃ると、たまちゃんは少しだけ抵抗しました。そして薬剤の注射をしました。その間二人で、たまちゃんを撫でながら「さあ、おねんねしようねえ」と言いました。ほんの1、2分の間に、全く苦しまず、たまちゃんは逝きました。目は開いたままで、ガリガリに痩せているものの、全然年老いては見えず、毛皮は相変わらずふんわりして、顔には病に疲れた様子も無く、死んで尚愛らしいままでした。少なくとも最後の最後まで、彼女は幸せだったと信じています。ただずっと特別食だけを与えていたので、せめて最後の食事と分かっていれば、彼女の大好きな海老を食べさせて上げたかったと言うことだけが心残りです。
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享年14か15歳。施設から引き取ったので、はっきりした誕生日が分かりません。猫としては、まず天寿を全うしたと言えます。しかし完全室内飼いなので、20歳ぐらいまで長生きしてもらいたいという欲はありました。でも自然界では到底生きられない、厄介な持病持ち猫でしたから、驚くほど長生きしたのかも知れません。たまちゃんと一緒に暮らしたのは、2年とちょっとだけでしたが、外には全く出ない猫だったし、私も大抵家に居たので、大変密な時間を過ごしたと思います。とにかく私の側にいないと淋しくてならない、撫でてもらうことと一緒に寝ることが大好きな猫でした。完全に人間に頼りきったこんな弱い存在なのに、どれだけ沢山の幸せを私にくれたことか。たまちゃんは、前の飼い主に放棄され、ナショナルキャットセンターという施設で孤独な生活を送っていました。高齢な上、癲癇持ちと言う、条件のとても悪い猫で、私達が引き取らなかったら、多分一生を施設で過ごしたでしょう。誰もが、晩年新しい家族を得て、暖かい家で過ごせて本当に幸せだったと言ってくれます。でも私のこの淋しい気持ちは、何処へ持っていったらいいのか分かりません。彼女の柔らかい極上の毛皮、真っ黒な瞳で私の顔を覗き込み、か細い声で「みゃーん」とナデナデか美味しい物をねだるしぐさ、「おねんね」の時大きく喉を鳴らして私の上をフミフミ、ぱりぱりし、体全体でめいっぱい幸せを表現していた時間やぬくもりが、たまらなく恋しいのです。
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数年ぶりで、声を出して泣きました。今もキーボードを涙で濡らさないよう気を張っています。さよなら、たまちゃん。そしてありがとう! たまにゃはマミーの宝物だよ。
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by derliebling | 2008-02-24 03:40 | 動物


こんにちは!「ぴよよん」です。当ブログに御訪問頂き有り難うございます♪ 英国に住んでいますが中欧好きです。蚤の市等で出会った、または手作りなどの可愛い雑貨たちを紹介していきたいと思います。


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