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欧州最大のストーンサークルでパワー・チャージ!

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正直言って昨年は、私達夫婦にとってはストレスの多い、余り良い年ではありませんでした…。気晴らしに、何か運気に良さげなことをしなければと考えて、二人共まず思い付いたのが、パワースポットへ行くこと。何せ英国には、スピリチュアルな謎の古代遺跡があちこちにあります。と言っても、一番有名なストーンヘンジは、遠巻きにしか眺められないのでパス(ちょっと昔までは近付いてもOKだったそうですが)。そこで目指すことにしたのが、その北約30kmに位置する、同じく先史時代の遺跡で世界遺産に登録されている「Avebury エイヴベリー」でした。それは、ヨーロッパ最大のストーンサークル。その中に村が存在する程なのです。環状列石の中を自由に歩けることは勿論、石に直接触ることも出来ます(ただし登ったり削ったりするのは勿論禁止!)。パワー・チャージには、ストーンヘンジよりも遥かに有効そうです。意外にも未だエイヴベリーに行ったことがないと言う義両親も誘って、4人で行くことにしました。
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折りしも暴風雨続きのイギリスですが、奇跡的に一日中快晴となった日を選びました。高速道路を折り、丁度お昼頃、エイヴベリー手前の「Marlborough マールボロー(マールバラ)」と言う 古いマーケット・タウンらしき町を通ったので、ここで一時下車して昼食をとることに。
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最初は、雰囲気も結構良さげな値段も手頃なパブが、すぐに見付かってラッキー♪と全員喜んでいたのですが、これがとんだ誤算だった。メイン・コースが、一時間待っても来ないのです! この時期は、日没も4時位と日が短いのに、すっかり時間を無駄にしてしまいました…。まあ結局味は悪くなかったんですけど、マールボローからエイヴベリーへの街道沿いにも、良さそうなパブは幾つかあったなあ。
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幹線道路のすぐ脇だから、エイヴベリーの村へ入り口で否応無しに目に留まる、まるで巨大プディングのようなお姿の「Silbury Hill シルベリー・ヒル」と呼ばれる丘。やはりこれも、ヨーロッパ最古で最大の人工丘で、建造目的不明の謎の古代遺跡です。
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この周辺には、「West Kennet Long Barrow」 と呼ばれる古墳等、紀元前3千年紀後半建造と推測されている巨石遺跡が他にも点在し、一帯がイギリス最強のパワースポットとなっています。
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もう日差しが夕方っぽくなっていた頃、やっと目的地エイヴベリーに到着。しかしP太に言わせると、冬の夕暮れ時の太陽光は特に美しく、撮影に最適だそうです。そして夕暮れのほうが、スピリチュアルな雰囲気は一層増すように感じます。この日は快晴だったものの、その前が連日大雨続きだったので、車を降りてまず全員持参のウェリーズに履き替えました。
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このエイヴベリーの概要は、「henge ヘンジ」と呼ばれる堀(かなり深い)と土手、それに沿った外環状列石、その中の二つの内環状列石から構成されているようです。これを実感するには、とりあえず絵葉書やウェブの航空写真を見たほうが分かり易いかも。この堀と土手は、金属の存在しない時代に手掘りで建造されたそうで、古代人の計り知れない労働力が伺われます。
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ただし列石の幾つかは、近世に庭石として持ち去られた為(涙)、全ては残っていません。その場所には、コンクリートの車止めのような四角垂が立っています。
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私達夫婦にとっては、エイヴベリーは確か4度目。いつも寒い季節ばかりで、しかも夕暮れ時が多いと思います。冬でも外国からの団体観光客で溢れるストーンヘンジと違って、こちらの観光客はイギリス人が中心。でもこの日は、もう日没時に近かったのにも関わらず、久々の晴れだったせいか、更にクリスマス休暇中だったこともあり、冬の割に訪れている人が沢山居ました。
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遺跡の楽しみ方、感じ方は人それぞれ。P太と義父は写真撮影に勤しみ、義母は「どの石が○○に見える」だの石そのものをじっくり鑑賞しています。私は、とにかく太古のパワーを吸収したいと思いました。
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ストーンヘンジの「ブルーストーン」は、遥か200km離れたウェールズから運ばれたらしいのですが、ここエイヴベリーの石は、「sarsen」と呼ばれる、石英の粒を含んだ非常に硬い砂岩で(普通砂岩は脆い)、この周辺で多く見掛ける在り来たりな石だそうです。しかも草原に点在するので、普段は単に邪魔扱いされる、利用価値の余り無い石だとか。エイヴベリーの石も、石切り場から切り出したのではなく、草原に横たわるそのままを、特に加工もせずに運んで来たようです。ただし、単に転がっているように見えても、実は氷山の一角のように、地上に顔を出しているのはほんの一部の、本当に厄介な大岩。このサークルストーンの中にも、地中に3mも埋まっている石があるそうで、不安定そうな形の石が、何千年も倒れもせずしっかり立ったままなのは、そのせいのようです。しかしその古代の運搬方法は、やはり謎の中。近代にこの石を再利用しようと試みて、余りの大きさ&重さに運搬料が嵩みすぎ、破産した例もあるとか。
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ここ一帯は、「ソールズベリー平原」と呼ばれる、ちょっと独特な草原地帯。遺跡以外の風景も絶品です。
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時間が限られているのと、場所が非常にぬかるっているのと、義母の足腰が悪い為、余り歩けないかと思ってましたが、結局は皆でほぼ一周出来ました。義母も義父も大満足。昼食はちょっと残念でしたけど、結果的には問題無く楽しめ、十分パワー・チャージ出来たと実感しています。
by derliebling | 2014-01-07 15:41 | 旅行・お散歩


こんにちは!「ぴよよん」です。当ブログに御訪問頂き有り難うございます♪ 英国に住んでいますが中欧好きです。蚤の市等で出会った、または手作りなどの可愛い雑貨たちを紹介していきたいと思います。


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