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ケント州で一番可愛い村チディングストーン

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イングランド南東部ケント州で一番可愛い村(の一つ)と言われる、Chiddingstone チディングストーンに行って来ました。ここは村全体がナショナル・トラストに指定されているのですから、可愛くて魅力的なのも頷けます。「州内で最も完璧なチューダー時代の村の生き残り」とも言われ、映画「眺めのいい部屋」の撮影にも使われました。
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村全体と言っても、ハイ・ストリートの片側に軒を連ねる、パブや郵便局も含めた古めかしい木組みの家5、6軒のみです。
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ハイ・ストリートのもう片側は、教会及び墓地になっています。
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とは言え、良く手入れされた、非常に絵になる一角なのは確かです。そして家一つ一つの、持ち主が誇りに思い大切にしているのが伝わります。
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一番端は、15世紀に建てられた旅籠兼パブ。バプの隣の豪華な門はチディングストーン城に通じています。城自体は門から見ることが出来ませんが、15世紀初頭に建造され、今は日本の鎧や刀等のコレクションで知られているそうです。
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その隣の白い壁の家は、17世紀末の建造。カラフルなバンティング(万幕)が飾られているのは、次の週に村祭りが行われる為のようです。
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ちょうどアジサイの美しい季節。夏が涼しいせいか、イギリスのアジサイの花期は、日本よりずっと長い気がします。
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この家の玄関には、中々個性的な演出が。素焼きのジャック・オー・ランタン、古いミシン台の鉄製の脚のみや、古いアイロンなどが飾ってありました。
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その隣の家。木組みの梁には、所々彫刻が施されています。
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ここの玄関にも、花いっぱいの植木鉢が、絶妙のバランスで並べてありました。
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その隣は、郵便局兼ギフトショップ。ギフトショップでは、村の絵葉書や手作りのジャム、お洒落なガーデニング用品、ビンテージのアクセサリーもちょこっとだけ売られいました。このアクセサリーが、ロンドンのアンティーク・マーケットよりもお手頃価格で、セレクトもセンスが良く中々好みでした。
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郵便局の外壁に埋め込まれたポスト。珍しくどの王様(or女王様)の御世か、記されていません。小さく窓の下に設置されているので、思わず見落としそう…。
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郵便局の脇に、中庭に通じる通路があります。
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通路は、ハンギング・バスケットやボーダー・ガーデンで、抜かりなく花いっぱいになっていました。
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ハンギングは、こんな風にこんもり茂らせるのが身上のようです。
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これはちょっと変わったハンギング。一本だけヒマワリがビヨ~ンと伸びています。最初は事故で勝手に生えてきたのかと思いましたが、他にもこんなバスケットがあったので、どうやら意図的なようです。
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バラの後ろに見えるのは、ボーダー・ガーデンには欠かせないホリホック(タチアオイ)です。背丈が2m近くにもなるのです。
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中庭と15世紀の建物は、ティールームになっていました。こんな可愛い村の綺麗な庭では、「クリームティー度」が上がって当然です(もうロンドンでクリームティーを楽しもうとは絶対思わん…)。スナックと共にポットにお茶を入れて持って来ていましたが、クリームティーの誘惑には勝てず、ここでティータイムとします。
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さっくりホコホコのスコーン、まったり濃厚なクロテッド・クリームで幸せを満喫していたところ、思わぬ邪魔者が! ジャムや私の唇(笑)を狙って、しつこい蜂が付き纏って来たのです。すかさず女主人がトレーを持って出て来て、室内に入るよう勧めてくれ、更にジャムを換えましょうか?とイギリスでは破格の気の利く対応をしてくれました。
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しかし室内テーブルまでも、蜂はストーカーのように追い掛けて来て、私の唇に纏わり付きました。どうやらリップグロスが、フルーツの香り付きだったからのようです。…結局P太がエクスターミネイトしました(な~む~)。カーブーツセールでも、今年は暑くて雨が少ないから例年より蜂が多い、と言っている人を何人か見掛けました。
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ティールーム行きの通路を挟んだ郵便局の隣の家は、ウィンドーボックスには山盛りの花、窓辺にはアンティークの陶器の瓶が並び、これまたバッチリ決まっていました。溢れんばかりのロベリアを組み合わせるのが、イギリスらしいと思います。
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こちらは同じの家のもう一つの窓。窓辺に並んだ大きなマグのようなプランターは…、古いChamber pot、すなわちおまるです。アンティークとして、こんな風に使うのが人気のアイテムなんです。青いプラ・バスケットに入っているのは、販売されている植物。
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一番端の家は、大きく傾いています。内部でどうやって暮らしているのか、興味津々。
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お向かいの教会にも入って見ましょう。典型的なノルマン様式の塔です。
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教会は、13世紀に起源を持つChurch of St.Mary 聖マリア教会と言います。
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そしてイギリスの教会らしく、天井は木製。ラファエロ前派タッチのステンドグラスで彩られていました。
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この教会では、とびきり人懐っこい黒猫が、我々を待ち構えて?いました。いわゆる「教会猫」です。猫を飼っている(猫が居座っている)教会は結構多いそうです。
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撫でて貰いたくて、私達の後を付いて回る、ベッタベタの甘えん坊。
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教会では、相も変わらず、毛糸のニードルポイントの「お祈りクッション(kneeler)」チェックも欠かせません。こんな風に、前の座席の背もたれの裏に掲げてあります。
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教会らしい宗教的な図案が多かったけど、時々こんなエレガントな自然を描いたデザインも混じっていました。
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こちらは野バラとゴールドフィンチ。村の風景を描いたものもあり、図案集から転写しただけでなく、自分達でもデザインしているとしたら、凄いことです。
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とてもメルヘンな小学校。日本同様、農村部の廃校が進む中、こんな小さな村に小学校が残っているのは珍しい。多分近隣の村からも生徒が集まっているのでしょう。
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この小学校の裏の散策路をしばらく進むと、この村の名前の由来となった「Chiding Stone チディング・ストーン」と呼ばれる巨岩を見ることが出来ます。
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これです。まるでクジラのような形。岩自体は天然のものですが、Chidingは嗜めという意味で、太古にはここで裁判が行われたと言われています。
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イギリス南東部では、岩場自体結構珍しいのです。
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岩の周りには、穂を重く垂れた収穫間近の麦畑が広がっていました。
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散策路から、小学校の校庭越しに眺めた村。
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再びパブ前に戻って見たら、博物館クラスの古いフォード車が止まっていました。
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こういう田舎パブの前だとサマになることを重々承知して、わざわざ乗り付けて来るんですよねえ…。でもまんまと策略に嵌り、喜んで写真を撮る私達夫婦です(笑)。
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by derliebling | 2010-07-31 17:05 | 旅行・お散歩

F1と古城の村ニュルブルク

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今回の記事は、このブログを常日頃読んで下さる方には、一番興味のない内容かも知れません…。メルヘン街道のゲッティンゲンからベルギーへ向かう途中、何故わざわざちょっと遠回りして、アイフェル地方に一泊したかと言いますと、P太が、アイフェルのほぼ南東端にある、Nürburg ニュルブルクの元F1サーキットで運転したいと言い出したからです。私は乗り気じゃ全くありませんでした。でも、「君の蚤の市行きの希望を聞き入れた旅行だったのだから、今度は僕の希望を通したって良いだろう」と言われては仕方ありません。とは言え、単に快楽の為に車のスピードを出して、身を危険に晒すのですから、蚤の市巡りとは全く訳が違います。私は最後まで気が進みませんでした。
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ニュルブルク訪問は、P太にとって三回目、私にとっては二回目。ドイツのF1ヨーロッパ・グランプリが、こんな僻地で行われると知った時は、本当に意外でした。ちなみにイギリスのF1も、シルバーストーンという何もない(P太に言わせると)村で行われるそうです。確かに、現在のニュルブルク・リンクの超近代的で巨大な建物が、農村地帯に唐突に現れる光景は、正に異様です。1927年に建造され、1976年までF1が開催されていた旧コースは、今は貸切の日以外は一般に開放され、お金を払えば誰でもスピードレーサー並みに車を飛ばすことが出来ます。しかしこの旧コース、ほとんど山道と言ってよい、全長21kmのスリリングなロングコースで、新コースに代替えされたのも頷けます。
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大人気で、いつも人でいっぱい。イギリスからも、車好きが沢山集まって来ます。この他、一般道路沿いのあちこちのコースのビュウスポットにも、見学する人が絶えません。しかし正直言って、品と知性の余り無さそーな人がほとんどで(決してイギリスのサッカーファン程ひどくはないが)、何だか非常に居心地の悪さを感じます…。
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救急車も常時待機してます。P太は一度ここで運転を経験したことがありますが、前回私と訪れた時は、実際事故で閉鎖されていた為、運転を断念したのでした(ゾッ~)。
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ここで順番待ちして、コース運転開始です。結構緊張みなぎっています。
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待っている間、このビデオで運転の注意や規則を確認するのですが、「シートベルトを閉めましょう」とか、凄く当たり前のことを言っていたなあ…。おいおい、大丈夫か。
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結局この日は、バイカーが余りにも多く危険だと言う事で、P太君、運転を諦めてくれました。凄くホッとしました~。ご参考までに、これがチケットのお値段です。一周22ユーロ。年間チケットなんてのも有りますね。使い切るまで無事なことを祈るよ。
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自分は運転せずとも、かっこいい車や珍しい車の見学&撮影を目的に来る車好きも沢山います。
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・・・うーん、やっぱりさっぱり私にはピンと来ないなあ(笑)。
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あえて面白いのは、こんな漫画みたいな車。「チキチキマシン猛レース」みたい。
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時間が余ったので、ニュルブルクの村自体も訪れて見ました。左手に見えるBMWの試験場など、幾つかの特殊な建物を除けば、古城のある素朴な小さな村なのです。
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これは、村の端にあった地下貯蔵庫らしきもの。この村に宿泊する手もありましたが、飛ばし屋が夜まで飲んで騒いでうるさいだろうと言うP太の推測から、あえて避けました。飲食店は、ピザ屋やハンバーガー屋などジャンク系ばかりで、イギリス人の若いカップルが、「この辺に典型的なドイツ料理を食べさせる店はありませんかねえ?」と、困った調子で尋ねて来た時は笑った。
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村の突き当りの丘の上に、古城があります。夜7時近いので内部は見学出来ませんが、近寄って見ることは出来ます。
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城は廃墟で、原形は余り残っていません。これは礼拝堂の跡のようです。
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門の中は、夕方五時まで見学できるようです。
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城からの村の眺め。サーキットの一部も見えます。
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この日は、晴れと雨を繰り返す不安定な天気で、雲がドラマティックに見えました。遠くでは雷雨も起こっているようでした。
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その後、この村で夕食を取りました。城の麓のメシ屋には、ちゃんとドイツ料理もありましたよ。壁には勿論、一面レーシングカーの写真やポスター。
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これは、私の注文した「ニュルブルク風シュニッツェル」の小盛り。ニュルブルク風とは、チーズとマッシュルームのソース掛けのようです。半分どころか1/4程度の大きさのシュニッツェルだけど、味は濃いし、フライドポテトは山盛りだし、私にはちょうど良いサイズでした。これにグリーン・サラダが付きます。
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P太の注文は、「ポークステーキのクリームペッパーコーン・ソース」。これにもサラダが付きます。どちらも普通にイケました。
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この三毛猫は、いわゆる「パブ猫」ちゃんです。飲食店に勝手に出入りして(この店だけじゃないかも)、客のテーブルを渡り歩いて、常に食べ物をねだっているのです。道理でまん丸…と思って撫でたら、うちのポンポコ猫より余程骨張っていました(笑)。
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by derliebling | 2010-07-30 17:10 | 旅行・お散歩

ジー・ガントフタのキャニスター

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作業していて目が疲れちゃったので、気晴らしに住宅地の中にある、金・土曜日のみ開かれる山小屋風のチャリティショップにてくてくと行って来ました。そこは、今は貴重な、寄付品は何でも売りまっせタイプのチャリティ屋。値段も全体的に、街の中心部のチャリティ屋より安めです。衣料は勿論、使い古しの手芸用品、古グリーティングカード、布類などもどっさりあります。棚の奥のほうもごちゃごちゃと漁って(何せ引っ張り出すのが大変)一通り見渡して、今回買ったのがコレです。
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スウェーデンのJIE Gantofta ジー・ガントフタというメーカーの、1960年代の陶器。直径12×高さ15cm位で、元は木製のフタが付いていたようです。ジー・ガントフタは、花などがレリーフになった陶器板の壁掛けが有名で、コレクターが多いようです。でも古いキッチン&テーブル・ウェアにも、魅力的なものが沢山あります。特にこのAnita Nylund のデザインには、有名なノルウェーのFiggio フィッギオ社の製品に負けない程素敵なものが沢山あるようです。
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・・・なーんてことは、毎度ながら買った後で調べて知りました(笑)。買った当時は、北欧のビンテージだとは分かっただけです。直線的な主線が黒で印刷(多分スタンプ)された後、手彩色で粗く色付けされています。これがまあ、すんごく大胆と言うか、日本人には真似できない大雑把具合。でも不思議な程良い味になって、北欧のビンテージ・テーブルウェアらしさが漂っています。柄は魚屋さんのようで、SALTと書いてあります。極シンプルな筒状なので、キッチンツール立て、ペン立て、花瓶等色々使えると思いますが、私は鉢カバーにしようと思っています。
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この日は、同じチャリティショップで、ローラ・アシュレイのビンテージ生地二種などをゲットしました。一つはスカートに仕立てるつもりだった布で、途中まで裁断・縫製されて、ポケットまで縫い付けてありました。そのままちょっと手を加えれば、私でもスカートにすぐ仕上げられそうですが、…さて、どうしたもんでしょ。
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by derliebling | 2010-07-29 17:23 | テーブル&キッチンウェア

アイフェル地方の宿

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ドイツ滞在最後の日。この夜は、アイフェル地方の村の宿に泊まることにしました。アイフェルは、ライン河とモーゼル河、ベルギー国境に挟まれた高原&森林地帯。「ロマンティック街道」や「古城街道」等に着目して売り出した観光開発の熱心なドイツにあって、まだまだ観光的にはマイナーな、手付かずの雰囲気が残ります。太古には火山地帯だった古い地形の一帯で、今は全て死火山ですが、美しいコーン型の元は火山と思しき山や、マールと呼ばれる火山湖が点在しています。多分フランスのオーベルニュに近い風景。今回の旅は、元々アイスランドの火山噴火のせいで、散々な目に遭ったことから始まったのだけど、それでもやっぱり私は火山が好きです(笑)。
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さて、この日選んだ宿は、ドイツではプリヴァート・ツィンマーかペンジオーン、イギリスだったらB&Bと呼ばれるタイプの、家族経営の小さな宿。支払いはカード不可で現金のみです。予約はネットでしたのですが、新規オープンの為、スコアやレビューはまだありませんでした。到着して見ると、思った通り、何の変哲もない小さな村の小さな宿でした。
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建物は、18世紀に建てられた農家で、イギリス式に言うとテラスド・ハウスのように今は3軒に分かれており、この右端部分が私たちの泊まるホリデイ・コテージ。
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その隣の真ん中が賃貸住宅、左端が大家かつ宿の主の家です。
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到着早々、シャム猫の大歓迎を受けました。…シャムとしては太め? 元々は宿の主が飼っていた猫で、宿経営を始めるに当たって動物飼いは不都合とでも思ったのか、隣家に養子に出したそうです。しかしそんなことは猫本にゃんが知る由もなく、相変わらず旧飼い主の元へ戻って来るそうです。とびきり人懐こいニャンコでしたが、声はシャム猫らしく「ぶみゃ~」と低くてブスでした(笑)。
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P太愛用のユニクロ・バッグに興味深々でクンクンクン。
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このホリデイ・コテージ、玄関を入ると、まず廊下がありまして、右にLDK、左に寝室とバスルームがあります。これを私達二人で貸切なので、ちょっと家に住んでいる気分。二階や屋根裏もありますが、まだ未完成でした。廊下の床には、出来立てホヤホヤの中々素敵なモザイク・タイルが。
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このLDKの壁がターコイズブルーに塗られ、花柄のステンシルを施してある組み合わせが印象的でした。このテーブルの後ろ部分にはドアがあり、実は深ーい地下倉庫に続いています。この他、廊下にはアンティークのコート掛けがあり、窓辺も可愛く飾り付けてありました。自炊出来るので、本当は長期滞在向。ヨーロッパの人は、同じ場所の決まった宿に一週間以上滞在して、ただ田舎をのんびり楽しむ人が多いようです。
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しかし、レビューもない新規オープンの宿には、やはりリスクがあります。実はこの宿、出来立てホヤホヤどころか、まだまだ改装途中だったのです。ホテル予約サイトに登録されていたのが、不思議なぐらい…。リヴィングにテレビはあるものの、アンテナ(またはケーブル)に繋いでいないので視聴不可能。セントラル・ヒーティングもコントロールが上手く出来ず(山間なのでかなり寒かった)、バスルームの大きな鏡は壁に設置されておらず、ただ棚に置いてあるだけ。その他にも色々不便でしたが、まあ一泊だけだし、面白い体験にはなりました。
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翌日、朝食は女主人の住居である母屋で頂き、小さな宿ならではの暖かい家庭的なもてなしを受けました。
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テーブルは、ドイツらしく可愛らしく居心地良くセッティングされていました。
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フランスなどに比べると、ドイツのインテリア・デコレーションは、何せメルヘン好きな国民なせいか、甘ったるくて子供っぽい、垢抜けないものが多いと思います。しかし私には、返って親しみを感じさせます。
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この家ご自慢の、陶器製の立派なストーブを見せて貰いました。こんなタイルのストーブは、ドイツ語圏独特のもののようです。少なくとも、まずイギリスでは見掛けません。
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このストーブの裏面、壁の向こうはキッチンに繋がって、加熱調理器具になっています。
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こういう個人経営の小さな宿は、一般の現地人の生活が垣間見れるような魅力もある一方、不便な点も多いと思います。しかし簡素なビジネス・ホテルや、サービス至れり尽くせりの豪華ホテルだけでなく、ヨーロッパ旅行では是非体験しておきたいものです。
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by derliebling | 2010-07-28 17:09 | 旅行・お散歩

DDRの陶器のキャンドル・スタンド

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ドレスデンの蚤の市で、1個50セント均一のダンボールから掘り当てて買いました。高さ8cm位の小さなキャンドル・スタンドです。陶器の台は中が空洞になっていて、中面に「Made in GDR (DDR=東ドイツの英語名)、1977」との刻印がありました。黄緑地にファンキーなオレンジの花…、この色の組合せがいかにも70年代らしく、ドイツらしい野暮ったい愛らしさがあると思いました。最初に日本で発売されたカラーボックスも、確か黄緑とオレンジ色だったんですよね。だから今でも一般名称は「カラーボックス」だとか(今はモノトーンや木目調が多いと思うけど)。小ぶりでポッテリした形も気に入りました。上部の金属の受け皿が緩んでいましたが、P太が簡単に直してくれました。
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キャンドル・スタンドって、ヨーロッパらしくて子供の頃憧れたアイテムです。その当時の名残りか、今でも何となく心惹かれます。特にドイツのは、クリスマスを連想させるデザインが多いからかも知れません。でもうち…、結局全くキャンドル使わないんだよなあ~。近辺一帯停電の時も、P太のソーラーパネルのお陰で、我が家だけ煌々と明かり付いているし(笑)。義母の家の近所のホテルが、一度宿泊客のアロマ・キャンドルのせいで全焼したと聞いて以来、ロウソク自体にはちょっと抵抗があります。しかし今後は、たまにはキャンドルの明かりを楽しむような生活を試してみたいと思います。
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by derliebling | 2010-07-27 18:11 | インテリア・デコレーション

ドイツのケーキ

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前にも書きましたが、ドイツ旅行中の昼食は、時間とお金と胃の容量の節約の為、レストラン等の真っ当な食事ではなく、ほとんどカフェかパン屋(大抵セルフサービスのイートイン・コーナーがある)でケーキを食べて済ませていました。カロリー消費の節約には全くならないけど…(苦笑)。フランスでは、ほとんどのパン屋がパティシェリーを兼ねていて、普通に昔ながらのバゲットを売るお店でも、うっとり繊細なデコレーションのケーキを売っていましたが、ドイツでは、パン屋で売っているケーキは、専門店(コンディトライ)のものとははっきり異なります。例えば上の写真は、ゲッティンゲンの中心にある、ショコラティエも兼ねたコンディトライのチョコケーキですが…、
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ドイツのパン屋のケーキは、大きく四角く天板で焼いて切ったものがメイン。装飾も至って素朴でシンプルです。上は、シュトロイゼルというクッキー生地のソボロのようなものが乗った、代表的なドイツのケーキ。
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とは言え、この四角いケーキも、イギリスに住んでいる身には、十分幸せを感じる美味しさなのです。上の写真の左下は、ヴェルニゲローデのパン屋カフェの「イチゴのジェリー寄せケーキ」。生の果物をふんだんに使用し、ジェリーで固めたケーキも、ドイツ中で良く見掛けるタイプです。こんなフレッシュ・フルーツを使用した爽やかなケーキが、イギリスでは非常に少ないと思います。飲み物、ケーキか甘系のパン各一個に加え、キッシュや切り売りピザ等しょっぱ系パン一個を二人でシェアする…という昼食が多かったかな。毎日こんな感じで、ぜーんぜん飽きませんでした。それどころか、今日は何を食べるか、どれを選ぶかでワクワクです。
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プラウエンのショッピングモール内のカフェ・コンディトライで。「黄桃入りチーズケーキ」。チーズケーキ(ケーゼトルテ)もドイツの人気もの、かつP太の好物。
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同じくプラウエンのカフェで、私が注文した、「Donauwelle ドナウのさざなみ」というケーキ(昔「カリブのさざなみ」というチョコがありましたよね…)。乳製品が高品質なので、とにかく生クリーム系はハズレ無し。パイ皮とラズベリーがサンドされています。
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クヴェトリンブルクのパン屋カフェの、その名も「Deutschland ドイツ」ケーキ。ジェリーで固めたブルーベリー=黒、ラズベリー=赤、アプリコット=黄色の三色で、ドイツの国旗を表しています。
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同じくクヴェトリンブルクのパン屋の、前出の「ドナウのさざなみ」のチョコレート版。まったり濃厚ながら、甘さ控えめのクリーミィなチョコムースが乗っています。
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これは、旅行中二番目に美味しかった「ラズベリーとヨーグルトのケーキ」。爽やかな酸味と甘さのバランスが抜群で、軽くて幾らでも行けそうでした。ハン・ミュンデンのパン屋にて。チェーン店のパン屋でも、皆ハズレ無しでした。
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そしてこれが、今回の旅行中最も美味しかったケーキ。ドイツでも一番人気と言われ、大抵のケーキ屋に置いてある「Schwarzwälder Kirschtorte 黒い森地方のサクランボケーキ」です。見た目は何処でも概ねお決まりなのに、ここのは装飾も洗練されていて、味も大変繊細でした。ヴァイルブルクのカフェ・コンディトライにて。ドイツでは、何はともあれ「黒い森のサクランボケーキ」をお試し下さい。
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同じくヴァイルブルクのカフェで、P太が頼んだ「フルーツ・タルト」。こちらはまあ、日本にも良くありそうなのですが、イギリス人のP太には、とてーも美味しそうに映った訳です。見た目通り、普通の美味しさでした(笑)。この店は、ケーキの品数が少なく、値段も表示されていなかったオシャレなカフェだったので、最初はP太は躊躇したのだけど、サービスも良くて、結局正しい選択となりました。ケーキの値段は普通でした。

それにしても、一昔前は、ドイツ(語圏)のケーキと言えば、美味しいけれどコッテリ半端無く甘い、という印象があったのです。それが今は、どんな田舎のパン屋で食べても、素材の味を生かした、ギリギリの甘さで驚きました。今時砂糖の味しかしない不健康なケーキを喜んで食べているのは、いよいよイギリスだけですね…。
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by derliebling | 2010-07-26 17:18 | 食べ物・飲み物

青いプリント地のグラニー・ワンピース

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昨年ルーアンの蚤の市で、一着3ユーロ均一の古着の山から発掘して買ったものです。ちょっと厚手の化繊地の、ヨーロッパのおばーちゃんが今でも着ていそうな、ストンとした形のワンピース。いや、若かりし頃の服を、おばーちゃんがそのまま着続けていると言ったほうが正解かな。多分1960年代のものです。
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状態も良いし、いかにも古着らしいレトロなプリント、ちょっと珍しい色の組み合わせが気に入って買ったのですが、かなーり大きくて(小さ過ぎるよりはマシだが)、裾は足首まであったのを、膝丈位に自分で切って纏りました。更に金プラボタンも、地元の手芸品店で買ったレトロな見た目のボタン(でも新品)に付け替えました。
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かなり実用に向くようになりましたが、それでもデカイので、上にカーディガンなどを羽織ると、何とか落ち着きます。靴は、ワークブーツなどゴツめを合わせたいと思います。
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ただP太は、このワンピースがあんまり好きではないようです。何故なら襟の青が、いかにも労働者の制服を代表する色だから。特に看護師を彷彿させるそうです。今のイギリスでは、看護師の制服は青がメインで(しかもスカートでもない)、白衣の天使じゃないんですね…。なので長袖のTシャツ、ジーンズなどは、絶対重ね着しないようにしています。それらを合わせると、一気に作業着臭くなります。
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by derliebling | 2010-07-25 16:36 | ファッション・コスメ

ケントの隠れ家庭園ストーンエイカー

日本から持って来た私の古いガーデニング雑誌に、Stoneacre ストーンエイカーと呼ばれる、15世紀の木組みの家と庭園が紹介されています。ケント州の州都Maidstone メイドストーン(今知ったが、カンタベリーが州都じゃなかったのか…)に程近い、Otham オーサムという村にあり、著名なガーデニング・デザイナーが住んでいるので、園芸愛好家達には結構知られた存在だそうです。調べて見たら、半分はNT(ナショナル・トラスト)の管轄で、土曜日のみ一般公開されているとのこと。NTのガイドブック中の説明文が、写真も無く非常に小さかった為、今まで気付きませんでした。美しい庭と木組みの家、どちらも私の大好物。うちからそう遠くないので、出掛けて見ることにしました。
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メイドストーンは、州都というだけに、大学もある結構大きな町なのですが、そこから3マイル(約5km)離れただけで、見渡す限りバリバリの田舎です。こういうのを散村と言うのか、家も疎らで、教会や郵便局兼ヨロズ屋はおろか、パブの一軒も見当たりません。イギリスなら、民家の数よりパブのほうが多いような村が沢山あるのに…。
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とは言え、村自体は古そうです。この花いっぱいのコテージも、16世紀の建造。
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主要道路(と言っても、車がすれ違うのがやっとな細い道)から離れて、こんな坂道を下り、また少し上ります。専用駐車場から300m位。
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周囲は、こんな長閑な羊の牧場で囲まれています。
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道の一番低い地点に池があり、水が流れ出て、車道は水浸し…(歩道には木橋が掛かっているが)。
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到着。古いお屋敷があるとはとても想像出来ないロケーションに、突然現れます。
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ドイツで木組みの家を山のように見て来ましたが、やはりイギリスの意匠とは違うと思いました。ピューター枠でメッシュ状になった古風な窓が、特にイギリスのチューダー様式らしく見えさせるのかも知れません。
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ストーンエイカーは、チューダー時代の木組みの家と言っても、20世紀前半に、廃屋同然だったものを大改装された屋敷です。元々は15世紀に、yeoman ヨーマンと呼ばれる、独立自営農民(小地主)、または衛兵に寄って建てられました(ロンドン塔のビーフィーターもヨーマンの一種だそうです)。当時の非貴族としては裕福な家だったけれど、煙突もない、床も土間だけの原始的な、ほとんど小屋だったそうです。
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入り口近くに、こちらでは割と珍しい大きなGingko 銀杏の木があります。紅葉の季節には、さぞかし目を引くことでしょう。
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門から玄関に続くアプローチは、アルストロメリアなどの黄色い花で彩られています。
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こんな中庭に通ずる通路を通って、屋敷の中(左側)を見学することが出来ます。例によって内部は撮影禁止ですが、ホールの珍しい天井の梁や、チューダー様式とアーツ&クラフツが融合した興味深いインテリアを見ることが出来ます。
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特に家全体を彩るステンドグラスと、作者不詳の15世紀の肖像画「マクシミリアン皇帝の妻、マリー・アンリエット(ハプスブルク家のマクシミリアン一世の最初の妻、ブルゴーニュ女公マリアのことか?)」が印象的でした。
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通路から中庭に出ます。一見、地味な庭ですが、
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・・・実は、所々凄く凝っています! 
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例えば、並べられた植木鉢も、高低を配慮した絶妙のバランスです。
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イギリス人の、こういうセンスや拘りには脱帽。
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通路出口脇には、花弁の凄く大きなGardenia クチナシ。大人の顔程もあり、さぞかし強烈に香るだろうと思いきや、香りはほとんどない種類です。
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この石垣の上には、
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乾燥に強いセダム類が植え込まれ、勝手に生えて来た?野草とサマになっています。
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こんなテーブルで食事をしたら、気持ち良いだろーなあ。
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テーブルの背後の納屋の棚に並んだ道具類も、計算され尽くされているみたいな配置。
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納屋の壁面&屋根を這うクレマティス。
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裏庭から眺めた屋敷。左側の壁面の梁の装飾が凝っています。この屋敷の裏側は、果樹などが点在する草原が広がっているようです。
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ここの庭園のメインは前庭。屋敷の脇を通って、前庭へ出ます。丘の斜面にあるので、高低差を生かした庭になっています。屋敷脇(南側)は、鬱蒼としたシェイドガーデン。
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シェイドガーデンのグランドカバーに使われているのは、Geranium フウロ草。
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倒れて地面を這い蹲るアガパンサスも混じっています。
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この庭で最も広々とした空間の、「サマーガーデン」。芝生の中央にあるのは、アイリッシュ・イチイのトピアリーです。
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サマーガーデンの芝生は、ワイルドに茂ったボーダー花壇で囲まれています。放ったらかしで自然に生えているように見えて、実は緻密なレイアウト計画と、涙ぐましい日々の手入れで成り立っているのが、英国式庭園の真髄です。特にこの庭は、庭園デザイナーが住み始めた頃は、土壌改良から必要で、ほとんど1からのスタートだったそうです。
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敷地は大変広いのですが、決して一本調子で統一せず、芝、生垣、アーチ、敷石などで仕切り、それぞれのコーナーで出来るだけ多くの変化を出し、見る人を飽きさせないのが、英国式庭園の真骨頂のようです。
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例えば、サマーガーデンを取り囲むボーダーでも、こちらはマゼンタ色中心のコーナー。
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一方こちらはオレンジ色のコーナー。
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オレンジ色花壇の中心となっていたのが、モントブレティアです。
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花一杯の花壇と言っても、ほとんどは葉の色が占めますから、葉色でも変化を付けます。近くに池があるせいか、イギリスでは珍しい、大きなトンボが止まっていました。
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一番美しいと思ったコーナー。背の高い、たおやかな茎が揺れている花は、ディエラマと言うそうです。花の終わったアリウムの穂も絵になります。後ろの青紫の花は、もしかしたらトリカブトかも…。土手を利用したハイガーデンが、暗い背景となって映えます。
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コーナーに寄って、眺める屋敷の印象も、また異なります。
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窓際には、黄色い花がこんもり茂っていました。もしかしてヒマワリの珍種かな? キク科なのは確かなようです。
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この庭、意外とバラは少ないのです。
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原種に近いバラや、地味目の優しい色のバラ数種が、余り主張し過ぎないないよう、控えめに混じっていました。
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屋敷入り口脇に設置された、ちょっと変わったデザインのベンチとテーブル。柔らかな曲線が、庭に和やかな雰囲気を与えています。
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屋敷正面右側の、ウォールガーデン。
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スカビオーサ(西洋松虫草)の茎がウネウネと伸び、2m位の高さに育って圧巻です。
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その横のシェイドガーデンには、白い細かいアジサイが。暗いシェイドガーデンでは、白っぽい花色が一際効果的です。
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外国から観光客も訪れる、有名なシシングハースト城庭園に比べると、見学する人も疎らな家庭的な庭園で、返って自分の庭造りの参考になると思いました(でも絶対真似できんけど)。週に一度だけ公開される、カフェは勿論、売店もWCも無い庭で、余程のイングリッシュ・ガーデン愛好者でなければ、わざわざ日本から訪れることもないかも知れません。しかし返って、英国式庭園の本当の姿を味わうことが出来ると思います。
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by derliebling | 2010-07-24 17:30 | 旅行・お散歩

DDRの仔猫とヒヨコの絵本

ドレスデンの蚤の市は、ベルリンの蚤の市より、昔の児童書が豊富に売られているように思えました。本を選ぶのには時間が掛かるから、じっくりは見ていないし、パッと見では向こうから私を呼んでいるような「コレダ!」という本には出会えなかったのですが、この絵本は結構可愛いと思って購入しました。…猫だし、ヒヨコだし。
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タイトルは「黄色い小さな家(小屋)」。大きさはA6位の横長のハードカバーです。横長の絵本は、中欧では多いタイプ。同じ位のサイズで、蛇腹式の絵本も結構多いのですが、これは普通仕様です。昔絵本と呼ぶ程古くは見えないけれど、発行国DDRと書いてあるので、少なくとも1989年以前に出版された本です。これが普通のコート紙ではなく、マットな紙だと、もっと味が出たのですが…。でも絵柄は十分可愛いと思います。
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ストーリーは、黄色いヒヨコと黄色いイモムシ、そしてトラ毛の仔猫が家を求め、探し当てた黄色い家で仲良く暮らす…と言う話です(彼ら、弱肉強食の間柄じゃないのか)。ラフなようで、中々お洒落なデザイン処理の絵柄です。パステルと水彩を上手く組み合わせ、所々アクセントとなったオーキッドピンクも目を引きます。
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この仔猫が、単に弱々しく可愛いのではなく、ちょっとズルそう、悪そう、やんちゃそうに見えるのが、猫好きにはツボです。
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この人物やウサギを見ると、ちょっとレイク・カーロイに似ているかも知れません。
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なに?こいつら不法侵入?(例え空家でも)と思ってしまう、怪しい雰囲気(笑)。
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最後に、ヒヨコは雄鶏に、イモムシは蝶に、仔猫は黒猫(何故ェ??)に成長して、黄色い家のみが黄色いままだった、と言うお話のようです。…うーん、絵は確かに可愛いんだけど、例え子供向けでも、話はそれで良いのか?ってオチですね(笑)。
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by derliebling | 2010-07-23 16:40 | 本・メディア

城庭園の町ヴァイルブルク

今回のドイツ旅行も、いよいよ終盤に近付いて来ました。この日はメルヘン街道のゲッティンゲンから、ドイツ最後の宿泊地アイフェル地方へ向かいます。距離は相当ありますから、何処かで途中下車して昼食&休憩をとらなければなりません。出来るだけ雰囲気の良い町を選ぶのに限りますが、残念ながら私のドイツ全体のガイドブックには、中間に目ぼしい町は全く記載されていませんでした。そんな時は地図だけが頼り。この自動車修理会社が出している地図には、観光的に面白い町(下線)、とても面白い町(囲み)、極めて面白い町(色付き囲み)が記されています。何が面白いかは、教会、城、その他アトラクションのマークで推測するのみ。それで今回選んだのが、ネイチャーパーク内のWeilburg ヴァイルブルクという町(フランクフルト北西約60km)でした。
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勿論町の前情報は何もありません。ただ名前からして、Burg(城)のある城下町じゃないかとは想像出来ます。そう思っていた矢先、幹線道路を外れてしばらく山道を走っていると、川向こうの切り立った崖の上に、ドーンと中々ドラマティックな古城がお出迎え。
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高台にお城があるというロケーションに、期待は一気に膨らみます。
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こんな城門を潜って(車も)、旧市街地へ入ります。御伽噺さながらではないですか。
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この中世らしい塔も雰囲気ばっちり(建てられたのは、近世かも知れんけど)。
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ちょっとした商店街に入ります。壁全面を使った、地ビールの看板。
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これはアンティーク屋のディスプレイ、または博物館なのかな?と思いきや、それらしき建物は全く見当たりませんでした。
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もしかしたら、このウィンドーの展示のみのミニ博物館…だったりして。
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これは昔の店舗を表した展示のようです。交通量の多い車道沿いなので、窓ガラスが相当きちゃないけど、結構楽しませてもらいました。
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昔ながらの泉がある、雰囲気の良い石畳の小路の坂道を登っていくと、
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・・・中々瀟洒な広場に到着しました。
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どうやらこれがこの町のヘソのようです。この広場に面したカフェで、昼食をとりました。
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この広場は城へ続いていました。多分鉄門に付いたこのライオンのエンブレムが、城の持ち主一族の紋章、なのでライオンがこの町のシンボルのようです。
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町中あちこちに、ベルリンのクマハーメルンのネズミよろしく、張りボテのライオンが置かれていました。この青いガン飛ばしライオンには、意味不明な柄が。
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幾つかの型があり、それぞれ商店などの所有者が、その店の内容に合ったオリジナル・デザインの塗装を依頼するようです。

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これは…「招きライオン」って言うの?? 右はDPE屋、左は薬局のライオンです。
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城の敷地に入って来ました。大変綺麗にメンテナンスされ、ノーブルな雰囲気。
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時間はないので、城の中へは入らず、しばらく庭園のみを散歩することにします。
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庭園はテラス式で、こんなゴージャスなフェンスに囲まれていて、
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・・・川向こうの町並みを見下ろすことが出来ます。川が天然の堀になっている訳です。
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それにしても、花が見事に手入れされています。
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と思ってテラスの下を覗いたら、素晴らしいフォーマルガーデンが。
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人工美を強調したフォーマルガーデンは、本来余り好みではないけれど、花いっぱいの庭は、やはりウットリ綺麗です。
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当然降りて近付いて見ましょう。
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水仙のほとんどは終わっていましたが、ちょうどチューリップなどの春の球根植物が真っ盛りでした。こんな色盛り沢山の花壇には、やはり一番心惹かれます。ワスレナグサの水色が、美しいアクセントになっています。
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テラスの下は、実はこんな建物になっていました。(手前の花はフリチラリア)
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そして両脇の壁面には、蔓性植物(藤だったような)がびっしり。
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更に下を覗くと、もう一つフォーマルガーデンが。
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こんなに花いっぱいに出来るのは、この塔の下の温室で、庭師さん達がせっせと下準備しているからです。春の球根植物の季節が終わったら、一斉に次の植物に替えて、常に花盛りの状態にしておくのでしょう。温室の中では、沢山のジェラニウム(ベラルゴニウム)がスタンバっていました。
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花の色の洪水でも、芝の緑が全体をビシッと引き締めているから、全くちぐはぐにも幼稚にも見えず、統一感があります。
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城内部を見ていないので確信はありませんが、この城は、この庭園が最大の見所なのかも知れません。
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町の反対側は、こんな風向明媚な渓谷に囲まれていました。大きく蛇行した川に突き出た半島のような部分に旧市街がある、つまり天然要塞の城下町なのです。
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この岩山の上には、トレッキングコースが完備されていて登れるようです。
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駐車場にトロッコが飾ってありました。かつては、この近辺に鉱山があったようです。
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相変わらず短時間の滞在でしたが、思い掛けず素敵な町に出会えて満足、満足。このドラマティックなロケーションと見事な庭園は、訪れる価値大です。外国人旅行者は皆無でしたが、ドイツ人には結構人気の観光地のようでした。
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by derliebling | 2010-07-22 17:17 | 旅行・お散歩


こんにちは!「ぴよよん」です。当ブログに御訪問頂き有り難うございます♪ 英国に住んでいますが中欧好きです。蚤の市等で出会った、または手作りなどの可愛い雑貨たちを紹介していきたいと思います。


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