ヘンフィールドの「猫の家」

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Henfield ヘンフィールドは、ブライトンから北西20km位の場所にある、時々立ち寄る(なので新旧の写真が混ざっています)古いマーケットタウン。車の従来が多い幹線道路上のハイストリートは、商店が軒並んで活気があり、一見然程古くは感じられないのですが…、
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良く見ると、所々こんな木組みの古い家が結構混じっています。
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こちらは馬蹄鍛冶屋の建物だったようです。
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昔ながらの雰囲気良さげな旅籠。P太が抜かり無く値段表をチェックしたら(自分たちが利用することは絶対ないのにな)、中々お手頃な宿泊料金でした。
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時々店舗の前に、犬を繋いで置く為のフックが壁に取り付けられているのですが、このパン屋のは象専用のようです(笑)。
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ハイストリートで一際目を引く、お庭が綺麗な優雅な建物は、ティールーム。
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この季節には、花壇が花いっぱいになり、いかにもイギリスらしい光景が楽しめます。花壇のメインは、朱色のオリエンタル・ポピーと青紫のアリウム・ギガンチュウム。
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庭の中のテラス席もあります。クリームティーを楽しむなら、やはりこんなロケーションですねっ。ドアのポーチにユニオンジャックがベタベタ貼られているのは、多分ロイヤルウェディングの名残でしょう。
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さて、このヘンフィールドへ来たら、是非見て欲しいのが「猫の家」です。はてさて猫の家とは? 猫型の家なんでしょうか(笑)、それとも猫が沢山住んでいるのでしょうか。
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しばしハイストリートから横道に逸れて教区教会に向かって行くと、…あ、あれかな。見えて来ました。
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家自体が、まるで完璧にティーコジーのような可愛い茅葺屋根のコテージなのには感激でした。どこが猫の家かと言いますと、軒下に猫の鉄製プレートが貼り付けられているから。
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獲物を手にニヤリと笑って、中々油断ならぬワルそうな猫です。手に持っているのはネズミでしょうか?鳥でしょうか? 造形がプリミティブ過ぎて分かりません!(後で調べたらカナリアだそうです)。
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屋根の上には、藁(or萱)製の黒猫が。前回P太が訪れた際にはなかったそうなので、比較的新しい装飾のようです。良く見ると、萱葺き屋根自体も、ワイヤーネットで丁寧に覆われています。
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家自体は16世紀に建てられたもので、家の持ち主は、猫ではなくカナリアのほうを飼っていたのだそうです。それが近くの教会の僧侶(神父)の、つまり教会付属の猫に殺された為、文句を言えない代わりに、毎日僧侶が通るこの家の外壁に、見せしめの為にこんな装飾を付けたのだとか。愛する動物を殺された悲しみや悔しさは理解できるけど、やり口が陰険と言わざるを得ませんね…。
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更に猫の家の西側の二階には、居た堪れない哀れな僧侶がコソコソと家の前を通るのを覗き見する為の、「ズールーホール」と呼ばれる小さな窓さえあり、凄まじい憎悪が感じられます! 正にズル穴。
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この辺りは、教区教会の周辺だけに、古くて手入れの行き届いた家が集まっていて、散策するのにとても良い雰囲気です。
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玄関脇の可愛い鳥型のトピアリーに注目。
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藤の蔓が壁を這い、絵になる木組みのコテージ。藤の盛りは過ぎていましたが。
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一方藤の仲間の「金鎖」は、見事に満開でした。
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教会に続く車の通れない細い路地沿いに、こんな家が並んでいます。
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丘の頂上に立つ教区教会「聖ペテロ(ピーター)教会」。8世紀からの歴史を持っています。
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墓地の合間の教会へ向かう通路は、ポコポコにトリミングされた木にズラッと囲まれています。
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教会を反対側から見たところ。
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教会の中にも入って見ましょう。
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普通教会建築は、上から見ると身廊が長く左右の袖廊が短い「十字架型」になっていることが多いのですが、ここは袖廊の幅が割合広く奥行きが深いので、どちらかと言うと「十字型」に近いようでした。
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祭壇の下部は、ゴルゴダの丘のジオラマになっています。
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この教会の特筆すべき点は、お祈りクッション「ニーラー」の数や種類が、とても多かったこと。私が知る限り、種類はイギリス最多かも知れません。
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同じ柄を見付けるのが難しい程です。大抵の村クラスの教会では、5~10位のパターンを繰り返しているだけなんですけどねえ。きっと信者に、ニードルポイントの達人がいらっしゃるのでしょうね。 
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だって、並べられた膨大な数の各椅子の下には、既に一個ずつニーラーが付いているのに、更にこんな風に壁際に山積みされているんですよ。
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まるでギャラリーのよう。じーっくり御覧下さい。お気に召す柄はあるでしょうか?
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今気付きましたが、背後の壁の木彫も相当素敵ですねえ(笑)。
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こういうものが、もしチャリティで売られていたら買うのになあ。
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ここのニードルポイントは、全体的に色合いがベージュ掛かっていて、シックなのが魅了的です。
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そのデザインも、宗教関係の柄ではなく、植物や動物柄ばかりなのが嬉しいところ。
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植物や動物は、イギリスでは御馴染みの、極身近なものばかりモチーフにしているようです。
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害獣とされ、滅多にモチーフとして取り上げられない憎まれ者の灰色リスも、この通り。
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ニーラーの隅に大抵刺繍されている、交差している鍵のマークは、この教会の紋章なのかな。
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結局、愛猫家が住んでいた訳ではなく、その逆で、意外にも猫を憎む人が住んでいた「猫の家」でした。国や世界に関する重要な歴史には当然ロマンを感じますが、こんな実際その場所へ行かないと絶対気付かない&気にならないような、表舞台からはどうでも良い、小さな村の歴史にも萌えます(笑)。
未だ長期の旅行に出たいと言う気分にはなれませんが、この季節、イギリスのどんな田舎を歩いても庭が綺麗で心地良いので、天気が良い限り近場で楽しみたいと思います。
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by derliebling | 2011-05-24 16:41 | 旅行・お散歩


こんにちは!「ぴよよん」です。当ブログに御訪問頂き有り難うございます♪ 英国に住んでいますが中欧好きです。蚤の市等で出会った、または手作りなどの可愛い雑貨たちを紹介していきたいと思います。


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