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秋のキュー・ガーデンで空中散歩

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快晴の日曜日、義父の手術後の体力回復の散歩も兼ねて、P太と彼の両親と共に、ロンドン南西部にある王立植物園キュー・ガーデンへ行って来ました。ここがリハビリ場所に選ばれた理由は、全体的に土地が平坦なのと、義母がRHSの会員なので時折家族無料招待券を貰えるからです。じゃないと、とても気軽に行ける場所ではありません。義両親の家から距離的には大したことないのに、道路が非常に混んでいて、いつも到着するのは早くともお昼過ぎ。それでは、とても勿体ないような入園料の高さです(笑)。
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世界中の園芸愛好家の憧れ、世界で最も有名な植物園のキューですが、色とりどりの花の溢れた、手の込んだロマンティックな庭園を想像すると、ちょっと拍子抜けするかも…。巨大温室など植物園らしい場所はほんの一部で、大部分はひたすら森林地が続く広大な公園と言った感じです。
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今回は、余り沢山歩けない義両親は、「Kew Explorer」と呼ばれる、広い園内を一周する観光電車のような車で別行動。大人一人4ポンドで、一日中乗り降り自由なので、こういう場所の乗り物としてはかなりお得です。しかも5年前と料金が余り分からないのは、イギリスでは奇跡的!
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一方私達夫婦の(…って言うか私の)今回の一番の目的は、数年前に新しく設けられたアトラクション、 「Xstrata Treetop Walkway」を体験すること。言わば「木のてっぺん散歩道」で、18mの高さに作られた鉄製の橋なのです。
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こんな階段を登って行きます。実は元々エレベーターも併設されていたのですが、完成直後に壊れて、以後ずっと使用出来ないまま! なんてイギリスらしい仕事っぷりだ…。しかし、お年寄りや身障者の方には申し訳ないけれど、エレベーターが使えないお陰でホッとした面もあります。もし使えたら、きっとベビーカーだらけで(ほんっとマナー悪い親が多いんです)、大変ウザイ状態になっていたでしょうから。
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階段を登り切った所に、こんなヘンテコリンな募金口が。ここにコインを入れると、階段に沿った雨どいのようなチューブを通って、カランコロンと音を鳴らしながら、地上の募金箱に落ちる仕組みです。多分、世界で一番長い募金箱。何処にでも募金箱を置くところが、またイギリスらしい…。
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こんな木の上部の合間を、まるでジェットコースターか何かのように、橋がぐるりと一周します。
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高さを実感して頂けますでしょうか?
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優雅に空中散歩…と言うよりは、これが思ったよりも結構コワイんです(笑)。何せ歩道板は下が透けて見えるメッシュ状だし(おまけに所々ガタガタしている)、しかも橋全体が船のように揺れるんですよ~。高所恐怖症or乗り物酔いし易い人は、止めておいたほうが身の為かも知れません。怖がって、泣き喚いている子供もいました。私も、三半規管が弱いので、強風の日は避けたいと思います…。
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ここからの見晴らしはと言うと、土地自体が低いし、周囲の木が更に高いので、然程良くもありません(笑)。見えるのは、この「Temperate House(温帯植物温室)」ぐらい。園の南東端にある「Pagoda(中国風の塔)」も、ちらっと見えます。それから遠くに住宅がちょびっと。後は延々と木、木、木。まあ植物園ですので、元々木の観察の為に作られた橋らしいのですが。
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階段の麓には、「Rhizotron」と言う、子供の学習用アート?みたいなものが設置されています。
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地下道にある、この沢山のメーターのような円型の中には、映像が流れていたり、三葉虫等の生物模型がグルグル動いていたりします。見た目もお洒落で中々良く出来ていて、子供釘付け(笑)。
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続いて、P太が未だ一度も見たことがないと言う、「Minka House」へ向かいます。
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ミンカ…、すなわち日本の「民家」のことなんです。元々神奈川県にあったらしい、19世紀の茅葺屋根の農家を移築したものです。この他キューには、日本の神社を模した建物&日本庭園もあり、ヨーロッパの日本庭園にはナンチャッテっぽいものも多い中、まるで日本に居るように良く出来ています。
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大変暗い内部には、サインボードと共に、囲炉裏が設置され、着物や日本人形、三味線、機織り等が展示されています。正直言って、単に手に入った日本のものを、脈略無く展示している感じ…。
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民家の周辺には、笹や南天、銀杏など、一応日本っぽい植物が植えられています(…でも背の高いシュロの木は、トロピカルで全く似合ってないよ~)。雰囲気の良い縁側では、渋茶をすすり、饅頭を頬張りたい気分(笑)。しかし古くて壊れ易いとのことで、立ち入り禁止になっていました。
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風も少なく、紅葉を楽しむのに絶好のお天気…、だったのですが、日本のと違って、劇的に一週間位で木々の色が変わるのではなく、木の種類に寄って少ーしずつ変わって行くのがイギリスの紅葉です。
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勝手に飛んで来る白鳥、鴨、水鶏、カナダギース等の水鳥、ペットだったのが逃げて野生化したオウムなど、鳥がドッサリ生息するキュー。森の中で、放し飼いにされている孔雀に遭遇しました。凄く人馴れしていて、50cm位側に寄っても物怖じしません。こんなに孔雀に近付いたのは初めて。写真を撮りながら、P太が「羽を開いてくんないかな~」と言っていましたが、それは君が魅力的なメス孔雀にならないと無理。
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義両親と待ち合わせ場所のWhite Peaks Cafe & Shopに近付くにつれ、怒涛のような子供達の歓声が聞こえて来ました。このアイスクリーム屋の手前が、遊具園になっているのです。
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イギリスのこの季節には珍しく、コートも要らない、歩くと汗ばむような暖かさだったし、中々美味しそうなアイスクリーム屋だったので、私達も注文することに。ぴよよん:ストロベリー&ヨーグルト、P太:ピーナッツ&ココナッツを選びました。P太のピーナッツは、ピーナッツ・バターそのものの、ナッツ好きの彼には溜まらない美味しさでした。ココナッツ味も、ココナッツ・ミルクで美味。私のヨーグルト味アイスは、フローズン・ヨーグルトのような爽やかさを期待していたのに、酸味がイマイチ。ストロベリーのほうが美味しかったな。
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この仰々しく鉄柵で囲まれた木は、絶滅されたと信じられていた、「Wollemi Pine」と呼ばれる、オーストラリアの針葉樹です。偶然僅かな生き残りが発見された訳ですが、現地に残しておいたほうが、気候が合っていて生き残るんじゃないのか?と、シロウトの私は思ってしまいました。何だか、19世紀にヨーロッパの王国&帝国が競って、中近東の重要な遺跡を、現地人は管理出来ないだろうと勝手に判断し、剥ぎ取って持って来ちゃった時代を思い出すもので…。
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夕暮れには気温も結構下がり、久々の遠出に、義父はさすがに疲れたようでした。しかし手術後は食欲が余り無くて心配していたのに、この日はたっぷり運動したせいか、手術前と変わらない位、義父は夕食とデザートを食べることが出来ました。やっぱりお出掛けって良いんですね~。

秋の彩り&すてきな紅葉を撮ってみた♪
by derliebling | 2011-11-02 16:38 | 旅行・お散歩


こんにちは!「ぴよよん」です。当ブログに御訪問頂き有り難うございます♪ 英国に住んでいますが中欧好きです。蚤の市等で出会った、または手作りなどの可愛い雑貨たちを紹介していきたいと思います。


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