人気ブログランキング | 話題のタグを見る

髪を切りました

先日ロンドンの美容室へ行って、長年の夢であった(笑)髪を切ってもらいました。胸の位置より長かった髪を、ばっさりショートにしました。何せ前回(2年以上前)日本に帰国して以来、一度も美容室へ行っていなかったのです! 歯医者と美容室、この二つは、他のほとんどの在英日本人にとっても、非常に頭の痛い大問題なのでは?と思います。歯医者については、また後ほどお話しする機会もあるかと思います(毎度ながら、とてつもなく話が長くなりますので…)。美容室なら、イギリスにだって沢山あるじゃないかと思われるでしょうが、実はイギリス人美容師は日本人の髪を切る技術がないのです。これは日本の美容師さんも断言しますが、在英日本人の方のブログ等手記を色々読んでも、イギリス人美容師に頼んでOKだったと言う記事は一つも無く、困惑、失望、怒り(金返せ~)の声ばかり。東洋人の髪質が西洋人とは全く違って、難し過ぎるからだそうです。もっとも技術的な問題だけではなく、対応がいい加減だったり、人の希望を聞かない等もあるようです。一方日本人美容師は、欧米人の髪は問題無く切れます。また同じ東洋人と言うことで、ここでは中国人や韓国人の美容師さんも問題ありません。
髪を切りました_f0141785_5305829.jpg
姉が美容関係の書籍の仕事をしているコネで、私は今まで優秀な美容室&美容師さんには不自由しませんでした。東京に住んでいた時は、吉祥寺の同じ美容室に10年以上通っていて、マメに行く良い客ではなかったけれど(笑)、100%満足していました。友達も私の髪型を褒めてくれたし、行きつけの美容室が決まらない、いわゆる「美容室ジプシー」の人の話を聞く度に、自分の幸運を噛み締めていました。
こちらに住み始めてからも、姉の紹介で、オックスフォード通り近くの英系美容室で働く日本人美容師さんにお願いすることが出来ました。ロンドンに来る日本人美容師のほとんどは、ヘアを学ぶ目的なので、メイクをも手掛ける人は珍しいらしいのですが、この方はロンドン・ファッション・ウィークのヘアメイクでも活躍されていたので、私の結婚式のヘアとメイクもお願いし、大変お世話になりました。彼女の話では、多くの日本の美容師がロンドン留学や勤務に憧れるものの、確かに外国の雰囲気等を体験するのは良いことだけど、実際には日本人美容師が英国から学ぶことは、もうほとんどないんじゃないかと言うことでした。
髪を切りました_f0141785_3282925.jpg
しかし、日本人美容師のほとんどは、当然一時的にしかイギリスに滞在しません。この方も、私の結婚式の数ヵ月後には、日本に帰られてしまいました。そして私は、ロンドンから地方へ引越しました。イギリスに日本人美容師が結構多いとは言え、居るのはほぼ100%ロンドンだけです。以前、ネットのQ&Aコーナーに、「ブライトンで日本人美容師のいる美容室を教えて下さい」と言う質問に対し、誰かが御親切に「ロンドンじゃ駄目ですか?」とロンドンの美容室の住所を教えて上げている回答がありました。駄目に決まってるから聞いてるんだろーが、ロンドン~ブライトン間の電車賃を幾らだと思ってるんじゃい、と突っ込みたくなりました(笑)。このことからしても、とにかくロンドン以外で探すのは、ほとんど不可能なようです。例え居たとしても、大変貴重なので絶対教えて貰えないでしょう。中には、年に数回マンチェスターから、ロンドンの日系美容室に通う人もいるそうで、全く御苦労なことです。
髪を切りました_f0141785_3285385.jpg
私が住んでいる場所は、それほどロンドンから遠くはいないのですが、距離的には大したことなくとも、何せ電車賃はとんでもなく高い。おまけに私はロンドンが嫌い(それで引越した位だし、空気が悪くて本当に行く度に喉が痛いよ)。それでも一時義母から教えてもらった、スタッフは全員美容学校へ通う学生と言う、コヴェントガーデンの格安の美容室で、日本人や韓国人の美容師さんに頼んでいたこともあります。学生とは言え、本国ではプロとして勤めている人達なので、それ程不安はありませんが、今まで優秀な美容師に切ってもらっていただけに、やはり髪型の持ちが悪いと、満足までは至りませんでした。そして彼らも、短期間しかイギリスに居ません。毎回違う担当者にお願いするのは、かなりのストレスです。
髪を切りました_f0141785_3291750.jpg
その後も、姉から日本人の腕の良い美容師を紹介してもらうことは可能だったのですが、またすぐに日本へ帰られる方では…と思うと、頼むのが非常に億劫でした。まして地元のイギリス人の美容室へ行くなんて、持っての他です。それで結局3年近くも美容室へ一度も行かず、「美容室ジプシー」どころか、「美容室難民」となり、私の髪は人生で最長となりました。前髪のみは自分でカットし、後は伸び放題、貞子状態。髪ってある程度長くなると、然程気にならなくなるもんです。その点では、ロングこそ貧乏人のヘアスタイルだと言えます(笑)。もっとも私は、元々ロングヘアが好きではなく、また背が低いのでバランスも悪く、ウザい事この上無いので、いつも頭の上に結い上げていました。ひっ詰めると、朝髪を整えるのも余程楽ちんで、アラが隠せます。しかし髪自体は、医学的にも胸より長くなると、栄養が廻らなくなると聞きます。実際私の毛先は、ブリーチ跡も残り相当傷んでいました。昨年アイルランドの火山噴火で、日本行きを断念せざるを得なかったこともあり、これが限界だと思い、とうとう姉にSOSを出しました。
髪を切りました_f0141785_3354724.jpg
それで今度紹介してもらったのは、日系の美容室です。つまり日本の美容室の、ロンドン支店。担当は店長さんなので、永遠とは行かなくとも、これから長い間ロンドンにいらっしゃると期待してます。スタッフは全員日本人で、ヨーロッパの奇妙な洗髪台を除けば(笑)、日本と同じサービスが受けられます。ロケーションが結構馴染みのあるお洒落な場所だし、日本の雑誌が読めるのもかなり嬉しい…。ロンドンの日系の美容室は、技術と対応が良いので、中国人や韓国人などの同じ東洋人や、イギリス人にも人気だと聞きます。専業主婦の私にとっては、そうしょっちゅう行けるお値段ではありませんが、とても素敵な髪型にしてもらいました。上手い美容師さんと言うのは、初対面で客のセンスやライフ・スタイルを把握し、それに似合う髪型を提供してくるそうです。また、カット直後は安い美容室との大差がなく見えても、時間が経つうちに、髪型の持ちの良さで断然差が出て来ます。私のように上手くスタイリングの出来ない粗忽物&無精者には、スタイリングの簡単な髪型に切ってくれます。イギリスの交通費の高さを考えると、美容代が高くついても、やはり技術のしっかりした美容室に頼んで正解だと思います。
髪を切りました_f0141785_3294439.jpg
ショートと言っても、ガーリー・ボブ位の長さなんですが、元々髪の毛の多いのを大量にすいて貰ったこともあり、髪を洗う時、まるでボーズ頭を洗っているような軽快さです。それから、お風呂の排水口に溜まる髪の量が全然違う(笑)。痛んだ毛先以外は、至って健康でずっしり重かったので、もしかしたら肩凝りに負担になっていたかも…。自然なカラーも入れたので、余計に軽く見えます。あー、やっぱりこれこそ自分らしい頭だな~と、しみじみ確信しています。P太も、オシャレだと凄く喜んでくれています。髪って、顔の次ぐらいに目が行くから、印象として大切ですよね。髪が痛んでいると、生活苦が滲み出るのは必須で(笑)、風水上悪い気を溜めると言われるのも納得です。日本もイギリスも心休まらないニュースばかりだから、髪を切ったら本当に運気が好転する気がして、その為にも願いを込めて髪を切りました。
by derliebling | 2011-06-04 16:06 | イギリス生活・文化


こんにちは!「ぴよよん」です。当ブログに御訪問頂き有り難うございます♪ 英国に住んでいますが中欧好きです。蚤の市等で出会った、または手作りなどの可愛い雑貨たちを紹介していきたいと思います。


by ぴよよん

S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

カテゴリ

全体
ごあいさつ&お知らせ
おもちゃ・人形
アクセサリー
テーブル&キッチンウェア
ファブリック
インテリア・デコレーション
箱・缶・入れ物
バッグ・靴・帽子
ファッション・コスメ
手芸用品
ステーショナリー・グラフィック
本・メディア
食べ物・飲み物
旅行・お散歩
ガーデニング・植物
動物
その他
イギリス生活・文化

タグ

(647)
(340)
(211)
(192)
(171)
(170)
(169)
(161)
(152)
(148)
(147)
(146)
(145)
(137)
(136)
(127)
(118)
(98)
(98)
(96)

お知らせ

2019年3月より、手帖3刷目で更新中です。
※コメントは、こちらのブログへ頂けますようお願いします。

手帖2冊目(2014年8月~2019年2月)はこちら

日々のつぶやきブログはこちら

Copyright
©2007-2019
Der Liebling
All Rights Reserved.





ロンドン ホテル

最新の記事

ブログ移転のお知らせ
at 2014-08-01 15:30
シトラス・カラーのラインスト..
at 2014-07-31 15:37
赤毛のアンの親友、ダイアナ人形
at 2014-07-30 15:33

記事ランキング

以前の記事

2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月

検索

ブログジャンル

海外生活
雑貨

ブログパーツ

  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。

お気に入りブログ

KICSI KAVE./...
でこぴんぬ
ミンミンゼミ
こけし絵日記~津軽こけし...
うきうきビール生活 in...
Der Lieblin...
国立コーヒーロースター/...
ぴよよんのたわごと

画像一覧

ライフログ

つぎはぎ おばあさん きょうも おおいそがし (講談社の創作絵本) [PR]

UVレジンだからできる大人ジュエルなアクセサリー [PR]

レトロな雑貨に囲まれたあたたかな暮らし―I love zakka home. (別冊美しい部屋 I LOVE ZAKKA home.) [PR]

モダンアンティーク・テーブルウエア―1950~70年代イギリスのかわいい食器たち [PR]

マーケットで見つけたかわいい東欧のレトロ雑貨 (玄光社MOOK) [PR]

切手で旅するヨーロッパ [PR]

えほんとさんぽ―さがしに行こう!絵本・雑貨・カフェ [PR]

アッチュム!フランスのかわいい古書を探しに [PR]

エプロンメモ [PR]

おばあちゃんのエプロン [PR]

旅のおみやげ図鑑 [PR]

乙女みやげ [PR]

いやげ物 [PR]

旅のグ [PR]

少女スタイル手帖 (ランプの本) [PR]

内藤ルネ―少女たちのカリスマ・アーティスト (らんぷの本) [PR]

その他のジャンル