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コッツウォルズのハチミツ色の町バーフォード

大聖堂の街グロスターからは、出来るだけ高速を利用せず、一般道を通って帰ることにしました。そうなると、通過するのがグロスターの東に広がるコッツウォルズ丘陵地帯。湖水地方と並ぶイングランドを代表する観光地のコッツウォルズですが、今までもウェールズからの帰りとか何度か素通りしました(笑)。今回もまた素通りか~と思いきや、グロスター観光が予定より早く終わったので、中世の面影を色濃く残す、コッツウォルズの人気の町の一つ「Burford バーフォード」に急遽立ち寄ることに。
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バーフォードの特徴は、急な坂道になったハイストリート(目抜き通り)に沿って、街が発展していること。パックツアーで早足でコッツウォルズを回り、どれがどれの場所か混同して分からなくなっている人でも、「急な坂道のハイストリートの町」と聞いて、「ああ、あれか」と思い出す人は居るかも知れません。
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まずは、中心街のはずれの無料駐車場に車を止めます。この駐車場は小川沿いにあり、川には沢山の水鳥が。人の姿を見ると、餌が貰えると思ってワラワラ集まって来ます。
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汚らしい灰色の首の長い鳥は、実は白鳥の若鳥です。左の唯一白いのが母鳥だと思います。雛と呼ぶには大き過ぎる、母と変わらぬデカさなのに、未だお母さんにくっ付いているのか…。ヨーロッパには一年中白鳥が居る為、この不恰好な姿を始めて見掛けた時は、結構衝撃を受け、「みにくいアヒルの子」とは良く言ったものだと納得しました。でも見慣れて来ると、それなりに愛嬌があります。
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そして、川に面した凄く絵になる一般住宅の庭。陸に並んでいる鳥は作り物です。
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コッツウォルズの魅力と言えば、コッツウォルズ・ストーンのハチミツ色の家並みです。これは、この地方で産出される黄色掛かった石灰岩で、独特な景観を作っています。
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こんな裏道でも、新築の家でも、やはりコッツウォルズ・ストーンの建物ばかりでした。
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町の規模の割に立派な建物が多いのは、かつて羊毛産業で栄えた為と思われます。
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建物の間の天井の高い通路は、元々馬車用だと思います。それだけ裕福な人が住んでいた証拠です。
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ハイストリートです。本当に相当急な坂でしょ? 上り切るのには、結構息が切れます。
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バーフォード訪問は二度目です。前回は、両親と一緒に三月末頃訪れました。その時泊まった「ストウ・オン・ザ・ウォルト」のB&Bのお勧めでした。そんな寒い季節も結構観光客で賑わっていましたが、イギリスの田舎を訪れるなら、やはりバラが咲いている季節には敵わないと実感しました。印象が全然違います。コッツウォルズ・ストーンの外壁に、まあバラが映えること。
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こんな人気の観光地の田舎には、誇りを持った、真の田舎好きばかりが住んでいるので、店舗は勿論一般家屋も、建物や庭の手入れは行き届き、特にこの季節、花を絶やさないことには抜かりありません。この駐車場近くの小川沿いの家は、一際気合入っていました(鶏も放し飼い)。庭先で寄せ植えも販売されていて、ガーデニングのプロ、もしくはエキスパートのようです。
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こんもり茂ったハンギング・バスケットは、イギリスのガーデニングの真骨頂かも。
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ベイビーピンク色のドアとハチミツ色の壁、更にバラの花の組み合わせが童話的。
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この心地よさそうなベンチは、通りの角にある公共の場所のようです。
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前庭がほとんど存在しない家でも、この通り。藤の花の季節には、さぞ美しいことでしょう。
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本当に開くのか?と疑いたくなる、古めかしい扉。
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ヴィクトリア女王の息子、エドワード7世(在位:1901~1910年)時代のものなので、相当古いポストです。一般住居の外壁に埋め込まれていて、この家に住んでいる人には便利。
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こんなキノコ型の石造物は、staddlestoneと呼ばれています。かつては、高床式のネズミ返しとして作られました。今はコテージ・ガーデンに人気の装飾物なので、レプリカかも知れませんが。
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人気の観光地の田舎なので、ハイストリートには可愛いお店が並びます。
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前回甘いもの大好きの父がファッジを買った、昔ながらの店構えのお菓子屋さん。
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日本でも人気の、エマ・ブリッジウォーターの食器を扱うお店。
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今は町役場が管理する建物のようですが、かつては市場だったのだと思います。
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小学校の建物までコッツウォルズ・ストーンで出来ていて、まるで絵本の世界。
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このパブの壁面を覆うツタは、綺麗な紅葉が始まっていました。イギリスでは、朝夕の気温は既に相当低く、日に日に秋が深まりつつあるのを実感します。
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このバーフォードは、人気の田舎と言っても、同じコッツウォルズの「ボートン・オン・ザ・ウォーター」のような外国人団体旅行者が押し寄せるバリバリの観光地ではなく、「バイブリー」のように小さくもなく、適度な大きさで活気があり、作り物ではない程良い生活感が漂うのが気に入っています。
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・・・などと毎度えらそーなことを書き並べていますが、実を言うと、初めてコッツウォルズを訪れた際(出張だった)、私はイギリスに全く興味が無く、英国観光の知識も皆無だったので、コッツウォルズの名前さえ知りませんでした~(爆)。実際今イギリスに暮らして見ると、確かにコッツウォルズは美しいし、ハチミツ色の家並みはこの地方独特のものだけど、魅力的な田舎は他にもイギリス中にまだまだ沢山あって、何もこんなメジャー過ぎる観光地までワザワザ行かなくとも良いのでは?(特に真夏)とも思えて来ます。水田の広がる田舎の景色が日本人にとって原風景なように、コッツウォルズらしい緑の丘で羊が草を食む様子は、多分イギリス人にとって原風景なのでしょう。湖水地方がイギリスでは稀有な景観で人気を集めているのに対し、コッツウォルズは最もイギリスらしい田園風景を代表しているのだと思います。
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最後に、駐車場脇の川沿いのベンチでティータイムとしました。ホテルの部屋のお茶セットで作って水筒に詰めたミルクティーと、ホテルのビュッフェ朝食からくすねて来た菓子パン。お金は全く掛かっておらず、相変わらずケチ臭いながら(笑)、ロケーションの効果で、心豊かなティータイムとなりました。
by derliebling | 2011-10-05 16:59 | 旅行・お散歩


こんにちは!「ぴよよん」です。当ブログに御訪問頂き有り難うございます♪ 英国に住んでいますが中欧好きです。蚤の市等で出会った、または手作りなどの可愛い雑貨たちを紹介していきたいと思います。


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