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村全体が博物館のレイコック

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結婚記念日に、ウィルトシャーを一泊旅行しました。レイコック修道院を見学した後は、レイコックの村を散策します。一辺100m位のほぼ正方形の通りに沿った、10分もあれば一周出来そうな小さな村ですが、「英国一美しい村」にも選ばれた、非常に人気の高い村です。修道院同様、村そのものがナショナルトラストに所有・管理されているので、博物館「みたいな」と言うよりは、正に村全体が博物館なのです。100年以上変わらない家並みは、歴史物ドラマの撮影にも引っ張りダコで、ジェーン・オースティン原作の作品や、日本でも放送されたBBCの「Cranford クランフォード」のロケ地となりました。
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村は、目抜き通り(ハイストリート)、東通り、教会通り、西通りで四角く構成され、だいたいそれに沿って発展しています。これは、修道院の門を出て北西に進み、ハイストリートから東通りに曲がる角。
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こちらがハイストリート。と言っても、一軒のパブと郵便局兼ヨロズ屋、ナショナルトラストのショップがある位の静けさです。
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レンガの家、木組み+漆喰壁の家、黄色掛かったコッツウォルズ・ストーンの家などが並んでいます。
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屋根は、スレート(粘板岩)葺きと言うのを多く見掛けました。
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馬小屋の横に付属している、この奇妙な小さな建物は、実は昔の村の牢屋だそうです(通りすがりにガイドツアーの説明を聞いて判明した)。こんなのどかな場所でも、牢に入らねばならない人は居た訳です。定員は多分一名で、窓が全くありません。今は、物置か何かに利用されているようです。
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東通りが教会通りに突き当たる場所に、絵葉書にもなっているパン屋さんがあります。中には、ヴィクトリア風の古風な衣装を着た店員さんがいました。
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雰囲気バッチリの素敵なパン屋でも、ショーウィンドウには、イギリスらしくマズ可愛いお菓子のオンパレードです(笑)。右の熊クッキーの、ユニオンジャックの色合いがキュート。食べ物に、例え作り物でも、リアルな蝶が乗っかっているのは、日本人には受け入れ難い感覚だなー。
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教会通りは、その名の通り、村の教会に続いています。もし車が止まっていなければ、もっと絵になるのに…と思うのですが、これは観光客のではなく、全て住人のものだから仕方ありません。この村が、単なる撮影セットではなく、実際村民が生活して、今でも村として機能して息衝いている証拠です。
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こんな古い車なら(シトロエンの2CV)なら、歴史的な家並みにもしっくり馴染みます。
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前庭の全く無い、通りに直面した家がほとんど。ガーデニングや窓の飾り付けには、抜かりありません。
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白いレースのカーテンの窓と、その周りの壁に見事に這わせたボケの赤い花の組み合わせが絶妙。
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イースター前なので、イギリスの一般民家には珍しく、イースターの飾り付けも。
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この家の台所の窓なんて、最初はキッチン雑貨屋さんのディスプレイかと思った程の完成度でした。
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こちらのロマネスクな小さな楕円のはめ殺しの窓には、本がビッシリ。無造作に積み上げられているようで、実は外から見える雰囲気を計算して狙っているのかも…と読んでいます。
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道路の中には、大きいトラック等は絶対通れなさそうな狭い部分も有ります。一方通行の道路も多く、西通りを除いては、ほとんど通り抜け出来ないようになっています。村ごとナショナルトラストでは、規制も色々多いだろうし、住むのは何かと不便だと思います。しかし(何度も言うけど)、こんなに美しい歴史の古い村に住む人達は、誇りと心意気も生半可ではないはずです。
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ここで意外だったのは、こんなに有名な村なのに、観光地らしく土産物屋やアンティーク屋でひしめく…なんて状態とは程遠く、規制が厳しいからか、店舗が余り存在しないことです。土産が買える場所と言えば、せいぜいハイストリートのナショナルトラストの売店か、村はずれの中庭に面した数軒と、上の写真の店位です。それが返って、俗っぽくない昔ながらの面影を伝えています。
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そのせいか、一般の民家の玄関先で、レイコック柄のエコバッグ等が無人販売されているのを数軒見掛けました。店番が常時居る訳ではなく、お金は玄関の郵便受けに入れる仕組み。この村の治安の良さを物語って、一層のどかな良い雰囲気を醸し出しています。この家は、石垣の上にハーブの苗を並べて売っています。
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こちらの家は、プロの園芸家なのかセミプロか? 可愛い花の苗を販売しています。
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その家の庭は、この通り。玄関や家の外壁等、家中の隅々まで花いっぱいでした。
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こちらの家の、青いプラスティックのバスケットに入っているのは…、
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素朴なフェルトの手作り指人形でした! 一個50ペンス。自分でも作れそうな稚拙さだけど、全体の雰囲気が可愛くて、思わず買いたくなりました。
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夕方近くでも、さすがに観光客が結構居たけれど、本当に何処を歩いてもウットリ美しい村です。快晴とは言え未だ冬時間だったので、観光客もこの程度で、程良い活気が感じられましたが、きっと夏には、団体客がバスでドッサリやって来て、また全く違う雰囲気なのではと思います。
by derliebling | 2012-04-04 16:33 | 旅行・お散歩


こんにちは!「ぴよよん」です。当ブログに御訪問頂き有り難うございます♪ 英国に住んでいますが中欧好きです。蚤の市等で出会った、または手作りなどの可愛い雑貨たちを紹介していきたいと思います。


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