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大聖堂とレースの町バイユー

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本当は「タペストリーの町バイユー」と呼ぶべきなんです。この町を世界的に有名にしているのは、何と言っても11世紀の刺繍のタペストリー。ノルマンディー公でもあったウィリアム一世征服王の妃マティルダが、王のイングランド侵攻を讃えるために発案したと言われています。歴史的に非常に貴重な資料ですが、どういうわけか興味が湧かず、今回は見送り。大聖堂とレースだけでも、私には十分魅力的だったものですから。
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まずはシャルル・ド・ゴール広場側に駐車して出発。こんな街の中心なのに、またしても駐車無料です。
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雰囲気の良い小路を見るだけで、この町への期待は高まります。
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道の地面のあちこちに、こんなプレートがはめ込まれたいました。どうやら観光案内所の方向をを示す道案内のようです。
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これが大聖堂です。ウィリアム征服王時に建設が始まり、その後何世紀にも渡って増改築が重ねられ、第二次大戦では徹底的に破壊されました。
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大聖堂なら、手前の広場をもっと広くしてくれ~と思いました。ファサードがカメラに収まり切れません。そのファサードも、ゴシック様式の大聖堂としては装飾が地味ですが…、
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・・・内部は素晴らしかった! ルーアンの大聖堂よりずっと印象的でした。
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特にステンドグラスのデザインが繊細で、文様が凝っており、青と赤が効果的に使われていて、ウットリする美しさです。
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壁画の右上は、有名なカンタベリー大聖堂の大司教トーマス・ア・ベケット暗殺の場面です。右の僧侶の手首が、すでに切られてブラ~ンとしていて、かなりエグいのでアップで撮影していません。
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石工部分の彫刻も、アーチ上の壁にまで細かく文様が刻まれています。こんなの見るの、ここが初めて。
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地下墓地も見学できました。こういう所へ入るのは、いつも緊張します。中には骸骨が山積み!とかの地下墓地もあるので…。ここのは狭く、棺が一つ安置してあるのみでした。柱の上部には、それぞれ楽人天使が描かれています。P太はここで、一人で楽人天使全部を撮影していて、しばらく出てきませんでした。凄いカメラばか(笑)。
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天井にも楽人天使が。
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大聖堂を出ると、近くに「Conservatoir de la Dentelle」という、またまた迫力の木組みの家があります。柱部分は天使などの彫刻が施されています。これがまたプリミティブな造形で、正直言って不気味なんだ…。
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この建物一階では、バイユー・レースの展示・販売と実演が行われています。生憎内部は撮影禁止でしたが、三人のお洒落なファッションの女性がせっせとレースを編んでいました。バイユー・レースはボビン・レースで、世の中こんな繊細なレースがあるなんて!と思えるほど、眩暈がするほどの細かさ。勿論作る工程も、気が遠くなるほど緻密な作業です。ディオールなど有名デザイナーのパリ・コレにも使用されたことがあるとか。
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それだけにお値段も物凄く高級。私にシオリすら買えませんでした。一辺5cm位のイニシャル・モチーフでさえ、50ユーロもするのですから。私が買ったのは、この5ユーロのカードのみ。細かさをお伝えするために、横にメジャーテープを置いてみました。
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大聖堂の正面には新品&アンティークのバイユー・レース、ゴブラン織りなどを扱うお店が一軒ありました。この青い外装も素敵です。
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店主らしき女性は、こちらはバイユー・レース、こちらは18世紀のアンティークだけどバイユーのものじゃない、など丁寧に説明してくれます。勿論ここでもバイユー・レースには手が出ません…。実物が見れるだけで満足することに。
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凄い観光化している町には見えなかったけど、観光地で良く見掛ける機関車もどきが走って(歩くスピードですが)いました。
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ここから目抜き通り、サン・ジャン通りとサン・マルタン通りに出ます。
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この角の木組みの家も、何だか迫力。壁にはレンガがみっしり埋め込まれているし、上の階に行けば行くほど、張り出して面積が広くなっているようです。
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飲食店の数は、絶対イギリスより多い気がします。

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ここは本来下着屋さんのはずなんですが、まるでビンテージのような魅力的な布地のグラニー・ワンピース(?)が沢山。この店のオリジナルなんでしょうか。
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ままごとセットには何歳になっても惹かれる(笑)。
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穀物取引所らしき建物。ドアの色と上部の繊細な彫刻が素敵です。
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花屋さんも「職人」と名乗っているところを多く見掛けます。
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パン&ケーキ屋さんで昼食をとりました。ノルマンディー風パニーニと言って、トロリ蕩けるカマンベールとチキンと野菜が挟まっています。パニーニは元々イタリアのパンなのに、地元風にアレンジしている工夫が偉い(日本でも当たり前なことだが…)。シンプルなトマトのサラダも、トマトが完熟で美味しかったな。
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バイユーも川の流れる町です。このように、川の魅力を街の景観に最大限に生かしているのは、良い町の条件だと思います。
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この今は使われていない水車も、花いっぱいで魅力的なオブジェとして、町に溶け込んでいます。
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マトTシャツを発見。バーゲンになっていたので、実際買おうと思ったら、売り切れだって。品切れの商品をいつまでも展示しておくのは、ヨーロッパでは当たり前…。
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またしても目を引く木組みの家。売りに出されているらしい。
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「これでもか!」と凄い花てんこ盛りのホテル。
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道端のマリア像には、キリスト教徒ならずとも心が和みます。左側に記された日付1944年6月6日は、ノルマンディー上陸作戦が成功した日。戦死者を悼む碑のようです。
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またしても駆け足の僅かな時間の滞在でしたが、すっかりこの町が気に入りました。程良い大きさ、目抜き通りは活気があるのに、一度小路に入れば、淋しげな遥か中世の情緒がたっぷり残っているのが良いのだと思います。もうちょっと長居したかった程だけど、旅としては、そんな心残りのあるぐらいが成功なんですよね。
by derliebling | 2009-10-01 16:43 | 旅行・お散歩


こんにちは!「ぴよよん」です。当ブログに御訪問頂き有り難うございます♪ 英国に住んでいますが中欧好きです。蚤の市等で出会った、または手作りなどの可愛い雑貨たちを紹介していきたいと思います。


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