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2013年春のシシングハースト城庭園

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我が家の庭のチューリップが咲き始めた四月下旬、絶好のお天気の週末があったので、今こそがケント州のシシングハースト城庭園の春の球根植物花壇を見るべき時!と意気込んで行って来ました。何だかもう、日本人の桜の花見並みに義務化しています(笑)。でも昨年の春は悪天候続きで、見るには少し遅過ぎたので、今年は早くからこの時期を外せないと待っていたのです。桜もそうですが、毎年必ず咲くとは言っても、天候も開花時期も毎年丁度良い状態で見られるとは限りませんからね。因みに、球根花壇を見るのには、今までは2011年春に訪れた時がベスト・タイミングでした。
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イングリッシュ・ガーデン・ファンの聖地の一つで、大陸からも観光バスで団体客が見に来る程の、イギリスを代表する名園です。この日もフランスやベルギーからの訪問者が多く、フランス語が飛び交っていました。
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これが、お目当ての「Lime Walk」の春の球根植物花壇。長さ100m程の菩提樹並木の通路の両脇に、水仙、ムスカリ、チューリップ、アネモネ等がびっしり植えられています。
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何度見ても飽きない美しさですが、…チューリップの開花には未だちょっと早かったかな? でも次の週末はこれ程晴れなかったので、この日に訪れて正解でした。
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アネモネは、アネモネ・ブレンダとネモローサの二種。デイジーのように花びらの細かいほうがブレンダです。どちらも日陰に強く、イギリスでは野生化する程、強健で風土に適しています。
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日本にも自生するイチゲやイチリンソウの近種で、花弁が6枚しかないのがネモローサ。イギリスの森の木陰には、大抵野生のブルーベルが群生しますが、義母に寄ると、フィンランドの春の訪れを告げる、森の地面を多い尽くして咲く野生の花は、このアネモネ・ネモローサなのだそうです。
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私は余り好きではないのですが、背が高く鮮やかで目を引くフリチラリア・インペリアリス。
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一方日本のバイモに近いフリチラリア・メレアグレスは、自然で可憐な風情が好き。別名「スネーク・ヘッド」。市松のような模様も面白いのです。
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フリチラリア・メレアグレスの白は、一層可憐です。
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薄青い星のようなチオドノクサと水仙。
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チューリップの中でも、この背の低いリムナンテス(ポーチド・エッグ)のような色合いの種類は、既に咲いていました。
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「Lime Walk」の奥にある人工の林「Nuttery」も、盛夏より若葉の季節が寄り美しいかも知れません。
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ここの地面を覆うのは、主にアネモネ、ヘレボラス、フリチラリア・メレアグレスとユーフォルビア。この合間に、沢山のシダが芽吹いていました。この少し後の季節には、シダの葉が地面を覆うはずです。
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昨年は地面がぬかり過ぎて湿地帯状態になって立ち入り禁止になっていた果樹園も、丁度水仙が盛りで、誰もが幸せな表情で散歩していました。肝心の果樹の開花には、未だ少し早かったのですが。
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果樹園の端の高い生垣沿いには、バラが沢山植えられていました。…今までこんなのあったかな? これは是非、バラの開花時期にも訪れなくては。この時は、根元にアネモネ・ブレンダがびっしり咲いていました。
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しかし幾つかの花壇は、花が少なく地面が目立ち、正直言ってこの季節未だ淋しい様子です。バラ園でも、咲いているのはヘレボラス位。
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でもこの時期ならではの舞台裏?を見ることが出来て、これはこれで園芸好きには興味深いと思います。例えば、ランブラー・ローズをこんなカゴみたいな立体仕立てにしている様子とか。
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通路の脇に、シラーがびっしり。
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ハーブ・ガーデンで唯一咲いていたオキナグサ(パスクフラワー)。昨年見た不思議な綿毛は、実はこの花の咲いた後の状態だったのです。
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6、7月には絵本のように美しいこのコテージ・ガーデンも、チューリップ等の幾つかの花がちらほらと咲いているのみでした。
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果樹園に通ずるコテージの裏側に新たに設けられたらしい、バラの生垣。やはり開花の季節が楽しみです。この庭園を夫婦でコツコツ作り上げたヴィタ・サックヴィル・ウェストとハロルド・ニコルソンのオリジナル・デザインを尊重しつつも、寄り訪問者を魅了するよう、少しずつ変えているのかも知れません。
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このシシングハーストで特に人気で印象深い「ホワイト・ガーデン」も、咲いている花は未だほとんどありませんでした。
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ベンチと組み合わせて、ソファー型にしたトピアリー。残念ながら立ち入り禁止で座り心地は確かめられませんでしたが、有りそうで無かった面白いアイディアです。
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一方その隣の野趣溢れるシェイド・ガーデン「Delos」では、アネモネ・ブレンンダやネモローサ、ヘレボラス、チオノドクサの花が地面をびっしり覆い尽くし、正にこの時が一番の見頃のウットリする美しさでした。
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木漏れ日が程良く差し込み、ヘレボラスは陽に透けて綺麗。
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頭上には白い木蓮の木。青空に映えます。
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結局、それぞれテーマ別に区切られた庭に、それぞれの見頃があるので、どの季節に訪れても全く飽きないシシングハースト城庭園です。咲く花も季節に寄ってそれぞれ異なり、新たな発見も楽しめるのだから、何もそんなに焦ることはないと実感しました。
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最後に、やっぱり食べたアイスクリーム。今回はストロベリーにしたぜぃ(笑)。
by derliebling | 2013-05-16 15:15 | 旅行・お散歩


こんにちは!「ぴよよん」です。当ブログに御訪問頂き有り難うございます♪ 英国に住んでいますが中欧好きです。蚤の市等で出会った、または手作りなどの可愛い雑貨たちを紹介していきたいと思います。


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