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イギリスのドア・コレクション 1

今までフランスドイツベルギーの「ドア・コレ(笑)」を御紹介して来ましたが、イギリスにだって素敵なドアは結構あるのです(…窓の魅力は余り期待出来ないが)。イギリスのドアの特徴として、ステンドグラスが多い、単色でペイントされたものが多い、鉄細工は少ない、と言うのが挙げられると思います。素敵なドアに出会うポイントは、歴史的な小さめの町や村の中心付近で、ヴィクトリア時代以前の古い、手入れの行き届いた家が集まる、品位の感じられる住宅街です。要は、やはりお金持ちが住んでいそうな地域です。ただし、お屋敷街でも郊外になると、通りからドアを確認出来ないほど前庭が広いことが多いので、町の中心近くの、前庭が狭い、または全くない家が、観察&写真を撮るのには狙い目な訳です。
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中部ドイツでは、多色使いで塗り分けられた、まるで積み木のように楽しい様々な色の組み合わせのドアを見掛けました。しかし町全体で見ると、どれも落ち着いたカントリーカラーで統一されており、突飛な色は一つも見掛けませんでした。イギリスのドアは、全体を単色で塗るのが基本のようですが、その色の種類は実に豊富。言わばどんな色でもアリと言った具合です。特に代表的なのが、濃いハッキリした色、その中でもロイヤルブルーとバーガンディが、一番イギリスらしい色かも知れません。アイルランドの家のドアの特徴も、ほぼ共通しているように思います。(撮影地:ウィッツタブル
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日本で言うメゾネット式の「テラスド・ハウス」が最も多く、見た目のそっくりな家がズラリと並ぶ国なので、区別する為の工夫だったのかも知れません。例えばこの家のドアは…、(撮影地:フェイヴァーシャム
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・・・この家とほぼ同じデザインの、ジョージアン様式のドアです。色とその塗り分け方で、随分印象が違います。(撮影地:フェイヴァーシャム)
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これが典型的なジョージアン様式のドア。上部にアーチ状の明り取り用の窓が付き、大仰なギリシャ風のポーチなど、全体的に凝った装飾で囲まれているのが特徴のようです。(撮影地:アランデル
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上部の文字を組み入れた彫刻や、花模様をあしらった柱の彫刻のデザインも素敵。(フェイヴァーシャム)
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ポーチのデザインが、一つ前の写真と一緒のようで、所々違います。時代に寄って、修復時に変更されたのかも知れません。このドア、ステンドグラスが凄く凝っています。(撮影地:フェイヴァーシャム)
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このドアには、イギリスでは珍しく、優雅な葉型の鉄細工が施されています。(フェイヴァーシャム)
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こちらは、ドア自体はシンプルですが、両脇の木の柱の彫刻が魅力的です。(撮影地:ウェスターハム
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ちょっとマッキントッシュ風の、木製ポーチが玄関を囲んでいます。瀟洒な雰囲気。(リンドフィールド
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一方こちらは、鉄細工ではなく、細かい透かし彫りの板がガラス部分を覆っているようです。(撮影地:フェイヴァーシャム)
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ヴィクトリア時代に移ると、ジョージアンと比べて家庭的な雰囲気を強調した、こじんまりしたドアや民家が多くなります。このペンキの色にしても、結構地域的な特徴があります。お年寄りが多い保守的な場所は、やはり無難な落ち着いた色のドアが主流です。(撮影地:ウィッツタブル)
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一方、ブライトンのような若い世代&アーティストが多く住む町は、オレンジとか黄緑など、とんでもない色のドアを沢山見掛けます。…この色の組み合わせ、マイアミ風とでも言うの??(撮影地:ブライトン
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海辺の町では、地中海風に装飾する玄関が多いように思います。これはスペイン風。(ブライトン)
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このドア、写真のせいではなく、実際変形しています。(撮影地:ウィッツタブル)
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こちらも負けじと大層歪んでいます。開閉に支障は…、長年これで住んでいるんだからないんでしょうね。(撮影地:ロチェスター)
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古いステンドグラス付きのドアは、シンプルで小さくともやはり魅力的です。でも正直言って鉄格子(細工)付きに比べると、強度も劣って防犯上不安があります。しかし、これだけステンドグラスの玄関ドアがイギリスで発達したのは、治安が(かつては)かなり良かった証拠かも知れません。(アランデル)
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小さめのステンドグラスでも、玉虫色効果のガラスで強力な個性を放つドア。(アランデル)
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例え極シンプルなドアでも、花いっぱいで手入れが良いと、魅力的に見えます。(フェイヴァーシャム)
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こちらは同じ並びのテラスド・ハウスのドア。番地の表示方法も様々で、この家の場合、上部窓のステンドグラス(風?)に記されています。建設当時は、テラスド・ハウス全体に同一デザインの玄関ドアが付いていたものと思われますが、百年以上に渡り、血縁ではない様々な家族が移り住むので、ドアも老朽化や住人の好みに寄って塗り替えられ、またはドアそのものが交換されます。しかし立派な家には、概ね文化的な人が好んで住むので、玄関がオリジナルに近い状態で、長年大切にされて残っていることが多いと思います。イギリスでは、出来合いのドアが丸ごとDIYショップ(ホームセンター)等でドドーンと売られています。私の住んでいる地域などは、ミッドセンチュリーに建てられた、イギリスとしては新しい家が多いので、ドアと言えば、味気ない樹脂性の白いものが圧倒的に多いように思います(手入れはラクそうだけど…)。既製品でも、木製で凝った贅沢な仕様のものはありますが、新しいものは、やはりとんと目に留まりません。もっとも、ドアだけがアンティークで素敵でも、家そのものに似合っていなければ意味がありませんし、ロケーション全体の魅力が大きく物を言うと思います。(撮影地:フェイヴァーシャム)
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また、チューダー様式の木組みの家やコテージ等には、素朴で重厚な、木のどっしりした風合いを生かしたドアを良く見掛けます。(撮影地:ウェスト・ホースリー
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ドアの色と、ちょっとデコラティブな鉄細工の蝶番のコントラストだけの単純さなのに、絵になります。番地表示も良いアクセントに。(撮影地:ヘイ・オン・ワイ
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ここは手芸洋品店のようです。青いドア枠と白いドアの組み合わせが潔い。細かく仕切られた窓にはベタベタ広告やサインが張られて、それが不思議とサマになっています(撮影地:バトル)
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これなんて、ドア周りは天然の木そのもの。ワイルドですね。(撮影地:ディッチリング
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ドイツと違い、クリスマス以外にドアにリースを飾るのは稀ですが、玄関先に彫像やアンティーク等の様々なオブジェを置いて、個性を演出する家は結構あります。…この右手の錆びた鉄の装飾は、一体何だろう?(撮影地:ウェスターハム)
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これは珍しく、クリスマス以外にリースが飾られた玄関。素材はサビサビのワイヤーみたいなんだけど、一応シャビーシックのつもりなのか? 日本の家だったら、絶対アウトですね~。(サットン・ヴァレンス
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この家、いかにもコテージ風のドアで、小窓の小さなステンドグラスとレースのカーテンが抜群に可愛いのに、何だか非常に狭い上、障害物が多くて通りにくそう…。右手は雨水を貯めるタンク(普通裏庭に置くもんだ)、ドアの左下には、等身大に近い不気味な彫像。結構悪趣味な玄関です。(アランデル)

イギリスの場合、ドアは大抵旅行記事中に一緒に御紹介して来たのですが、その他の今まで撮ったドアの写真を集めてみたら、またしても結構な量になってしまいました(汗)。人気の町(歴史的な町が多い)と評判の悪い町、高級住宅地と貧民屈の差が今だ比較的はっきりした国なので、魅力的な玄関ドアを持つ家も、一定の地域に集中し勝ちのように感じます。勿論今後も、素敵なドアに出会ったら写真を撮り続けるつもりです。写真が貯まったら、またその都度御紹介致しますね~。
by derliebling | 2010-11-16 18:20 | 旅行・お散歩


こんにちは!「ぴよよん」です。当ブログに御訪問頂き有り難うございます♪ 英国に住んでいますが中欧好きです。蚤の市等で出会った、または手作りなどの可愛い雑貨たちを紹介していきたいと思います。


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