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世界一幸せな飲み物 kawaii

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近所のスーパーで見掛けて、即パッケージ買いしました。中には200ccボトルのサイダー(フランスで言うシードル)が4本入っています。ただし原料はリンゴではなく、洋梨だそうです。パッケージの、アクアブルーとペパーミントの中間のようなベースの水色が綺麗で、昔のディズニーのキャラのようなノスタルジックな動物のイラストに惹かれました。この動物は小鹿ではなく子トナカイなので、この季節ならではの飲み物のようです。イギリスでは昔からお馴染みの商品らしいのですが、見たのは初めて。名前も「BABYCHAM」だし、可愛いパッケージで「シャンメリー」のような子供用の飲み物と思いきや、アルコール分は6%。しっかり酔っ払います(少なくとも私は)。
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中のラベルも、ボトルごととっておきたいぐらい可愛いのです。この綺麗な水色がメタリックカラーになると、懐かしさ倍増でたまりません。
肝心の飲み物の味のほうは…、確かに炭酸ジュースのようなお子ちゃま仕様で(それでも私は酔います)、普通のサイダーとどう違うんじゃという味ですが、程良い酸味と甘さで、まあ美味しいです。「THE HAPPIEST DRINK IN THE WORLD 世界一幸せな飲み物」というのは、実際パッケージに乗っているコピーで、英語ならではの大げさな表現ですが、可愛いパッケージが幸せな気分にしてくれることは確かです。
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by derliebling | 2008-12-31 18:07 | 食べ物・飲み物

英国&異界好きにおすすめの本

f0141785_23542678.jpg今までも度々お世話になり、今回のイギリス南西部の旅行で大いに参考にしたのが、この本です。新美康明著、井村君江監修「英国 魔女と妖精をめぐる旅」(光文社・知恵の森文庫)。作者の新美さんの本職は画商で、その他にも幼稚園経営や空間演出を手掛けており、ドールハウス・コレクターでもあります。写真を拝見する限りヒゲのおじさんですが(失礼!)、教養も感性も豊かな、かなりのロマンティストなようです。
日本ではイギリスに関する本は、旅本や暮らし&文化のエッセイなど山のように出版されています。しかし”アバタも笑窪”のように、盲目的か宗教的にイギリスを愛しているような人によって書かれたものが圧倒的に多く、実際イギリスに暮らしていて役に立つ、納得のいく情報を載せている本はめったにありません。そんな中、イギリスを称えながらも過剰評価ではない、イギリス好きにしか理解できない無理矢理なコジ付けはない、実用的な情報を掲載している貴重な本がこれです。確かにケルト神話やアーサー王、ロビンフッドの伝説が息づく国、数多くの謎の巨石文化・遺跡が残る国、「不思議の国のアリス」や「指輪物語」、「ナルニア国」「ハリー・ポッター」など偉大なファンタジーを生み出した国と思えば、イギリスほど幽霊や魔女・妖精などの「異界好き」にとって魅力的な国もないと思います。今思い出すと、私もビアトリスク・ポッターやメアリー・シシー・バーカー、エリノア・ファージョンなどイギリスの童話の世界が好きで、昔はイギリスが憧れの国の一つだった頃もあります。しかし何度か訪れているうちに、マズイ食べ物や通りの汚さの印象のほうが強烈で、頭からすっかり消えていきました(笑)。
この本に寄ると、「コーンウォール」「ウィルトシャー」そして「マン島」に、特にイギリスのミステリアス&スピリチュアル・スポットが集中しているようです。それで今回、ウィルトシャー経由でコーンウォールを目指しました。
イギリスを旅行される方で、少しでもこういうものに興味の方は、是非読んでおいて損のない一冊だと思います。これを読むと、穏やかなイギリスの田園風景でも、何だか不思議が潜んでいるように見えるかも知れません。またモダンカルチャーの発信地のロンドンのような都会であっても、英国独特の謎めいた雰囲気が感じ取れるのではと思います。
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by derliebling | 2008-12-30 18:09 | 本・メディア

ダートムーアの(端の)パブ

サマーセット州のグラストンベリー・トアの後は、デヴォン州の州都エクセターに住むP太の友達、アジョイとクレアのカップルに会って、一緒に夕食をとる約束をしていました。アジョイはあらかじめオススメの店を予約しておいてくれました。
エクセターから国道A30号線(ほぼ高速道路)を飛ばし、まず到着したのが、ダートムーアの端にあるパブ。ここで軽く飲んでから、食事をとる予定のパブに移動しようということです。別なパブで待ち合わせて(特にバー設備のないレストランに行く前は)食事前に一杯!というスタイルは、イギリスでは一般的なようです。…え?今や日本でも当たり前? ただしP太の場合、ここで友達と話の花が咲いて、一杯と言わずに二杯、三杯と長引き、私は空腹で延々と待ち続けなくてはならないことが良くあります(涙)。まあ今回はP太もアジョイも車を運転するので、アルコールが飲めるわけではないから安心だけど。アジョイが張り切って、まずこのパブに連れて来てくれたのには理由があります。
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この「Highwayman Inn」、すなわち山賊亭、暗闇でもド肝を抜く凄いパブでした~。まず本物の馬車がはめ込まれているような入り口。中も幾つかの装飾過剰な部屋に分かれていて、ゴシック部屋や剥製動物がびっしり並んだニセ洞窟が作られてあったり、あっけにとられて一瞬写真を撮るのも忘れました(笑)。
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現オーナーの女性のお父さんが、一人でコツコツとアンティークやガラクタ、多分ムーアで拾ってきた廃材などを集めて飾り付けたそうです。昔の船の内部のようなこの食堂室は、私たちが勝手に「キャプテン・ジャック・スパロウの部屋」と名付けました。Innと呼ばれるからには宿にもなっていて、宿泊すると朝食はここでとるのかな(汗)。
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たとえジュース一杯でも何か飲み物さえ注文すれば、好きなだけ店内を見学して良いことになっていますが、その際は「住人のためにテーブルの上は片付けておいて下さい」との注意書きがあります。その住人って、もう生きてない人たちのことじゃあ…(笑)。とにかく一見の価値あるキワモノ・パブです。

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ガラッと雰囲気が変わりまして、続いてやって来たのが同じくダートムーアの端Lydfordにある、本日のディナーをとる「Dartmoor Inn」です。例のカントリー雑貨屋が併設されたガストロ・パブです。行ってみたら入り口に「ミシュラン推薦」とのステッカーがあり、それだけで絶対に美味しい!とは信用しませんが、期待は否応なしに高まります。
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前にもお伝えしましたように、いかめしさのほとんどない女性的でコジーな内装。可愛い雑貨があちこちに並べられています。ここもInnというだけに宿泊できます。
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前菜として私とP太がシェアで頼んだのが、「ホタテのソテー、ハーブソース」約10ポンド。御覧の通りホタテが三つだけなので、一個3ポンド以上だ~とケチなP太は文句垂れていましたが(笑)、ホタテは結構難しい素材なだけに、たとえ安くてもヘタな場所で注文して悲しい想いはしたくありません(そもそも英国では高価な食材ですし)。期待通りこのお料理、ホタテも程良い焼き加減で口の中でとろけるほど柔らかく、チャイブやエシャロットなどが効いたハーブソースの新鮮な組み合わせが絶妙で、たとえ一人につきホタテ1.5コでも(笑)大満足の味わいでした。
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オリジナル創作料理は倍の値段がするので、私たちが注文したメインは結局「ソーセージ&マッシュポテト」「ハンバーグ」「フィッシュ&チップス」と極ありきたりのパブメニュー(笑)。しかしどれも厳選された自慢の地元素材を使っているため、ムムッ、確かに美味しい!私のオーダーはハンバーグで、トマトのパン粉焼きとレッドオニオンのローストが乗っています(これに揚げイモが付きます)。バルサミコソースだけの極めてシンプルな味付けで、こういうのを滋味深いというのか、素材の一つ一つ旨みがしみじみと感じられました。やたら多過ぎない量だったのも、日本人の満足感には重要です。
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デザートに頼んだのが、「アップルクランブル・タルトのクロテッド・クリーム添え」。普通アップルクランブルに付き物なのは、カスタードかヴァニラアイスです。しかしスコーンでお馴染みのクロテッド・クリームは、又の名を「デヴォンシャー・クリーム」と呼ばれるように、デヴォン州が本場。これは試さないわけにはいきません。生粋のエクセターっ子クレアのおばあちゃんも、スコーンが得意で良く焼いてくれるそうです。う~ん、グラニー手作りのクリームティ、憧れます。イギリスのデザートには半端なく甘いものも多いのですが、これは程良い甘さで結構さっぱりして、いくらでもいけそうな美味しさでした(実際にはカロリーや脂質は高いけどね。笑)。やはりジモティお勧めの店は信用できる!
ただしこの時期、企業のクリスマス・パーティなどで混んでいたせいか、給仕にかな~り時間が掛かりました。もしエクセター辺りに住んでいたら、誕生日などには夫婦や恋人同士で訪れるのにピッタリな、雰囲気も味も満点のカントリー・パブです。
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by derliebling | 2008-12-29 18:23 | 食べ物・飲み物

英国パワースポット紀行3 サマーセット編

17世紀の茅葺屋根ファームハウスの宿を出発して、ウィルトシャー州からサマーセット州に入りました。ウィルトシャーでは茅葺屋根の家を沢山見掛けましたが、サマーセットに入るとコッツウォルズのような石造りの家が多くなりました。「ウォーキーホール」などの鍾乳洞もあることですし、きっと石灰岩が沢山採掘されるのでしょう。イギリスの民家はレンガ造りが最も一般的なように思いますが、石が豊富に採れ、かつレンガより安い地域では、石造りの家が多くなります。
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サマーセットで最初にやって来たのが、ここWELLSウェルスです。人口1万人の小さな町ですが、正確には「市」です。何故ならウェルスには大聖堂があるからです。イギリスでは人口・大きさに関わらず、大聖堂があると自動的にCityと呼ばれます。ウェルスは”イングランド”最小の市です。ちなみに”イギリス”一小さな市はウェールズのSt.Davidsセント・デヴィッズで、人口はたった2千人だそうです。
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なにせゴシック建築が好きで、大聖堂と聞いたら立ち寄らずにはいられない私。イングランド一小さい市と知り、さぞかし時代に取り残されたような寂れた街かと思いきや、クリスマス前の季節柄か、ハイストリートにはしっかり活気がありました。
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大聖堂もちゃんと”大聖堂らしい”立派なものでした。内部はゴシック様式としては割とシンプルでしたが、大聖堂を取り巻く建物などには興味深いものがありました。
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例えばこれは、大聖堂の裏庭から覗ける「聖アンドリューの泉」。ウェルスの地下には豊かな水脈が流れており、所々地上に水が噴出しているそうです。これがウェルス=泉(井戸)の名前の由来になっているようで、きっとそんな霊験あらたかそうな土地だからこそ、司教座が置かれたのでしょうね。
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そしてこの泉の豊富な水を引き込んだ堀に囲まれた「主教宮殿」。こんな豪華な司教(主教)館を見たのはイギリスでは初めてです。随分権力があったのですねえ。この他にも15世紀の慈悲深い司教サマがホームレスの人々のために建てた無料の宿泊施設、14世紀の聖歌隊用の長い住居通りなどが残っており、大聖堂に関連する建物一群はかなりの規模で見応えあります。
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お次はウェルスの南西約7kmのGlastonburyグラストンベリーにやってきました。
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この町は、アーサー王の墓があるとも言われる修道院、グラストンベリー・アビーでも有名ですが、時間とお金がないので飛ばし、さっさとお目当ての、町外れにある「グラストンベリー・トア」と呼ばれる丘を目指しました。
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この小高い丘はウェルスからも眺めることができ、平原から忽然と土地が盛り上がり、「シルベリー・ヒル」同様いかにも人の手で作られたように不自然に見えます。しかし全く天然の丘だそうです。その威容が古代から不思議な力で人々を引き付けたのか、まずケルト王の埋葬地になったと言われ、「最後の晩餐」で使われた聖杯が埋められているとの伝説もあり、中世初期には実際聖ミカエル修道院が建てられ(一度地震で破壊されたらしい)、その他にも「妖精が集まる丘」「魔女の儀式の場」などとも言われ、英国屈指のスピリチュアル・スポットであることは確かです。
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トアとは岩山のことです。外観からは全く分かりませんが、実はこの丘、巨大な砂岩とそれを覆う粘土で出来ているそうです。
標高自体は200mにも満たないのですが、極めて平坦な土地に突然そびえる丘のため、かなり急で登るのには結構体力要ります。所々石段がきつく、ひゃ~、太もも筋肉痛になりそう(笑)。おまけに登れば登るほど凄い風の強さです!
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頂上に到着。現存しているこの塔は、18世紀の再建と意外に新しいものですが、様々な謂れを持つ場所に立つ孤高なその姿には、中々神秘的なものがあります。
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塔の上にはけして登れません。何故なら中が空洞なんですもん。
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実はこの日は朝から小雨がパラつく曇天だったのだけど、頂上に着いた一瞬のみピカーッと晴れてびっくり。---これももしかして地霊の成せるワザ??
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頂上からの眺めは勿論絶景です。中央の池か湖のようなものは、牧草地が浸水しているところです。最近ひどい雨続きだったわけではないし、きっと元々土地が低くて洪水に会い易い地形なんでしょうね。…折りしも夕暮れが迫っていて(とにかく日が短い)、またしてもパワースポットを訪れるのに相応しい時間だと勝手に納得しました(笑)。
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by derliebling | 2008-12-28 19:36 | 旅行・お散歩

17世紀の茅葺屋根のB&B

f0141785_402889.jpg今回の旅行では、宿は一切予約せずに出掛けました。その日の進行具合、宿の空き具合、値段の相場で宿泊する土地を決め、ついでに帰る日も未定という行き当たりばったり。天気が良い限り旅行を続行しようというわけです。宿も移動手段も大抵あらかじめ予約しなければならない日本と違って、その日に現地で直接宿を探す(または観光案内所を通す)のは、ヨーロッパでは当たり前のスタイルです。それに安いB&Bは、インターネットでは中々探せないとP太は言います。…しかし、今時はたして本当にそうなのでしょうか?? 現在はネットで前もって予約すると大きな割引を設けている宿は多いし、日の長い季節ならまだしも、予約しておいたほうが時間の節約にもなるし、気を揉めることもないので私は嬉しいのですが…。実際空いている宿が見付からなくて、車内泊を余儀なくされそうな危機を迎えた経験もあるものですから(涙)。結局イギリス人は予定に縛られる(と自分たちで思っている)ような旅がイヤ、または旅の予定が”立てられない”人が多いように思えます。
さて、この日はシルベリー・ヒルなどの遺跡を見学した後、エイヴベリーの閉店間際の観光案内所に滑り込み、宿泊施設のリストをもらって目ぼしいところに電話をしました。選んだのは、エイヴベリーの南「Vale of Pewsey ピューシー谷」にある、17世紀に建てられた茅葺屋根のファームハウス。ところが到着した頃には日もどっぷりと暮れ、町から遠く離れた牧草地にポツンと家が数件立っている、街灯もないような農村だったものだから、目的の宿を探し当てるのに結構苦労しました。闇夜のせいかB&Bの看板も見付からず、おまけにこの集落、ほとんどの家が茅葺だったのです。ソールズベリー平原では茅の原料が取れるのか、茅葺の家を沢山見掛けます。
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やっと見付けたB&Bはこんな外観(勿論撮影したのは翌日の朝です)。何か宗教的な意味でもあるのか、屋根の上に可愛い茅製の仔馬の飾りが乗っていました。
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こちらは母屋の内部の私たちのダブルルームです。アールデコのアンティークの家具と、程良い甘さのファブリックで、私が滞在したB&Bの中でもかなりセンスが良いインテリアだと思いました。男性が”いたたまれない”ような、ベッタベタに甘いカントリー調のB&Bも結構多いものですから(笑)。
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建物は古いけど、勿論中は快適に清潔に改装されています。バスルームが部屋の外にあるのが少し不便なのと、壁が薄いのか、隣の部屋の声が筒抜けなのが気になりますが、おかみさんも感じが良く、なにせ建物や雰囲気が魅力的。シーズン・オフなこともあり、これで一部屋一泊45ポンドなのは今時お値打ちだと思いました。このB&Bには母屋の部屋の他、別棟のホリデイ・コテージもあるようです。
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そしてイギリスのB&Bの醍醐味、「イングリッシュ・ブレックファースト」です。このダイニングルームの素敵なこと!(ちなみにこれで8時ぐらいの明るさなのですが…)。正直言ってカップボードの食器の一つ一つは私の好みではないのだけど、全体的には芸術品のような見事な調和で並んでいてウットリしました。
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本当にサンタ・クロースがやって来れそうな位、大きく立派な暖炉がありました。毎日きちんと手入れしているようです。部屋には薪の良い匂いが漂います。ただしやはりこれだけでは寒いので、セントラル・ヒーティングも完備されていました。
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はめ殺しの小さな窓に、可愛い藍染の布が掛けられていました。そういやイギリスで藍染って見掛けないですね。
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スノードロップ柄の型染めらしきクッションカバーも素敵です。
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ここの朝食は、ソーセージも質が良く、炒めたジャガイモ付きが嬉しく、おかみさん手作りのジャムやマーマレードが美味でした。「イングリッシュ・ブッレクファースト」は大変ハイカロリーで、日常的に食べると健康に悪いのですが、旅で時々出会うと、自分が結構朝から食欲のあるタイプで良かったなあとつくづく思ってしまう充実さです。旅行中は朝はしっかり食べて、昼ごはんは買い食い程度で軽めに済ませる。これが時間も有効に使えるし、私の体調にも合っていると思います。
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by derliebling | 2008-12-27 08:01 | 旅行・お散歩

英国パワースポット紀行2 ウィルトシャー編

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12月に入ってから、P太が上司からご褒美に特別休日を貰いました。何せ今年は有給を全て10-11月の私の帰国に同行するためにとっておいたので、他は日帰り旅行以外は何処へも出掛けていないのです。しかしクリスマス-お正月の間は、同僚の多くがすでに休日を予約していて、人手が足りなくなると困るので、クリスマス前に休暇をとって欲しいとのこと。そんなわけで、クリスマス直前なんて中途半端な時期に、急遽夫婦で旅行に出掛けることになりました。
とは言え何処へ行こう?? 真っ先に思い浮かんだのは、フランスのブルターニュやノルマンディ(スコットランドよりも近いもんね)でグルメ三昧、またはこの季節ならではのドイツのクリスマス・マーケット(やはりドイツが本場!)でしたが、今ポンドが円に対してだけではなく、ユーロに対してメチャメチャ安いので、近場でも海外へ行く案は絶対あり得ませんでした。では国内となると、この時期ロンドンより北へ行く気にはとてもなれないので(寒さはまだしも、日の短さがね…)、コーンウォールを目指すことに決定!
イングランド最南西端のコーンウォール州には、ずっと行きたいと思っていました。何せ謎めいた伝説や先史時代の遺跡の宝庫なのです。しかし私が住んでいるイングランド南東部からでさえ遠く、車で行くとなると一日ではたどり着けません。この日も、まずポコ猫をロンドンのP太の両親に預けに行くまでが大渋滞に引っかかり、かなり出遅れました。結局ウィルトシャー州辺りで一泊することに。
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ウィルトシャーの、欧州一大きなストーンサークルの中にある村「エイヴベリー」に到着した頃には、またしても夕暮れ時でした。ここはコーンウォール同様、古代遺跡が集中する場所です。まず国道横の牧草地に出現するのが、「シルベリー・ヒル」と呼ばれる人口の巨大な丘。先史時代の人造物としては、これもヨーロッパ最大なのだそうです。何の目的で作られらたのかは、今だナゾ。宗教儀式用とか太古の天文台とか言われています。どちにせよ、私のような凡人でも只ならぬ地霊のようなものを感じる場所です。
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クリスマスプディングのような可愛い形ですが、結構急な斜面です。残念ながら、丘には登れません。羊がのんびりと草を食むだけです。
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そしてシルベリー・ヒルに向かい合った小高い丘の上には、「ウエストケネット・ロングバロー」があります。バローとは古墳のことです。「ロング」と呼ばれるからには、円墳でも方墳でも勿論前方後円墳でもなく、言わば「長墳」とでも申しましょうか。
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確かになだらかな丘の頂上に突然巨石が現れ、
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不自然に土がながーく盛られています。
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巨石がフタ代わりとなり、その陰には石室があります。
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石室の中にも入れます! 古墳に入るなんて、飛鳥の石舞台古墳や埼玉の吉見百穴、アイルランドのニューグレンジ以来です。内部は三部屋ぐらいに分かれています。この古墳で公開されている石室は一箇所だけですが、おそらくこの長い盛土の下全体に、他にも石室が眠っているものと思われます。
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ロングバローに行く途中の牧草地の川岸に、沢山の人が願を掛けながらリボンを結んだ「ウィッシングツリー」がありました。日本のおみくじを木に結ぶ習慣とちょっと似ていますね。中にはネックレスも結んでありました。宗教心の薄いと言われる英国でも、スピリチュアルなものへの関心は今だ高いようです。
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場所は広大な「ソールズベリー平原」の北の端に位置します。この日は快晴で夕日が綺麗でした。これがイギリス人に言わせると、一目でウィルトシャー州と分かる風景なんだそうです。こんなスピリチュアルな場所には、やはり黄昏時が相応しいと思います。
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by derliebling | 2008-12-26 18:29 | 旅行・お散歩

クラウン・デヴォンのキャニスター

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このオレンジが主役の元気な花柄、60年代のロンドン文化を代表するデザインとして、良くビンテージの資料本や雑誌に登場するキッチン・ウェアです。オレンジや黄緑というのが、60年代後半~70年代のポップカルチャーを象徴する色かも知れません。そしてマリー・クワントのトレードマークから始まった、「カーナビー・デイジー」に代表されるフラワーパワー全開の大胆な花柄は、とにかく当時の大人気のモチーフだったようです。
メーカー名は「Crown Devon」。パターン名は(これだけ有名なのに)不明です。これはSugarと書いてある通り砂糖用のキャニスターで、大きく入った書体もオシャレにキマっています。ベレー帽のような木製のフタもキュート。しかし陶器そのものの造りはどう見てもB級で、欠け易い軟質陶器らしく、糸底部分には幾つかダメージがあります。全体には貫入が見られます。フタも、ゴムのパッキングが劣化しているわけではないのに、元々大き過ぎるようで閉まり悪し。それでも相当インパクトのある、見ていて楽しいデザインなので、アトリエで小物入れとして使用しています。
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by derliebling | 2008-12-26 05:09 | テーブル&キッチンウェア

クリスマスのメッセージ

このブログを御覧になって下さっている皆様が、楽しく素敵なクリスマスを過ごされるよう、心からお祈りいたします。
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年末年始も多分休まず更新しますので(正月ってほどのものは、こちらは何もないですし…。笑)、お正月番組に飽きたら、暇つぶしに覗いてやって下さいね!
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by derliebling | 2008-12-24 18:58 | ごあいさつ&お知らせ

ビンテージ・パーツのアドヴェント・カレンダー

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この前のイングランド南西部の旅行では、エクセターに住むP太の友達が、「ダートムーア」という英国一広大なムーア(荒野)の端にあるお洒落なガストロ・パブに連れていってくれました。なんとこのパブ、可愛いカントリー雑貨屋さんも兼ねているのです。店内はとても女性好みのインテリアで、アンティークの家具、可愛い商品や額装の絵、季節柄沢山のクリスマス・デコレーションが並んでいました。
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その中でも目を引いたのがコレ。ビンテージのパーツを使用した手作りアドヴェント・カレンダーです。商品として売られているのか、単なる装飾なのかは不明。アドヴェント(カレンダー)というと12月1日から24日のイヴまでの4週間クリスマスをカウントダウンするもので、一日ずつ紙の窓やボックスなどを開けると、クリスマス・モチーフのイラストが描かれていたり、他愛ないお菓子や小さなおもちゃが入っている大抵子供用のものです。でもこれは「大人ための可愛いアドヴェント」です。中身が隠れている仕組みではなく、ただパーツが24個並んでいるだけ。すべてハンギングできるので、本当は一日一つずつオーナメントを吊り下げて行くものだと思います。でも全てのオーナメントが、形も色もモチーフも全くルールなし!(特にクリスマスらしくないものも混じっているし。笑)の自由な発想で作られていて、それぞれ違う味を持っていて、本当に魅力的です。それでいて全体的にはちゃんと調和がとれているのだから、この作者の並ならぬセンスが伺えます。共通点は、全て古いものがメインだということだけ(全部の素材がビンテージではないでしょうけど)。どう使うか迷うような壊れたパーツや、半端な数のボタン、レースやリボンや布地などのわずかな端切れでも、こうやってまとめるとウットリするほど素敵なデコレーションになるのですねえ。・・・一つ一つのオーナメントを見てみましょう。
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陶器のリスのボタンに、金に彩色した小枝。土台のウールの布地も素敵です。
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マザーオブパールのボタンと、古い写真を布でフレーミングしたオーナメント。
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ビンテージの白鳥モチーフのレースの周りには、ボタンやビーズが散りばめられています。下に垂れ下がったクリスタルガラスのラインストーンの輝きがとっても美しい!

このパブには、この他にもビンテージを使用した、一味違った素敵なクリスマス・デコレーションが盛り沢山でした。
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古い写真をはめ込んだハート型のオーナメントが付いたリース。
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アンティークのポストカードを吊り下げたツリー。
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こちらのツリーは、古いシャンデリアのガラスパーツがぶら下がっています。

勿論料理のほうも、ガストロ・パブ(美食パブ)に相応しく相当美味しかったので、また後ほど御紹介します。
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by derliebling | 2008-12-24 01:46 | インテリア・デコレーション

イギリスのクリスマス切手のFDC

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切手やFDC(初日カバー)など郵趣関係は、フリーマーケットでも目にする機会はあります。大抵プロのディーラーが販売しているからなのか、フリマの商品としてはお高めですが、それでもアンティーク・マーケットや一般の切手商で買うよりは安いと思います。
こちらはフリマで買った、イギリスのクリスマス切手のFDCです。切手は子供たちの絵をそのまま使用したもので、これはこれで中々魅力的です。しかし私が惹かれたのは、封筒のイラストの古臭いと言うか、ヘナチョコ具合の微妙な可愛さです。シアン、イエロー、金赤という極めて原始的な色合いなのもたまりません。切手自体は1981年発行と比較的新しく、印刷も文句なく精巧なのに、この封筒の印刷の稚拙さと来たら50~60年代のもののようです(でも絶対切手と同年だけど)。一応バーコ印刷のようにツヤが有り盛り上がっていて、豪華さを醸し出そうとしている努力の跡はあるんですが…。しかしクリスマスを純粋に祝おうという気持ちは、ひしひしと伝わって来ます。「コッツウォルズ・カヴァーズ」と小さく文字が入っているので、もしかしたら地方限定の少ない発行枚数で印刷されたFDCだから、大量印刷とは一味も二味も違う、手作り、と言うか素人感覚の素朴なイラスト&印刷なのかも知れませんね。
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イギリスは今まで、大きめで中々インパクトある素敵なクリスマス切手を発行してきたのに、近年は日本の普通切手並みの小さなサイズになってしまい、細かい柄が生かされきってなくて魅力半減です。もっとも郵便局に郵便物を出しに行っても、機械印の切手ばかりで、本物の切手自体にお目に掛かる機会もめったにありません。初めて今年のクリスマス切手を目にしたら、ついに「おかま」がモチーフに登場!と思いました。・・・実際には単に派手に化粧したパントマイムの舞台役者だそうです。なーんだ、ガッカリ。なるほど、おかまは世界平和の象徴だと思ったのですが。
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by derliebling | 2008-12-23 17:58 | ステーショナリー・グラフィック


こんにちは!「ぴよよん」です。当ブログに御訪問頂き有り難うございます♪ 英国に住んでいますが中欧好きです。蚤の市等で出会った、または手作りなどの可愛い雑貨たちを紹介していきたいと思います。


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