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プリント付きフェルト

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今もそうなのか分からないけど、昔は小学校の近くに必ず文房具屋がありましたよね。学習ノートや鉛筆は勿論、色々な形・香り付きの消しゴム、クレヨン、TVキャラクターのぬり絵帳、バラ売りの画用紙、竹ひご、ちょっとしたファンシー雑貨や単純なプラモデル、リリアン・セットなどが売られていそうなお店。同じ文房具店でも決して「事務用品店」ではなく、そんな小学生御用達の店に出会うと、今でも心がときめきます。
これは以前勤めていた会社の近所の、そんなお店の片隅で出会ったものです(事務所が普通の商店街にあったもので…)。だから国産、少なくとも日本デザイン。一瞬折り紙に見えるかも知れませんが、柄がプリントされた手芸用のフェルトです。サイズは最もスタンダードなフェルトと同じ。フルーツや小花やハートなど、いかにも小学生の女の子好みのノスタルジックな柄や色合いがたまりません。その当時でさえレトロで可愛い!と思わず買ってしまった絶滅危惧種だったけど、その後代官山のオシャレなビンテージ屋さんなどで売られていたし、今はもう製造されていないのかなあ…。イギリスにも柄入りのフェルトって売られているのですが、創作意欲が全く沸かないほど大柄なんです。一枚B5サイズ位だし、どう考えてもフェルトなんて小さな物を作るのがメインなのに。でもこの細かい柄のフェルトなら、どんなに単純なもの、例えばティッシュケースやリカちゃんなどの洋服をちょこっと作っても(正に小学生手芸)、十分可愛く仕上がりそう。しかし勿体無くて使えません。今となっては、もっと買っておけば良かった~と思います。

追記:今「柄入りフェルト」で検索していたら、「都フェルト」なる友禅柄のフェルトに辿り着ました。お値段はフェルトとしては相当高いけど、職人さんが友禅和紙同様に一枚に付き15版ぐらい刷っているそうで、これは凄い。一見の価値有りです。
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by derliebling | 2009-03-31 17:03 | 手芸用品

大聖堂とローマ遺跡の町セント・アルバンス 1

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先週結婚記念日にSt.Albans セント・アルバンスという町に行ってきました。実はこの日を前々から自分の誕生日以上に楽しみにしていました。去年のこの日に行った大聖堂の町Ely イーリーの印象がとても良かったせいかも知れないし、セント・アルバンスは大聖堂、さらにローマ遺跡もある町として、ずっと行きたくて念願叶ったからかも知れません。イギリスには結構あちこちに古代ローマ支配時代の遺跡が残っており、やたら真っ直ぐな道路は、大抵ローマ時代の道を元にしていると言います。敵が攻めてきた時遠くからでも見えるようにと、土地が平坦なイギリスならではの工夫だったようです。
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セント・アルバンスはグレーター・ロンドンの北西に位置し、うちからも距離的にはそう遠くはないのですが、ロンドンより北にはめったに出掛けません。グレーター・ロンドンの環状線である高速25号線を必ず通らねばならないからで、この高速は東京の首都高に比べればまだマシかも知れないけど、とにかくいつも混雑渋滞する、大抵片道三車線はあるのに事故で丸閉鎖することもしばしばなので有名なのです。
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セント・アルバンスは、小高い丘の上に横たわり、町のド真中に15世紀初頭に建てられた由緒正しい時計塔を持ち、チューダー時代の建物が沢山残り、中世らしい細い路地が入り組んでいる、私好みの古い町の要素を全て兼ね備えていました。
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まずは早速大聖堂へ。こんなアーチを潜る近道があります。
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これは大聖堂の背面(東側)です。大聖堂にしては小さく見えます。聖アルバン様はイギリス最初のキリスト教の殉教者で、今でもこの大聖堂には彼の聖遺骨が安置されているそうです。この日は物凄ーく風が強く寒く、暗雲立ち込めてミゾレ交じりの雨が降ったと思えば快晴を繰り返すと言った、非常に変り易いイギリスらしい(笑)天気でした。
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全くどうでも良いことですが、聖堂内部のトイレが一部工事中のためか、外にこんな仮設トイレがありました。ヴィクトリア調の優雅な内装で、ちょっとビックリ(笑)。
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外観は、ゴシックを基本に様々な時代の様式の塔を後から付け足したので、統一性のない、ちょっとお城みたいな独特な造りです。
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内部は一際印象的でした。イギリスの大聖堂は、やはりゴシック様式が圧倒的に多いと思うのですが、ここのはロマネスク様式がかなり残って入り混じっていました。
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まず目を引くのが、中央塔の真下に当たる、Quireと呼ばれるこの天井画。四方から光を取り込む仕組みになっており、薄暗い聖堂の中で最も神々しく思える場所かも。町の紋章などを描いたものですが、遠目にはモチーフ編みのように見える可愛さです。
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Wallingford Screenと呼ばれる死ぬほど細かい15世紀の彫刻(19Cに復元)。
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ここの天井画も綺麗です。この大聖堂、当初石造りの天井にする予定でしたが、お金が足りなくて仮に木製にしたまま何百年…とそのままになっているんだとか。でも木の天井のゴシック教会は、イギリスでは全く珍しくありません。
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このバラ窓のステンドグラスは、実はモダンなデザインですが素敵です。この窓のミニチュア・サイズ(ガラス製オーナメントor透明ステッカー)が売店で売られていました。
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身廊のあちこちには13世紀の壁画が残されていて、しんみり荘厳な雰囲気です。
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最奥(東側)の「聖母礼拝堂」。ちなみに多分聖遺骨を祭っている「聖アルバン祭壇」には、儀式中のため入れませんでした。
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15世紀に作られた「監視部屋」です。上部中央のレリーフにだけ穴が開いているの、分かりますか? 案内の人が「中世のCCTVカメラだ」と説明していました(笑)。僧侶や役人がここから覗いて、巡礼者達の貢物などをチェックしていたそうです。
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そしてまたしょーこりもなくお祈りクッション・ウォッチングです。ここのは宗教的な文様の、同系色でまとめた渋いものが多かったのですが…、
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こんなお茶目なモチーフもありました。
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幅が割と狭く外観からは小さめに見え、内部も所々仕切られているから(部分的に博物館にもなっているし)実感し辛いのだけど、実は東西にかなーり長い大聖堂でした。
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やっと西側のファサードに到着。内部の変化に飛んだ面白さに比べると、やはり少々地味かな。左右の塔は19世紀に増築されたそうです。この大聖堂は元々広大な修道院の一部でしたが、修道院のほうは、16世紀に例のヘンリー八世にぶっ壊されたそうです。
---そしてこれから、もう一つの見所、ローマ時代の遺跡を目指します。
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by derliebling | 2009-03-30 17:30 | 旅行・お散歩

会津塗りの小箱

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和物が多くなると友達から不安(または不満)の声が上がるのですが、日本の伝統的な意匠も、ヨーロッパのビンテージと同じ位好きなのです。
今回御紹介するのは、会津若松市の鶴ヶ城近くの骨董品屋さんで買ったものです。細長い紙の箱に、直径または一辺3~4cmほどの塗りの小箱が6個ずつ、丁寧に薄紙に包まれて並んで入っていました。近所の漆器屋さんが店を畳む際、引き取った商品らしいのです。古いものでも高級なものでも全くないと思いますが、いかにも日本の美と言った、その繊細な絵柄にはウットリ。桜、桃、菊、杜若、モミジなど日本の代表的な植物を表してあり、丸箱と角箱の柄が重複していて、蒔絵ではなくシルク印刷ではないかと思います。箱自体はプラスティック製ですが、地色は漆器らしく、単なる吹き付け彩色では出ない、微妙なグラデーションと透明感がある深い色合いです。こう言った”暗色の中のしっとりした華やかさ”は、和服美人の色香にも似て(笑)、谷崎潤一郎の「陰翳礼賛」的な日本独特のもののように思えます。一セット500円位で購入しました。
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とは言え今だ用途は不明。料理の薬味を入れて膳に並べるものか、はたまた琴の爪(ピック)を入れるものとか?? 私は裏に金具を付けて、ブローチや帯止めとしても加工しても美しいんじゃないかなーと思います。そんな勇気はないけれど(笑)。
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by derliebling | 2009-03-29 19:45 | 箱・缶・入れ物

ぶりぶり可愛い動物のイースター・シール

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ブライトンの99ペンスショップで見付けた、窓に貼り付けるためのステッカーです。なので貼って剥がすことが出来ます。台湾とか中国製だと思いますが、イースターに馴染みがないせいで、日本にはこういう柄は余り入って来ませんよね。
もうダサさの一歩手前(いや、もう踏み込んでいる)のブリブリ加減の動物の柄に、みょ~に惹かれてしまいました。結局こういうテイストが結構好きなようです(笑)。今時このベタな媚の売りよう、非常に細かいホワホワなタッチ、ケミカルな色合いがノスタルジックな安っぽさを高めています。一柄一辺10cmぐらいで、元は一つのシートに全部で6柄収まっていましたが、余りに無駄な余白が大きいため切り離しました。
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まずは白ウサギちゃん柄。「うふ♪ 可愛いでしょ」と訴えてるいるかのような、つぶらな上目使い。ウサギとの対比だと、極小のヒヨコちゃんってことですねー。
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うぷぷ、何だか自分に似ている…。ヒヨコと比べると豆粒大のネズミちゃんです。
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クネクネともはや気持ち悪いゾ。ぶりっこ(死語)もここまで来ると何やら哀れです(笑)。ニンジン貰って感激ィー!なんでしょうか? 八の字眉が情けな顔です。
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by derliebling | 2009-03-28 17:13 | ステーショナリー・グラフィック

ナイマンズ・ガーデンでマグノリア花見

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イギリスもこのところ春満喫!と言った天気が続いており、今年初の庭園&今年初のナショナルトラストへやって来ました。場所はHaywards Heath近く、Handcrossの「Nymans Garden ナイマインズ・ガーデン」。ロンドンからも日帰りで行けます。
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この時期の見所は水仙とマグノリア(木蓮&コブシ類)。正確な違いを良く分かっていないので(笑)、一応「木蓮」で通します。イギリスの庭園はやはりバラの季節が最高なのかも知れませんが、これほど広く立派な庭園となると、それぞれの季節の味わい・美しさがあり、いつ行ってもそれなりに楽しめます。
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私達同様「待ちきれない」と思う人は多かったらしく、快晴の週末なこともあり、ナイマンズはかなり賑わっておりました(またしても人を避けて撮影していますが…)。
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シャクナゲにも、もう咲いてる株が幾つかありました。早いな~。イギリスではシャクナゲの巨木を沢山見掛けます。
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幾何学的に丁寧に刈り込まれたトピアリーも豊富です。(これはドカンみたい…)。
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一体どういう発想で、こんな形にしたのでしょうね。何だか立体パズルのようです。
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イギリスの他の名だたる庭園同様、ナイマンズにもお屋敷があります。と言うか、元々お屋敷(または城)があるから、周囲が庭として開発されたわけですよね。ただしここのお屋敷は半分廃墟で、それが返って迫力があり印象的です。
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元々この屋敷と庭は、19世紀末にドイツ人の銀行家ルードヴィッヒ・メッセルによって建てられました。メッセルの子孫達もプラント・ハンターを支援し続け、庭作りを発展させましたが、屋敷は1940年代に火事に会いほとんど消失しました。この建物は、一時学校として利用されたことも(ウロ憶え)あるそうです。廃墟の壁に植物が絡まってうら寂しさ倍増ですが、藤の花の季節には、そりゃあ見事なんですよ。
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もう何度もナイマンズに来ているのに、これは初めて見ました。まだ工事中で立ち入り禁止だし、新しいのかなあ?? 石灯籠が幾つか立っていて、一応日本庭園のつもり…? キューガーデンの中の”日本に居るような日本庭園”に比べると、かなり”ナンチャッテ”臭かったのだけど(笑)。
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広大で良く手入れされた庭園ですから、木蓮の木にもとてつもなく巨大なものがあり驚きです。そしてイギリスの木蓮には、花も巨大なもの(直径25cm位)があります。
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木蓮の中でも、こんな薄いピンク色のものには特に心を奪われます。透明感のあるピンクではなく、白さの強いマットなピンクです。
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青空に一層映えます。
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木蓮の空。枝の張り方、うねり具合も絵になるんでしょうね。
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そして地面一面に、こんなものが落ちていました。木蓮の花を蕾の時に包んでいた皮(?)です。言わばまだ若い花弁を守っていた防寒コート。花が十分開いて役目を終えると、フサッと優しい音を立て地面に落ちます。本当に皮革のような質感で、起毛は意外にフワフワしています。人工物に見える完璧な造形に、P太も感嘆。
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ここの庭園の最大の魅力の一つは、この自然の地形を利用したテラス(高台)からの展望。この先にはかなり深い谷間が横たわっています。柵の外の牧草地はナイマンズの敷地外のようですが、公共の遊歩道が完備されていて、沢山の人がハイキングを楽しんでいました。そして牧草地のあちこちに、野生のクロッカス(ちょっと終わり気味)や水仙が群生して咲いているのが、この季節ならではの魅力です。
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テラスの縁に沿って続く遊歩道の先に、黄色のカーペットが見えます。
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・・・やはり一面に咲く水仙でした(ちなみにこちらの菜の花はずっと遅いデス)。和水仙と違って香りがないのが残念ですが、春の目覚めに相応しい鮮やかな色です。
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by derliebling | 2009-03-27 17:37 | 旅行・お散歩

イースターのフェルトのオーナメント

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母の日が終わった途端(イギリスでは3月末なのです)、スーパーマーケット等の商店はイースター一色になりました。今年のイースターは4月12日です。実はクリスマスが終わった時点で、卵やウサギ型などのイースター用チョコだけはすでに売られていたのですが(誰がそんな早くに買うの??)、今はイースター・エッグ用の画材、エッグ・ハンティング用の袋やバスケット、部屋用のデコレーション等が沢山並ぶようになりました。
と言ってもイギリスでは、元々一般家庭でイースターの飾り付けをする習慣はないそうです。この時期のドイツでは、クリスマスに匹敵する力の入れようで、どの街を歩いてもイースター・デコレーションを見て心が躍ったものですが、イギリスではイースター関連商品がやたら並ぶばかり。大人はせいぜいカードやチョコを交換するぐらいで、後はもっぱら子供だけが盛り上がる祭りという印象を受けます。
とは言え、イースターらしいモチーフや色彩を見ると、春を実感できるワクワクする時期であることは、キリスト教徒でもない私にとっても同じです。で、近所のスーパーTESCOで、こんなフェルト製のオーナメントを買ってしまいました。4種×各2枚1セットで1ポンド50ペンスでした。卵、ヒヨコ、ウサギというのがイースターの三大モチーフ。子羊も割と一般的です。テーマカラーは本来黄色、黄緑、オレンジが伝統的でしたが、イギリスではやはり「子供のお祭り」というイメージが強いせいか、それともこれが流行なのか、ペパーミントグリーンやピンク、モーブなどのパステルカラー全般の商品が目立ちます。それがちょうどこんな↑色合い。まあ真ん中の透かし模様が可愛いから、別に構わないんですけど。そしてやはり分厚いフェルト製のオーナメントには惹かれてしまいます。
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ちょっと写真が暗いのですが、飾ったところはこんな風です。IKEAのミラーの縁に掛けてみました。上中央は(分かり辛いけど)、ドイツのプラウエン・レースの窓飾りです。本当はこういう吊り下げ型のオーナメントは、猫柳やモクレンや何かバラ科の木など、花が咲く前の枝に飾るようです。その姿は、ちょっと小正月の繭玉飾りに似ています。
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by derliebling | 2009-03-26 17:13 | インテリア・デコレーション

女郎屋インテリアが可愛い映画「さくらん」

f0141785_2181154.jpg「女郎屋インテリア」とはなんちゅータイトル…と自分でも思いますが、本当にそうなのです(笑)。実はこの映画、一日だけロンドンのナショナル・シアターで上映されるということで、去年の私の誕生日に見に行く予定だったのです。しかし愛猫たまちゃんが亡くなり、とても映画なぞ見に行く気になれなくなってキャンセルしました。それが去年10月に帰国した際、駅などに出る格安DVDの出店で元レンタル用(なので本編が始まる前に広告が延々と続く…)をP太が買いました。
遊郭を舞台にした話なので、やはり濡れ場とか女同士のドロドロな戦いとかありますが、写真家出身の女性監督の作品なだけに、映像・美術がとにかく斬新で美しいのです。赤と黒を基調に絢爛豪華な錦絵があふれる、いかにもガイジンが喜びそうな和風インテリア(笑)。特に金魚や花をふんだんに取り入れた小&大道具、色とりどりの紙を貼ったステンドグラスのような、または桜の切り紙を散りばめた障子は、本当に真似したくなる可愛さでした。これが男性客にウケるかどうか謎ですが。女郎や禿=かむろ(見習いの少女)達の華やか~な着物、簪などの装身具の衣装にもウットリです。ただあの巨大なヘアスタイルのままコトに及べるのは…、うーん、さすがプロ。そして椎名林檎の音楽も、この世界にハマリ過ぎです。もっと狂気に満ちているかと思っていましたが、軽快なジャズが多く、割とあっさりしていました。
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原作漫画を読んだことはないのだけど、物語は言わば一人の少女が花魁になるまでのサクセス?ストーリーです。花魁は女郎と言えど、美貌や寝技(笑)だけではなれるものではなく、知識・教養をバッチリ身に付けた超インテリの、ほんの一握りだけに許される超エリート高級娼婦なので、主人公の土屋アンナのあまりのハスッパぶりに、最初これが花魁になるのは「ありえねー」と思いました。でも、そもそも時代劇等で描かれる花魁自体に誤解が多いでしょうし、この正に女が商品であった世界で、自分を貫き通した豪快で型破りな花魁も、これはこれで面白いと思います。土屋アンナのバタ臭い顔も、初めはこれで着物着るの?と違和感があったけど、考えてみたら安野モヨコ(原作)の絵に似ていますね。舞台が淫靡な世界なだけに、若手男性陣をギラギラねちっこい”男臭い”男ではなく、何処か清潔感のある俳優でまとめたのも、女性監督ならではの感覚かも知れません。…ただラストは見え透いてるかなー? 安定した(世間一般での)幸せな生活が約束されているのに、それを衝動的に捨てて逃走する、映画「卒業」を彷彿とさせる結末です。…個人的には菅野美穂の花魁が良かったかな。
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ところでこの映画のイギリス版DVDのジャケットを見たら、ゲイシャ・ストーリーとか説明してあった…。ヒドイ(笑)。でも身売りされる少女時代から物語が始まるせいか、どうしてもハリウッド映画「SAYURI」を連想します。私には、はっきり言って「さくらん」のほうがずっと面白いかったんだけどね。
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この映画の中で夏木マリが女郎屋の女将として登場しているのですが、P太に「この人は”千と千尋の神隠し”で湯婆の声を演じた人だよ」と説明した時ちょうど、「お前の名は…」と言う同じセリフを言ったので爆笑しました。それから最後に登場する禿の少女(上の写真の女の子ではありまへん)が私にクリソツで、二人して複雑な気持ちになりました。…だってその子、ゆくゆくは女郎になるんだもんね。
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by derliebling | 2009-03-26 17:11 | 本・メディア

イギリスの古いビアマット

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ビアマットとは、パブやレストランなどで飲み物を注文すると一緒にサーブされる、使い捨ての分厚い紙製のコースターです。大抵ビールなど飲み物メーカーの広告が印刷されていますが、その店のオリジナルの場合もあります。結構コレクターが多く、ハンガリーの友達シルヴィの彼氏ティビも集めているので、旅行先でコレに出会うと、私も取っておいてティビに送ることにしています。イギリスでは今は少なくなって来ている習慣なのか、単に私の外食する機会が少ないのか(多分両方)中々集まりませんが、やはり今でも中欧が本場なようで、旅行すると簡単に沢山手に入れらるし種類も実に豊富です。すると、ビアマット集めって楽しいなと、私もちょっと思うようになりました。
中欧の昔のビアマットには、マッチラベル同様、絵本の絵柄のように可愛いデザイン(大抵お酒の広告なのに…)が沢山あるようですが、イギリスのものは、アンティーク・マーケットやフリマで昔のものに大量に出会う機会も多いのだけど、そんな可愛い柄が見付かった試しは一度もありませんでした。それが今回ブライトンのアンティーク・モールで、やっと!やっぱり中欧のには負けますが(笑)、うん、中々可愛いかも~と思える柄に出会えました。吸収性の良い繊維の荒いボソボソした紙質に加え、シルク印刷のようなマットなインク(本当は活版?)だけでも元々紙モノとして味があるのは当然だし、経年でベースが茶けると益々風格が出ます。値段は一枚20ペンスから1ポンドでした。私はコレクションする予定はありませんが、今回のは自分用です。
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まず筆頭はコレ。「世界一幸せな飲み物」のコピーでイギリスでは御馴染みの「Babycham ベビーチャム」というペリー(洋梨の発泡酒)のもの。昔のディズニーみたいなトナカイのレトロなキャラクターがすでに可愛いし、お花柄もキュートです。ベビーチャムのテーマカラーの綺麗なアクアブルーも健在で、版ズレもわざと効果を狙ったかのように良い味出しています。ビアマットはやはり丸型や角丸の正方形が多いのですが、こんな長めの楕円は割と珍しくてオシャレかも。ところでベビーチャムがパブなどで飲めるって、今まで見掛けたことないなあ。…そう言えば最近、ベビーチャム・ブランドのスニーカーが売られているのをTOPSHOPで目撃。ポップで結構可愛いデザインでした。
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単に白熊がビアグラスを持っているイラスト。後は文字だけというシンプルな要素が、今返って潔く新鮮に見えるデザイン。黄色と水色という色合わせ(何故かスウェーデン・カラー)も素敵で、ベタ面が手刷りの版画ように掠れ気味なのがまた魅力的です。書体一つや行間などの組み方にしても、今のものとは違う時代を感じます。
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今も変らぬ人気のギネス・ビールです。そのせいか、これのみ1ポンドと高かった。イラストのモチーフは、やたら横広がりな軍人のおじさんですが、この時代らしい面と白ヌキを上手く構成したデザインが魅力的です。P太に寄ると、ギネスは本国アイルランドとイギリス製のものでは、かなり味が違うそうです。ビール好きの方は是非お試しを。私はギネス・ビールと言うと、もっぱらアイリッシュ・シチューに使うのみです(笑)。
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こちらも何故かスウェーデン・カラー(…と言うか、今見るとIKEAカラー)。実は黄色はビールの代名詞とか、何かビアマットの基本的な掟があるのでしょうか? 意味不明なゼスチャーですが、日本人の感覚にもすんなり受け入れられる微笑ましいイラストです。
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ビアグラスとロゴという、ビールの広告としては極ありふれたモチーフですが、ビアグラスの表現が、この時代らしく面を巧みに構成してデザイン処理されているのが目を引きました。カールスバーグは元々デンマークのビールですが、イギリスでも製造されているそうです。ちなみにイギリスでは、今でも「Imperial measurement 帝国法」という単位が幅を利かせていて腹立ちます。マイルとかインチとかポンドとかのアレです。一応メートル法も併記しないと法律違反なのだそうですが、結構無視されています。パブでのビールの基本単位は「pint パイント」で、ビアグラスも大抵容量1パイント(約600ml)に作られています。P太などは、いくらオシャレなビアグラスやタンカートを貰っても、1パイント入りじゃないとビールを飲む気がしないんだそうです。やれやれ。
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by derliebling | 2009-03-25 07:21 | ステーショナリー・グラフィック

春色「地下足袋シューズ」

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姉からの今年の誕生日プレゼントです。一見普通の黒いストラップ・シューズのようですが、先が親指の所で足袋のように割れているんですよ。だから勝手に「地下足袋シューズ」と名付けました。姉曰く「珍しくてイギリスでは目だつんじゃないかなと思って」、日本でも結構目立つだろうよ。「でも豚足っぽいかも」、…私もそう思います。しかし足にフィットして歩き易そうではあります。軽く嵩張らないので、旅行にサブシューズとして持って行くのにも重宝しそう。ゴムのストラップは、午後になると足がムクんで(笑)きつく痛くなり勝ちですが、これはストラップがクロスされている分ラクかも知れません。アンティーク風着物&着物雑貨のブランド「ふりふ」のものです。なんと言っても手描きらしい花柄が可愛いのです。梅の季節はもう終わっちゃいましたが、春らしさいっぱい。そして右側にだけ鳥ちゃん(ウグイスかメジロであろう)もちょこんといます。
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そして姉は、抜かりなく和柄の足袋ックス&五指ソックスも数足同封してくれました。
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by derliebling | 2009-03-24 17:16 | バッグ・靴・帽子

ハンガリーのクロスステッチの図案集

f0141785_7104745.jpg以前ブダペストのエチェリの蚤の市で買った、中古のクロスステッチの図案集です。作品は一切無く、柄が升目に沿って塗りつぶされたイラストのみ。それでも十分可愛いさが分かります。遠めに見ると尚更良し。もしこの完成品の写真を見ることが出来たら、鼻血ブーものかも(またまた下品な…)。ソフトカバーで図案は全てフルカラー。ページ数は180で、文章は冒頭しかなく、その他はとにかく図案がビッシリ、全部で283のパターンが紹介されています。発行年数は1974年と記載されていますが、状態はかなり良好です。
クロスステッチには、大好きな刺繍モノの中でも特に特に惹かれます。でも自分で挑戦してみる意思は全くナシ(笑)。性格的に全く合わなそうで…。だから一層憧れるのかも知れません。布の目に沿って同じステッチを繰り返すだけなので単純なように見えるけど、実は一つ一つが重要で、揃っていないと大きく見栄えに影響する、根気の要る緻密な作業だと思います。ハンガリーの刺繍と言うと、まずはカロチャやマチョーなどのカラフルなものが有名ですが、クロステッチもかなり盛んなようです。確か主に東部の伝統だと、以前ブダペストの工芸品店で聞いたことがありました。何せフォークロア&刺繍大国ですから、ビンテージのホームスパン(布巾)などに見られるクロスステッチも、デザインや出来栄えが他の国よりワンランク上のようで、すこぶる魅力的です。
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例え単色でも十分素敵なのが、クロスステッチ&ハンガリアン・デザインの凄いところ。最もハンガリーらしい基本の刺繍糸の色は、やはり赤でしょうか。
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赤&黒の組み合わせも東欧らしい配色です。鳥モチーフもやたら登場します。
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黄色は珍しいかも。右はスノードロップ柄のようです。どちらも何となくユーゲントシュティールっぽいですね。
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こんなカラフルな柄も。左はクリスマス柄ですね。ハンガリーのクロスステッチは大抵色使いも抜群で、多分刺繍をするハンガリー人の女性は、図案集を見ながら自分達なりに素敵にアレンジできるセンスが身に付いているのだと思います。
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by derliebling | 2009-03-23 17:02 | 本・メディア


こんにちは!「ぴよよん」です。当ブログに御訪問頂き有り難うございます♪ 英国に住んでいますが中欧好きです。蚤の市等で出会った、または手作りなどの可愛い雑貨たちを紹介していきたいと思います。


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