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高山らーめんを味わう

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旅行先では名物料理に挑戦しないと気が済まない私たち夫婦(単に食いしん坊ということですが)。イギリスと全く違って、地方色豊かな食べ物が豊富、または各地で新たに特産品&名物料理の開発も盛んな日本では、俄然旅のモチベーションも上がります。
---で、高山では高山らーめん(何だかひらがなが相応しいかんじ…)を食べねば!ということになりました。とは言え数年前に高山を訪れた時は、友達と二人でガイドブックでもお馴染みの有名店に一時間ほど並んで食べたのですが、結果は正直言って「不味くはないけど、一時間待つほどの味かなあ…」というものでした。喜多方ラーメンの場合もそう感じるのですが、そもそもラーメン自体が極庶民的なものだし、ああいう田舎で日常的に地元民に愛されて来た味って、あくまで素朴で飽きの来ないことが前提だったであろうから、遠方からわざわざやって来て、長時間並んで食べるためのものじゃ元々ないんでしょうね。
というわけで?期待もそこそこに、今回訪れたのは、鍛冶橋近くの創業昭和26年の「中華そば桔梗屋」さんです。夜だったこともあり(高山は、日暮れと共に山のような観光客がすっかり消え去ります!)並ぶことも全くありませんでした。店内も至って普通の、飾り気ない町の食堂といった雰囲気。
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頼んだのは「ワンタン麺」。オーソドックスなトッピングの、見た目も全く普通です。
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一方P太が注文したのは「チャーシュー麺」です。
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食べてみると…、これが凄く美味しいかった! しょっぱさとほのかな甘みのバランスが絶妙で、魚系の出汁はとてもコクがあるのに、あっさり後味が良く、全くしつこくありません。ちぢれ麺との絡み具合の相性も抜群で、正に私好みのスープでした。言うなれば、いくらでもいけちゃう美味しさ。特に凝った試行錯誤をするわけでもなく(私の勝手な想像ですが)、地元の人々に愛され、自分も美味しいと信じるものを、地道に長年守り続けて来た…という味わいでした。
でも夕食としては、量は少ないかも知れません。ラーメンで足りないと感じることなんて、今まで一度もなかったのに。実際お酒を飲んだ後のシメには、ピッタリの味&量でしょうね。この「桔梗屋」では、持ち帰り用の麺とスープのセットも買えるようです。
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by derliebling | 2008-11-30 19:02 | 食べ物・飲み物

高山・東山遊歩道

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高速バスで、京都から飛騨高山にやって来ました。折りしも紅葉真っ盛りで、凄い観光客の数です。私にとっては二度目の高山、数年前もちょうど紅葉の季節に訪れたのですが、ここでも顕著に増えた外国人観光客に驚きました。京都はまだしも、高山は自家用車でもない限り、訪れるのには結構面倒な山間の町のはずなのですが。(上の写真は、山のような観光客を避けるため、頑張って早起きして朝食前に撮影しました。)
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しかしほとんどの観光客は、判で押したように三町や下二ノ町、朝市付近に集中し、少しでもそこを離れると、とたんに姿が見えなくなります。今回歩いた、山際の寺院が集中している「東山寺町遊歩道」もそんな場所で、あれほどひしめきあっている観光客など何処吹く風という静けさでした。
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東山遊歩道へは、この江名子川沿いを歩いて行くのをお勧めします。赤い欄干の橋などが架かり、「小京都」の名に相応しい風情です。
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和洋合わせて古くて味のある家があちこちにあり、とにかく歩くのが楽しい町です。
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この家は古い小さなステンドグラス(多分イギリスとかのアンティーク)がはめ込まれていました。新しくカントリー調に建てられた、または改装された家に使われているのは日本でも良く見掛けますが、こんな和風の古い家だからこそ素敵でした。
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いよいよ東山寺町地区にやって来ました。本当に次から次へとお寺が並んでいます!
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どれも立派で庭が美しい寺ばかり。実際県&市指定の文化財が目白押しだそうです。
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高台なので眺めも抜群。高山市内が一望できます。
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こちらはかつてお城が建っていた「城山」です。今は公園になているようです。
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この素玄寺は高山藩主・金森長近公の菩提寺です。この長近公が京都に憧れて、寺院をこの丘陵地帯に集中移築させたのが、この寺町の始まりだそうです。
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圧巻だったのが、この天照寺のモミジの美しさ。実はこのお寺、徳川家康の六男・松平忠輝が、父親に嫌われて、一時幽閉されていた場所でした。忠輝は五郎八(いろは)姫の婿殿、五郎八姫は伊達政宗と正室・愛(めご)姫の長女ですから、東北生まれの歴史好きの私には感慨深いものがあります。
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そしてこのお寺、ユースホステルともなっております。ヨーロッパでは古城のユースなんてのが良くあるのですが、古城のない日本では、お寺のユースなどが、きっと日本らしい雰囲気を味わうのには最高ですよね! ただし墓地に隣接していますけど…(笑)。
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最後に訪れた法華寺に、千羽鶴がわんさか飾られているお堂がありました。
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おっと、これは鶴ではありませんね。初めて見ました。名物「さるぼぼ」のふるさとなので、ここに限らず”吊り下げて飾る”信仰が盛んなようです。
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ガイドブックには「東山遊歩道は外国人観光客に人気」と書いてありました。実際この日ここで出会った他の観光客は、欧米人の熟年カップル一組と、バックパッカーと思しき青年だけ。観光客がごった返す喧騒とは全く違った、本来の城下町らしいしっとりした風情を味わいたい方にはぴったりの散策コースです。
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by derliebling | 2008-11-29 17:43 | 旅行・お散歩

味噌汁専門店「志る幸」

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「志る幸」もまた、京都に旅行した際は、立ち寄らずにはいられないお店です。京都らしい味もさることながら、重厚な建物の雰囲気が素敵なのです。正にガイジンにとってはファンタスティック!…であろうと、今回是非P太を連れて来たかったのですが、一、二日目はすでに閉店(結構閉まるのが早い)、三日目は定休日。最後の晩にやっと実現できました。
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10年以上前、姉と一緒に初めてこのお店に入った時は、まるで普通の住宅のような古く小さな建物の外観に加え、外に大きな看板も価格表も出ておらず(今はあります!)ドキドキでした。内部も一般住宅+神社のような、独特な空間です。実はこの建物、勤皇志士の古高俊太郎さん(池田屋事件の前に新選組にゴーモンされた人)の邸宅だったそうです。歴史の重みのある建物で、少なくとも幕末から立っているわけですね。
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お通しに締め鯖が出てきました。鯖は匂いの強い魚ですが、こうすると本当に食べ易く、京都人々が執着するのが分かります。(…珍しくビール飲んでいます)
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私がここで注文するメニューはいつも同じ(笑)、究極のワンパターン。「利休弁当(2415円)」です。扇形に整えられたかやく御飯、魚の西京焼き、半熟卵、鶏の焼き物、ワラビの煮物、ぬた、漬物。どれも優しいホッとするような味です。
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私は東北生まれですが、京都の味付けを薄いと思ったことは一度もありません。どれも出汁が「これでもか」って位利いていて、しみじみ美味しいと思います。
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そしてお弁当には、京都の白味噌を使った、豆腐のお味噌汁が付きます。まるでスウィーツのようにまったりと甘い京都のお味噌が、私は大好き。汁椀ではなく、焼き締めの肩口のような器に入っているところも粋です。味噌汁はオプションでお好きな具&味噌の種類も変更できます。じゅんさいや湯葉、鯛のお味噌汁なんて美味しそう!
隠れた名物の、一瞬ド肝を抜く”座敷トイレ(広さは普通だが畳が敷いてあった)”は、今回機能的なものに改装されていました。ちょっと残念(笑)。


志る幸(しるこう)
京都府京都市下京区河原町四条上ル一筋目東入ル
営業時間:11:30~14:30、17:00~20:30
       (土・日曜、祝日は11:30~20:30)
定休日:水曜不定休
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by derliebling | 2008-11-28 18:06 | 食べ物・飲み物

「パディントンおばさん」の想い出

f0141785_5281913.jpg清水寺の参道・清水坂から高台寺に通じる産寧坂、二寧坂の辺りは、京都で私の最もお気に入りスポットの一つです。しかしここを通る度に、強烈に思い出されることがあり、つい笑ってしまいます。
10年以上前の冬、姉と二人で京都を旅行していた時、清水坂で、青いダッフルコートに黄色い帽子…といったイギリスの絵本「クマのパディントン」そっくりの服装(注;このパディントン・ベアの服装には、アイテムは同じでも色んなカラーバリエーションがあるようです)をした中年女性に出会ったのです。しかも欧米人、しかもクマのようにこんもり太っていて、正に”歩く巨大パディントンのぬいぐるみ”のようでした。笑っては失礼なのは十分承知なので、必死にこらえていましたが、込み上げる笑いをこらえるほど苦しいものもありません。一度視界から消えてホッと一息…と思うのも束の間、「パディントンおばさん」は産寧坂を通って、私たちの後を付いて来ました。どうやら偶然、清水寺→高台寺という、私たちと同じコースを進んでいたようです。高台寺内で同じ部屋に居ることになった時にゃあ、姉と二人で笑いをこらえて窒息するのではないかと思いました。
もしかしたら「パディントンおばさん」は、本当にパディントンぐまの熱烈なファンだったのかも知れませんね。---あの時の京都旅行が、私にとって忘れられないものになったように(彼女のせいで)、彼女にとっても印象深い旅になったでしょうか?
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by derliebling | 2008-11-28 07:08 | 旅行・お散歩

元祖みたらし団子 oishii

最近「食い物ブログ」になりつつありますが、元々食い意地が張ってるもので、つい食べ物に関しては熱が入ってしまいます(笑)。それにイギリスに住んでいると、日本の食べ物のレベルの高さを(和食に限らず)ヒシヒシと痛感するのですよ~。
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この日は下鴨神社にやって来ました。ここへ来たら、絶対食べなくては…と思っていたものが、門前「加茂みたらし茶屋」のみたらし団子です。なにせここは「みたらし団子発祥の地」なのですから。あの丸い形は、元々この神社境内に湧き出る泉の水泡を模したものなのだそうです。なので”御手洗(…「おてあらい」ではなく「みたらし」)団子”と呼ばれます。
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         迷っている時、住宅地で偶然出会ったニャンコちゃん達。

ところがガイドブックの地図の位置が間違っていて、しばらく迷ってしまいました。近くの交番で尋ねると、場所を教えてくれたどころか、お巡りさんが皆ワラワラと集まってきて、「この店も美味しいよ」「この辺は美味しい店ばかりやなあ」と観光案内をして下さるじゃありませんか。「日本のKOBANっていいなー♪」と、P太もすっかり感心です。
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やっと「みたらし茶屋」に到着。本当は大変分かり易い場所にありました(笑)。かなりの有名店なのに、正統派の茶屋らしい素朴な店構えです。お値段も良心的。
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来ましたよ! 湯気も熱々のみたらし団子が。小粒の団子をこんがり炙ってあり、トローリ黒蜜のタレがたっぷり掛かっています。葵の模様付きのお皿、瓢箪型のお盆も素敵。
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元祖みたらし団子は、意外にも醤油の味は感じられない、かなり甘みの強いタレでした。口の中で、弾力のあるお団子がプチプチとはじけ、タレがトロリンと絡まる食感は幸せです。すかさずお茶を継ぎ足してくれる、暖かいサービスも居心地抜群です。
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わらび餅も注文しました。ニッキのノスタルジックな味わいです。大きめなのにつるんと喉ごしが良く、材料からして良質なのが分かります。このプルプル感や、団子のモチモチ感って、私は大好きなのですが、西洋料理では中々味わえないものです(涙)。
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・・・ごちそうさまでした! ふう、濃い目のお茶が美味しいな。相変わらず天気は悪かったけど、晴れていたら、外の赤い毛氈の上でお団子も良いですね。


加茂みたらし茶屋
京都市左京区下鴨宮崎町17
TEL: 075-781-1460
営業時間: 9:30~20:00 (LO: 19:30)
定休日: 水曜日
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by derliebling | 2008-11-27 17:52 | 食べ物・飲み物

ぽこよPOCOYOに夢中!

f0141785_3422365.jpgイギリスでは、子供向けの番組も、「ノディ」や「パディントン」など日本でも放映されているもの以外は、「感覚が全然違うんだなー」と思えるほど可愛くありません。そんな中で「おおっ!」と目に止まるほど可愛いのが「POCOYO」という番組です。言わばサンリオのキャラクターのような、日本人には非常に馴染み易い、とても素直な可愛さなのです。パペット・アニメーションやクレイ・アニメは大好きでも、それ風に作ったCGアニメはどうもね…と思っていた私だけど、このPOCOYOは、動きや表情が本当に可愛い! 脇役達も個性派揃い、テンポも良くて元気いっぱい。ストーリーも、しつけ&教育めいた従来の子供用番組とは大きくことなり(今時の子供番組は、かなりブッ飛んだ内容のものも多いようですが…)、自由で独特な発想ながら品があります。
・・・と思ったら、これはイギリス製ではなく、メイド・イン・スペインなんですね。イギリスのTV会社が依頼して、つまり共同制作ということになっているそうです。グッズなんかも売られているよう。…あまり店頭で見たことないのですが。そして今、日本でも「ぽこよ」というタイトルでWOWOWで放映されています。可愛いもの好きな方、WOWOWの加入者の方は、子供ならずとも(笑)是非一度ご覧になって下さい。
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by derliebling | 2008-11-27 01:21 | 本・メディア

イノダコーヒで「京の朝食」 oishii

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やっぱり来ました。京都に滞在するなら、イノダコーヒ本店で朝ごはん。注文したのは勿論「京の朝食セット(1200円)」です。
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ジュース、サラダ、スクランブルエッグ、イギリス風のブ厚いベーコン、これにパン(この日はクロワッサン)と、名物の砂糖とミルクがあらかじめ入ったコーヒーが付きます。
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全く和風ではないので、「どこが京の?」と言われればそれまでなんですけど、このゆったりした贅沢な空気が、京都に居ることを実感させてくれると思います。大体イノダコーヒそのものが、もはや京都の象徴かも知れません。
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コーヒーの全く飲めないP太は(コーヒー店なのに。苦笑)、紅茶を注文。でもこれが、”英国人でも満足するミルクティー”だったので、ちょっと驚きました。英国以外の国では、大抵薄すぎたり、ミルクではなくクリームだったりするから結構珍しいのです。
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完全分煙なのが嬉しい、雨の日でも光がさんさんと降り注ぐ、明るく優雅な店内です。若いスタッフが多いのですが、いつも対応が快くキビキビ。和服のおばあさんもお食事しているのが、また良い雰囲気です。---朝からここに来て「京の朝食」をとると、あたかも高級ホテルに宿泊しているような錯覚に陥ります(笑)。
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店内ではコーヒー豆の他、赤いケトル柄のオリジナル・グッズなど、京土産として気の利いたものが買えます。
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by derliebling | 2008-11-26 18:52 | 食べ物・飲み物

京都の味なサインボード・コレクション

ウェールズへ行ってウェールズ語の看板に喜んでいる私ですから、京都へ来て京都弁または関西弁の表記を見ても心躍ります。こういう方言は活字(…死語?)になると、さらに威力を発揮します。例えば以前京都へ来た時、求人雑誌の中吊り広告に「店長はん、どないでっか、”特集:店長候補の仕事”」、「銭やない、気持ちのために仕事するんや、”特集:人のためになる仕事”」などのコピーを見て、強烈に心に残りました(笑)。
またヘナチョコリンな手描きや、ローカルなサインにも目のない私。京都には、そんなグッと来るサインが特に多いような気がします。デジカメ以前の時代の写真も含めると、結構なコレクション?になるのですが、今回京都で出会った味なサインたちを少々御紹介。
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夜撮影したので、ボケ気味でごめんなさい。これらは新京極・寺町通りのアーケードに沢山掲げてあるサインなので、旅行者でも目にする機会が多いと思います。サイン・システムらしく、ちゃんとシンボライズされている図案ですが、オリジナリティあふれる逸品です。こういう絵柄で、こんなに動きを出している点がスゴイ。またコピーにも、切実なものを感じます。まあ、インパクトが大きくて目立つことは、サインで最も重要なことですから。・・・しかしながら、無視する人は後を絶ちません(特にチャリ)。こんなに努力の跡がにじむ優秀なサインなので、ちゃんとルールは守りましょうネ。
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所変わって、これはイギリスのあちこちで見掛ける、極一般的なサインです。
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そしてこちらが京都で見掛けた日本のもの。多分上部のものを真似た、同じ意図のサインなんでしょうけど、似ているようで、このヘロへロ具合、迫力じゃないですか?? 男の人が被っているのはまるでヘルメットだし、そもそも体型が「ジャミラ」のようだし。何だか、酔っ払って模写したのか?と疑ってしまいます。・・・見ているこちらもトリップして来ます!
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一方こちらは嵯峨野の公園で見掛けたサイン。ステンシルで量産したのでしょう。犬のイラストは緊張感のない可愛さですが、コピーはやはり切実です。---しかし犬のフン害で言ったら、ヨーロッパのほうが断然深刻です。イギリスは、これだけ犬のブリーディングが盛んなので、いっそ「自分で持って帰れる犬」を開発しては?とマジで思います。
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by derliebling | 2008-11-25 22:08 | 旅行・お散歩

雨の嵯峨野

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一週間掛けて京都と飛騨高山を旅行しましたが、手放しの晴天だったのは最初の弘法さんの骨董市の日ぐらいで、後は雲が重く垂れ込めたり、小雨がパラついたりの冴えない天気続きでした。嵐山・嵯峨野を訪れたこの日は、本格的な雨。でも雨の日の観光には、雨の日なりの楽しみ方や風情、そして雨の日ならではの特典があります。
地下鉄二条駅から嵐山行きのバスに乗り換えましたが、車内は見事に西洋人ばかり。円高とは言え、3年前に比べると、確実に外国人観光客が増えたのを実感しました。
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まずはお決まりの渡月橋からの観光スタートです。周囲の山々も霞んでいます。桂川には、白サギや青サギが結構たわむれていました。
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続いて天龍寺。ここの庭園の借景は、京都一贅沢かも?? 本当は結構参拝客がいるのを、なるべく避けて撮影しています(笑)。紅葉は始まったばかりの状態でした。
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藤袴の花や紫式部が美しい季節でした。
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有名な夢窓国師の「曹源池庭園」よりも、西洋人のP太の心を掴んだのは、天に向かってまっすぐに伸び、雨に濡れた裏山の竹林の凛とした美しさでした。
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土塀に瓦がはめ込まれているのをあちこちで見掛け、お洒落だなあと思います。実は補強のためとか、何か実用的な理由があるのかも知れませんが…。
雨足が強まったので、傘を忘れたP太のために嵐山駅前に買いに戻りました。中国製の500円の傘でも、イギリスでは破格なほどしっかりした造りに、P太満足した様子。
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そうこうしているうちに、お昼ごはんの時間となりました。嵐山あたりは、観光化し過ぎた安っぽいチャラチャラした見た目の割に、値段の高い店が多いと思います。しかしやはり京都では、落ち着いた雰囲気のお店で、しっかり美味しいものを食べたかったので、鯛茶漬けセット(1800円)の「鯛匠 HANANA」に決定。
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ごはん(お櫃入りでおかわり自由)に、ゴマダレの鯛のお刺身、京野菜の煮物、煮こごり、お漬物です。う~ん、見た目も美しい。鯛は最初はお刺身ととして、ごはんと一緒に頂きます。実は鯛のお刺身って、余り惹かれたことはなかったのですが、ここのはトロリと柔らかく絶品。恥ずかしながら、鯛がこんなに美味しいものだと初めて知りました。淡白な身には、濃厚なゴマダレが実に良く合います。
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次に残ったお刺身をごはんに乗せて、熱々の薄茶を掛けて頂きます。お好みですりゴマのトッピングを。…薄っすら白くなった鯛の身の食感が変わって、これもまた美味しい!
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デザートには、ぷるぷるワラビもちです。モダンでお洒落な内装ながら木のぬくもりがあり、女性らしい気配りがあちこちに行き届いたお店で大満足。
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次に有名な竹林を通って、野宮神社へ向かいます。この辺りから、すっかり田舎の風景です。薄暗い竹林の中に、突然現れる朱塗りのお社は印象的です。とても小さな神社ですが、源氏物語に縁があり、縁結びの神様だから大人気です。
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落柿舎の手前の田んぼでは、古代米などが栽培されています。撮影に夢中になり、作物を荒らす観光客が多いのでしょう、電流の通った柵が廻らされていました。
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次に苔の庭で有名な祇王寺に向かいます。私が京都で最も好きなお寺かも知れません。こじんまりとして鬱蒼とした庭のほうが好きなのです。しかし紅葉の時期には、入り口に一時間待ちの長蛇の列です。狭い境内でも、通路びっしりの人の波に乗ってゾロゾロと移動するだけ。この寺本来のうら寂しい風情もあったもんじゃありません。この日は紅葉にはまだ早かったけど、すでに観光シーズンではあるから結構混んでいるだろうと思いきや・・・、
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・・・雨で夕暮れも近いせいか、独占状態でした! それに苔むした日本庭園は、雨に濡れてこそ美しいのですね。貴重な体験、雨の日の嬉しい御褒美でした。お寺の建物内は撮影禁止ですが、正直言って質素で小さな庵ながら、窓と庭の調和などが美しく(CMにも使われたらしい)、大変趣があります。「まろみちゃん」という白猫と、ちょっと臆病なシャム系の猫が、仲良く縁側に鎮座マシマシしていました。
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私なんかが説明するまでもありませんが(詳しくは平家物語を読んでね)、平清盛の愛妾にまつわる悲しい伝説のお寺です。特に女性にはしみじみ心に染みる場所です。

実はこの日、市中で「時代祭」という仮装パレードが開かれる予定でした。嵯峨野とどちらへ行くか迷っていたところ、前日の「有恒」の御主人の勧めで嵯峨野にしました。結果的には大正解!(時代祭は、雨で流れたことでしょう…) 何処かもの悲しく、しっとりした嵯峨野の風情には、観光客だらけではなく、人少なげな雨がピッタリです。
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by derliebling | 2008-11-21 18:08 | 旅行・お散歩

先斗町で晩ごはん! 蒸し料理の「有恒」

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京都を旅行したら、是非先斗町でディナーを、と憧れる人は、結構多いのではないでしょうか? でも先斗町には「一見さんお断り」だの、「時価」だの、一般観光客には敷居のたかーいイメージがあります。そんな方でも安心して、京都らしい美味しいお料理が楽しめるのが、このスチームフード(蒸し料理)専門の「有恒」さんです。「蒸す」って、低カロリーで健康に良いだけでなく、素材の美味しさや栄養を最も効果的に保つ、理想的な調理法ですね。「有恒」は、そんな蒸し料理の限りない可能性に出会えるお店です。
※文中、材料等の表記に多少記憶違いがあるかも知れないことを御了承下さい。
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カウンター8席の小さなお店ですから、予約をオススメします。私達は8品のおまかせコースを注文しました。イギリスのコース料理は、前菜、主菜、デザートの大抵3コースだけなので、8コースというのはP太には脅威的で大喜び(…そりゃ私だって嬉しいが)。
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まずは三種類の前菜です。右は筑前煮、左は柿と青菜。柿って果物としては余り好きではないのですが、料理にするとオシャレで美味しいんですよね。真ん中は氷頭です。氷頭とはシャケの鼻部分の軟骨で、その名の通り氷のように透き通っています。聞いたことはあったけど、口にするのは始めてでした。独特な食感で、P太は大変気に入ったそうです。
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続いてお造り。かんぱち、湯葉刺し、牛刺し、京都人の大好きな締め鯖です。ブランドにはとらわれないけど、どれも厳選の素材。特にこの牛刺しが、実に柔らかくて絶品でした。
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ここで突然舞妓はああああん、登場! …が、写真が下手クソで申し訳ない限りです(汗)。実物はもっとずーっと可憐で美しいのですよ。もう半径1mの空気が別物。実はここの2階が置屋となっており、舞妓さんや芸妓さんがしょっちゅう通るのが、特有の足音で分かります。この舞妓さんは仙台出身の17歳だそう。彼女は「有恒」の御主人に、風邪用のマスクの差し入れに、ちょっと立ち寄ったのでした。優しいなあ~。日本人の私ですら本物の舞妓さんには感動なんですから、P太にとっては、黒船が来たような?一大事かも。
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蒸篭に入った蒸し野菜です。私にはこれが一番印象的でした! とにかく野菜の認識を変えるような、こだわり抜いた素材が美味しいのです。種子島のサツマイモも、淡路島の玉ネギも、驚くほどの甘さです。右の黄色いのは「インカの目覚め」というジャガイモです。
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お口直しに、水茄子の生姜和えです。その名の通り水々しいナスビで、独特な食感が病みつきになりそう。生のナスビがこんなに美味しいなんて…と実感できます。
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お魚料理はホッケの豆豉(トウチ)蒸し+九条ネギ+京都の美味しいお豆腐です。それぞれ凝縮された素材の旨みに、豆豉の塩気がアクセントとして効いています。
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お肉料理は京もち豚のアスパラ巻き(…ピンボケました)。モチモチしているので「もち豚」と言うんですって。これも素材の持ち味が、蒸すことによってギュッと凝縮されています。
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シメの御飯物は「京風ちまき」。どこが京風かと言いますと…、
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ジャコやお漬物が入った、あっさり味のちまきなんです。ほんのり桃色も愛らしい♪ これだけ沢山食べた後なのに、幾らでも入りそうな美味しさでした(笑)。
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そしてデザートも蒸し料理! ガトーショコラ風の蒸しケーキです。ビターで濃厚なショコラケーキに、リンゴが添えてあるのが、綺麗で嬉しい心使い。

デザートが終わる頃には、時計はすでに12時を回っていました。「ディナーに四時間も掛かってしまった」とP太はいささか戸惑いの様子。御主人お一人で全て切り盛りされているから仕方ないのですが、料理はどれも美味しく珍しく(そもそもP太も随分日本酒を飲んだし)、隣の席の母娘とおしゃべりを楽しんだり、御主人の興味深い説明を聞いたり、そんなに長かったとは全く思えない、私にはすごーく充実した時間でした。P太は日本語が分からないから無理ないのですが・・・。料理に夢中で通訳をさぼってしまいました(笑)。「有恒」は是非ゆっくり京都の夜を満喫したいお店です。 


先斗町 有恒(ありつね)
京都市中京区先斗町通蛸薬師上ル東側
TEL:075-212-8803
営業時間:18:00~2:00
定休日:水
※8品のおまかせコースは3500円。10品は5000円。
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by derliebling | 2008-11-20 19:10 | 食べ物・飲み物


こんにちは!「ぴよよん」です。当ブログに御訪問頂き有り難うございます♪ 英国に住んでいますが中欧好きです。蚤の市等で出会った、または手作りなどの可愛い雑貨たちを紹介していきたいと思います。


by ぴよよん

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