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カテゴリ:旅行・お散歩

  • 冷たい雨の日のナイマンズ
    [ 2012-05-16 16:15 ]
  • お地蔵様ファッション・ショー
    [ 2012-05-04 16:02 ]
  • 祭りの露店コレクション
    [ 2012-05-02 16:37 ]
  • 門仲のシンボル、深川不動尊
    [ 2012-04-26 16:17 ]
  • 富岡八幡宮の骨董市
    [ 2012-04-23 16:06 ]
  • ヨーロッパ最大のストーンサークル、エイヴベリー
    [ 2012-04-19 16:18 ]
  • ウィルトシャーの隠れた名園コーツ・ガーデン
    [ 2012-04-17 16:32 ]
  • 東京のサブカル樹海「中野ブロードウェイ」
    [ 2012-04-09 16:41 ]
  • 村全体が博物館のレイコック
    [ 2012-04-04 16:33 ]
  • 春のレイコック修道院
    [ 2012-04-03 16:28 ]

冷たい雨の日のナイマンズ

今回の三連休は、見事に雨に祟られ何処にも行けなかったので、雨のやっと一瞬上がった最終日、とにかく庭園に行きたい!と騒ぎ(私が)、朝フリマに行った後、NTの「ナイマンズ庭園」に、ほぼ無理矢理連れて行って貰うことにしました。朝は青空さえ見えていたものの、お昼が近付くに連れ曇って来たのですが、私同様、庭園が「切れた」庭ジャンキー状態の人、または自然が不足していた人達は余程多かったらしく、まだ午前中だと言うのに、駐車場の入り口には、空き待ちの車の行列が出来ていました。
本来イギリスの一番の雨季である冬から異様に雨が少なく、今年の2、3月は各地で記録的な暖かさを記録し、結果深刻な干ばつを引き起こしているのですが、その後一変して梅雨のような状態になり、4月は観測史上最多の降水量となったそうです(それでも水は未だ足りないらしい)。5月に入っても気温は一向に上がらず、半袖で外出した日なんて、3月末以来とんとありません。
まるで早春で時間が止まったかのように感じていたのですが、ここの庭園を訪れて、改めて森は既に美しく若葉で覆われ、草木も開花への準備を少しずつ進めていてるのを見て、季節が着実に初夏に向かっているのを実感出来ました。
到着した途端、案の定雨がポツリポツリと降り出しました。ナイマンズの見頃の一つである木蓮も、未だ咲いていましたが、この時期の主役はツツジとシャクナゲ。
イギリスのツツジには芳香を持つものが多く、辺りに甘い香りが漂っていました。
黄色いツツジとブルーベルのコントラストが綺麗。
イギリスのシャクナゲは、木も概ね巨木なら花も巨大。一つの花の直径が、12cm位あるものも。そんな大きなシャクナゲの花が、こんもりと集まって咲く姿は圧巻です。
一方、この時期地面を覆っているのは、イギリスの春を象徴するブルーベル、忘れな草、そしてワイルド・ガーリック(行者ニンニクの一種らしい)。そう言えば、悪天候続きで、今年は未だブルーベル花見をする機会さえなかったもんなー=ɜ。
ワイルド・ガーリックは、こんな可愛い見た目でも、結構強烈に匂います。
青み掛かった繊細な色合いの、多分イチゲの一種。イギリスで春一番に地面を覆う花と言えばブルーベルですが、フィンランドでは、この「アネモネ・ネモローザ」と呼ばれるイチゲ類だそうです。
ここの庭園には、ジェラニウム(風露草のほう)も沢山植えられています。変わった花色の、まるでフリルのような可憐な花びらのジェラニウムは、「Bell Bank」と言う品種名。
葉がカエデのようなこの植物は、…「ティアレア」? 多分ユキノシタの仲間だと思います。
余りに雨が多く気温が低いので、あちこちにキノコが生えていました!
つまり気温が晩秋並みってことです。うちの近辺の緑地にも、キノコが沢山生えています…。
いつも見る人を魅了して止まない素晴らしいボーダー花壇は、この時期は一種類の植物だけが植えられている、何やら畑のような地味~で寂しい状態でした。
良く見ると、これは何か豆科の植物で、実はボーダー花壇を健康に保つ為に植えられているそうです。花が終った後そのまま土に埋めると、栄養分になるそうです。そんな便利な植物があるとは。
一方、プリムローズで明るく彩られた花壇には、やはり心が和みました。
お屋敷に到着しました。このナイマンズのもう一つの見頃が、半廃墟の屋敷の壁を這う藤の季節なのです。我が家の周辺の藤はちょうど満開なので、それを狙って来たのですが…、
・・・残念ながら、未だ五分咲きと言ったところでした。
全体的に地形の平坦なイギリスですが、市街地と林間部では、かなり気温差があります。
こちらの見事な藤棚なんか、更に遅れて、やっと芽吹いたばかりと言う状態でした。
でもお屋敷脇で、地元の織り&紡ぎ&染色愛好会の実演を見学することが出来ました。
羊毛を紡いでいます。簡単なように見えても、全く切れないように紡ぎ続けるのには、相当のスキルが必要だと思われます。
彼女達の御手製のマフラーやカーディガン、ブローチなど、お洒落な服装にも注目。
この女性は、中国から輸入して自ら染めた絹を織っています。羊毛は簡単に手に入るイギリスですが、絹の生糸は貴重なようです。繊細な色のグラデーションとツヤがとても綺麗な織物でした。私が日本人だと知ると、最近ウェールズで見事な日本の伝統織物の展示会があったと教えてくれました。実は義母は、この4倍位ある大きな機織り機を持っているのですが、陶芸を始めて以来使っていないようです。
そうこうしているうちに、雨脚が強くなり、傘無しでは歩けなくなる程になりました。おまけにとても寒い! 
元々こんな天気の日に出掛けるのに乗り気でなかったP太には、ちょうど友達のジェームスから電話が掛かって来て、そのままずぅっとエコ話し続けているし…(こういう場所で長々と携帯で喋っているのはバカだと、自分で言っていたのになっ)。
折角お弁当を持って来たものの、ベンチは全て水浸しで座れる場所も無く、車に戻って食べる羽目に(それでも来園者は未だ続々とやって来ていた)。結局今回ナイマンズには、2時間も滞在しませんでした。余りの寒さの為、家に戻った後も、まるでカキ氷を食べた後のように頭痛と寒気が止まらず、しばし寝込みました。…それって風邪?? それでも、久々に綺麗な庭園を補給する(見る)ことが出来て良かった~と満足している私です。念の為、負け惜しみではありませんよ(笑)。



by derliebling | 2012-05-16 16:15 | 旅行・お散歩 | Trackback | Comments(2)

お地蔵様ファッション・ショー

私が東京で最後に住んでいた、また今も姉夫婦が住んでいる田無は、駅前には一通り必要な店が揃って賑わっているのに、住宅地の合間に畑&その無人直売所があったり、古い円柱郵便ポストが残っていたり、田舎と都会の程良いミックス加減が気に入っています。道路沿いのあちこちに地蔵堂や供養塔等が残っている、昔ながらののどかな雰囲気も好きでした。このお地蔵様達が、今でも絶えずお供え物が捧げられていて、大切に祀られていることにも、心がほっと和むのですが…、
・・・この青梅街道沿いの地蔵には、コートが着せてあります! まあ「笠地蔵」の話にもあるように、冬でお地蔵様も寒かろうと言う思いやりなんでしょうけど、そもそも左側は、もはや「像」でないし。しかも、このコートが化繊地のダウンで、帽子やマフラーまで着せられて、まるでスキー場に居るような格好です。右はスカートまで履かせられている模様…。毎年こうなので(もしかしたら一年中?)、見る度に、微笑ましい厚い信仰心と言うよりは、内心もはや何だかシュールな光景だな…と思うのでした。
一方こちらは、骨董市でも有名な新井薬師こと「梅照院」です。お地蔵様に赤い前掛けや頭巾は付き物ですが、前掛けは前掛けでも、こちらは明らかに赤ちゃんのビブ!(スタイ) 前掛けって、あくまで涎掛けではないはず…。しかも皆男の子用、何となく80年代っぽい柄ばかりなのが妙に気になります(笑)。



by derliebling | 2012-05-04 16:02 | 旅行・お散歩 | Trackback | Comments(6)

祭りの露店コレクション

仙台の大崎八幡宮を訪れた際、ちょうど松焚祭(どんど焼き)の前日で、既に露店が参道にズラリと並んでいました。営業してはいないので、日本の祭りのファーストフード大ファンなP太はガッカリしていましたが、私にとっては、露店の外装自体もキッチュ&カラフルポップで面白く見え、これも日本独特の庶民文化の一つには違いないと感じました。返って閉まっているのが好都合な程で、沢山写真を撮ってみました。(営業している露店もあるのは、三春のダルマ市で撮影したも写真も混じっている為)
露店のデザインの何が一番堪らないかって、バッタ・キャラクター天国だからです。それは、イギリスのアイスクリーム・ヴァン(アイスクリーム売りの車)に共通する、先進国とは思えぬ著作権無法地帯。
やっぱり「ハローキティ」が、こういうバッタ天国に最も相応しいと思います(笑)。
普段はディズニーのキャラクターには興味が無い私ですが、偽ディズニーは大好き(爆)。似てなければ似てない程ツボで、にんまり嬉しくなります。
「スティッチ」イモモチ。凄く不味そう!
チョッパーとスティッチ…。組み合わせもメチャクチャ。そもそも、ONE PIECEは大人気だけど、「リロ&スティッチ」って今でもそんなにメジャーっすか?
何故オムそばにアンパンマンを起用したのでしょう。希望としては、せめて大判焼き等、餡を使った食品に使用して欲しかった(笑)。
たこ焼きにトトロ。この傍若無人な脈略の無さが、またバッタ世界の醍醐味なのかも。
クレープにペコ&ポコは、何となく納得で違和感無し(…納得されても困るでしょうけど)。
「コアラのマーチ」のコアラにバナナを持たせたところに、ちょっと工夫が感じられます(笑)。
---以下、いんちきキャラクターに頼らない、純粋(?)露店デザインのコレクションです。これでもかっと力強い書体にも注目。原色や安っちい蛍光カラーの多用も、露店デザインの基本です。
どうして「ふるーつ」を、わざわざひらがなにしたのかな。
垂れ幕の縁が果物型のアップリケ仕立てで、最高に可愛かった露店。
こちらは、そのタコ・バージョン。地はホログラムで妙に派手です。
いつも突っ込みたくなる、共食い的グラフィック。以下二つ、同様の共食いシリーズです。
笑ってんじゃねえ!(爆)。自虐的な微笑み?
心無しか、ちょっと悲しそうな豚の顔。そりゃ食べられちゃうんだもんねえ。
前にも書きましたが、昔に比べ、玩具屋等はメッキリ減り、圧倒的に食べ物屋の割り合いが多くなりました。---この露店は結局、何屋だったのだろう。名前はパチンコですが、もしかしたら海鮮焼き?
・・・いや、わざわざ言わなくとも、絶対誰も「高級グルメ」だとは思わないって。
それにしても、近年の露店の食べ物のバリエーションの豊かさ、特に国際化は凄いもんです。
スペイン語かポルトガル語ですが、これは有名な南米とかのスナックなんでしょうか?
それから、結構その地方ならではらしき食べ物も見掛けました。
南部せんべいを汁に割り入れる食べ方が伝統的に存在するとは、聞いたことはあるけれど、その露店まで出ているなんて。一度試してみたいと思っています。
---衛生的にも健康的にも問題無いはずのない(笑)露店の食べ物ですが、異様に食べたくなり、またみょ~に美味しく感じられるのが、祭りや市の浮かれた雰囲気のマジックかも知れません。普段は、イギリスのスナック・ヴァンやフリマの屋台の食べ物なんて言語道断!と言い切り(マジで挽肉系がヤバイらしい)、毛嫌いしているP太も、日本の露店スナックにはめっちゃ目が無い点が、また面白いと思います。





by derliebling | 2012-05-02 16:37 | 旅行・お散歩 | Trackback | Comments(4)

門仲のシンボル、深川不動尊

「門前仲町」と言う地名は、神社やお寺に対する門前町から来ています。その門仲には、骨董市の開かれる富岡八幡宮の他に、「成田山深川不動尊」があるので知られています。門前仲町の「門前」は、元々この不動尊のほうを差しているのだと聞きました。それだけに、いつも参拝客で賑わっている、古くから熱心な信仰を集めているお不動様なのも頷けます。
ここを訪れるのも初めてではないのですが、改めて見学&参拝して、何だか凄い迫力を感じました。どんな御祓いも致します~と言う力強さで、この電光掲示板も、やる気満々なのが伝わって来るでしょう?
本堂脇のこの建物なんて、近付いて良く見ると、実は全面凡字(サンスクリット)で覆われています。
この紅白の棒が、やたら張り巡らされているのは、決して工事中や頭上注意なのではなく(笑)、何か祭典の為なんでしょうか?? そもそも不動尊って、神社なのかお寺なのか。線香が焚かれているし、凡字を掲げているからには、私は今まですっかり仏教寺院の一種だと信じて来たのですが、参拝者は、ほとんど神社のように拍手を鳴らしてお祈りしていました。今回の帰国でも、神社仏閣を沢山訪れましたが、頭を混乱させる、そういう神道と仏教のグレーゾーンのような場所が結構ありました。
おみくじやお守りの種類も、ここは半端ではありません! 例えばこれは、様々な友禅和紙が愛らしい恋みくじ。思わず、乙女な気分になりそうです(笑)。
こちらは、リラックマみくじ~。アクセサリー入りで、おみくじと言うよりは、最早ガチャガチャや玩食のノリですね。ハローキティやキキララのお守りは、かなり見慣れたけど…。
この一見地味なおみくじには、実はパワーストーンが一個ずつ入っているそうです。
深川不動尊の参道には、ちゃんと食べ物屋も多くて、P太もウキウキ(笑)。
しかし、ちゃんと座って食事出来る場所は、意外と少ない門仲です。お弁当屋など、テイクアウトは結構多いのですが。やっと見付けた、和菓子屋さんの喫茶室のような店で昼食を取りました。私にあるまじき野菜の少なさですが、醤油ラーメンと鳥唐揚げ、おにぎりのセットを注文(おにぎり好きなんですぅ)。
一方P太が選んだのは、味噌ラーメンと深川めしのセット。この深川めし、この地域の名物料理ながら、今まで美味しいものに出会ったこともなければ、美味しいと褒める人にも出会ったことがなかったのです。私が以前食べたのは、どう考えても缶詰のアサリを使ったものでした。でもこの店の深川めしは、ちゃんと生のアサリを使って米を炊いたもので、貝の濃い出汁たっぷりで美味でした。P太、ラッキーだったね!



by derliebling | 2012-04-26 16:17 | 旅行・お散歩 | Trackback | Comments(0)

富岡八幡宮の骨董市

一応「蚤の市ブログ」としているからには、たまには蚤の市や骨董市の様子をお伝えするべきですよね(笑)。特に日本で行われる骨董市は、神社仏閣で行われる雰囲気の良いものが多いので、是非P太を連れて行かねばと思っていたのです。京都のは、以前一緒に行ったことがあるのですが、東京のは未だでした。それで、今回帰国した際の終盤、門前仲町の富岡八幡宮で行われる骨董市へ行きました。
ここは、普段なら毎月第1と第2日曜日に骨董市が開催されるのですが、一月は、多分初詣と重なる為、特別に第3&4日曜日に行われました。東京で定期的に開かれる骨董市の中でも、最大規模のものだと思います。…神社の背後、鳥居の中に近代的なビルが見える、結構シュールな光景です(笑)。
奉納した人の名前札だと思います。有名人の名前も連なっています。
露店は、多い日なら、敷地内の鳥居周辺から本殿ギリギリの手前までの表参道の両側、そして脇参道にも、境内のあらゆる所にビッシリ並びます。ここには、今まで夏しか来たことがなかったのですが、第2日曜日のほうが露店が多く賑やかなようです(多分第1は「東郷神社」や「新井薬師」等、他の都内の骨董市と重なる為)。真夏には、本堂の裏手まで露店がいっぱい。鬱蒼とした木陰の蝉時雨の中、やぶ蚊に気を付けながら骨董市を楽しむのも、また日本独特の雰囲気です。
商品は、石灯篭の上だろうとお構いナシで並べます(笑)。そこがまた楽しい。
売られているものは、やはり和食器が一番多いかなあ。
それから、古民具も根強い人気です。「見立て物」と言って、本来の用途とは違う使い方で生活に生かすのがお洒落ですよね。
古着の着物や古布が売られているのも多く見掛けましたが、凄い人気で、良い柄は競争率が高く、概ね高価です。
和装のアクセサリーもチラホラと。これぞ日本の美!と思える、細工の美しい簪。もし本物の鼈甲だったら、ワシントン条約に引っ掛かって、イギリスに持って帰れません(笑)。一方、ブローチ等の洋装の古いアクセサリーは、やはり日本で身に着ける歴史が浅いので、数が少なく貴重です。
古布を使った、オリジナルの手工芸品も見掛けます。
古い帯をテーブルランナーにしたら素敵♪と思い、京都で買ったのですが、今だ実効に移さず…(笑)。生地がしっかり厚手なので、バッグとかを作るのも良いですねえ。
古いホーローの看板は、何処の国のも魅力的。
黒い線対称の招き猫が、何だか結構迫力でした。
干菓子等を作る為の、古い木型。壁に飾ったり、アクセサリー入れに使用する人がいるそうです。
中央の二つの額の中の絵は、「きいちのぬりえ」で有名な蔦谷喜一先生の原画。以前仕事でお会いしたことがあります。
写真を撮った後で気付きましたが(あくまで)、右手前の額装の絵、実は眩暈がする程エロで下品なのです! しかも外人の兵隊の男どーし(笑)。
日本の骨董市には、商品の並べ方に美意識の感じられる店が多いと思います。こちらは、赤い毛氈を敷いて、まるで部屋のように設えられたストール。
蕎麦猪口も、柄の異なるものを並べてこそ面白い。
私にとって一番見て楽しいのは、レトロな玩具。キッチュな色合いのセルロイド製は、特に魅力的。
昔のスーベニールやキャラクター・グッズ、レトロ柄食器も気になります。
でもレトロ食器なら、未だ実家の物置に眠っていそうです。
こんな着せ替え人形、私の子供の頃は、未だ駄菓子屋で売られていました。でも当時としても、既に古過ぎるセンスで、子供心には、TVのキャラクターや、少女漫画っぽいモダンなもののほうが好きでした。
非常に素朴な土人形。もしかして、松本かつぢさんのキャラかなあ。
一方P太が気になるのは、昔の電化製品。手前は、多分60年代のポータブル・テレビ(三菱社製)。革の専用ケースも格好良くて、もし荷物に余裕があれば、値段を聞きたかった程気に入ったそうです。
買い手は、やはり年配者が多いけど、若い世代も結構います。ベイゴマが手に入った!と、喜んでいる学生を見掛けました。この30代と思しき女性は、熱心にこけしを選んでいました。
日本の民芸品や工芸品は、やはりコレクターが多くて需要があるし、価値も手間も分るから値段が高いのですが、外国の工芸品には、時々驚く程安いものがあります。例えば、状態の良いウェールズの「ラブスプーン」が、一本100円で沢山売られていました。現地で買うと結構するのに。
外国の製品でも、ウェッジウッドとか有名ブランド物は、やはりそれなりのお値段がします。
P太は、日本の祭り屋台の食べ物が大好きで、この時も「京都の弘法さん」同様、沢山楽しめるのを期待していたのですが、意外に一、二軒位しかありませんでした。門仲辺りと言えば、アサリを炊き込んだ「深川めし」が名物。「もんじゃまん」なんてのも有り、想像する限り不味そうです(笑)。
勿論、神社もお参りしました(最初に)。まだまだ初詣の参拝者が多くいました。
振り返れって見れば、一月のかなり気温の低い日だったのに、結構な人出です。でも露天のほうは、早朝から出店しているせいか、お昼前に店仕舞いするところもありました。お値段は、やはりフリマのようには行かないのだけど、眺める分には、日本の骨董市も魅力的で楽しいなあとつくづく実感しました。


by derliebling | 2012-04-23 16:06 | 旅行・お散歩 | Trackback | Comments(6)

ヨーロッパ最大のストーンサークル、エイヴベリー

結婚記念日で訪れたウィルトシャーの一泊旅行二日目、コーツ・ガーデンを去った後は、欧州最大のストーンサークル「Avebury エイヴベリー」を目指します。ここを訪れるのは三回目ですが、夫婦揃って大好きな場所なので、今回の旅行でも外せない!と思っていました。私の写真では、その大きさを全くお伝えできないので、グーグル・マップの航空写真で御確認になることを強くお勧めします…!
エイヴベリーは、ストーンヘンジの北約30kmにあります。入場に行列が出来、柵越しに遠巻きにしか眺められない、余りにも有名過ぎるストーンヘンジに比べ、直にサークル内に入って、石に触れることさえ出来るのです。エイヴベリーも、NT(ナショナルトラスト)+EH(イングリッシュ・ヘリテイジ)管轄ですが、入場は無料。ただし村内唯一の公共駐車場には、会員以外は料金が掛かります。NTもEHも、本当に入場料金が高い。メンバー登録していなければ、とても気軽に訪れる気になれない場所ばかりです。今回の二日間の旅行だけでも、入場料+駐車料金で、NTの年会費の半分は元を取ったと思います。駐車場からは、もう一つの先史時代の謎の建造物、人口の丘「シルベリー・ヒル」が見えました。
最初に、NTの売店、博物館、トイレ、マナーハウス等の集まる「Old Farmyard」と呼ばれる場所へ行き、元馬小屋を利用した建物の博物館を見学しました。最近改装された(BBCの番組にもなった)、庭園が美しいらしいマナーハウスは、この時期入場は2時半まで。まだ夏時間前だったとは言え、余りにも無慈悲な閉鎖時間です(涙)。ちょうど2時半数分過ぎに到着しましたよ(笑)。
エイヴベリーの大きさの何が凄いって、ストーンサークルの中に村が存在することです! こんなの、世界でもここだけだそうです。この巨大なサークルの中には、更に二つのストーンサークルがあります。その他にも、この周辺には太古の謎めいた遺跡が集中しており、英国最大級のパワースポットと思われます。
ストーンヘンジや周辺巨石群遺跡と共に、世界遺産に登録されています。建造は、紀元前三千年後半と言われていますが、未だ不明な点が多いようです。
サークルの南には、ほぼ道路(B4003号線)に沿って、列石が直線状に連なっています。
ストーンサークルの周囲は、こんな深~い溝が、円形にぐるりと掘られています。当然ブルトーザーもクレーン車もない、人力だけが頼りだった時代を考えると、気が遠くなるような労力です。
この部分を見ると、溝の土手が階段状に作られた痕跡が分ります。
溝外環の遊歩道が見事に真っ白なのは、表面をチョークで覆われているから。
この家なんて、溝を埋め立てた場所に建てられたようでした。
前回は、二回とも冬の日没時間近に訪れたので、見学者も疎らでしたが、今回は夏を思わせる好天だった為、さすがに結構多くの観光客で賑わっていました。
この巨大サークルの中で、ピクニックを楽しむ家族もいれば、日光浴するカップルもおり、またクリケットに興じる集団もいます。ほとんど何をしてもOKですが、石を傷付けるのと、よじ登るのは厳禁。中国人の学生が登っているのをP太が注意しましたが、彼女には英語が理解できなかったようです。イギリス人だって、子供に石によじ登らせているバカ親や、立ち入り禁止区域でパーティしている連中はいるのですが、外国人は只でさえ目立つから、とにかく規則はきちんと守るのに越したことはありません。
列石は、加工されたストーンヘンジと違って、多分ほとんど自然のままで、形は様々。「人の顔に見えるなあ。ロンドン・オリンピックのマスコット・キャラも、どうせならこれにすれば良かったのに」とP太。
中には、道路にはみ出している石も。車と比較すると、いかに大きいかが実感出来ます。
巨石の間から茅葺屋根の農家が見える、イギリスならではの独特な光景。
ストーンサークルの石は、全ては残っておらず、1930年代に富豪のアレキサンダー・カイラーが本格的に発掘調査するまでの、長~い歴史の中で、庭石として持ち去られたものが多くあります(涙)。特に東半分は、ほとんど石が残っていません。
溝の外側のほぼ東端にそびえる、何やらスピリチュアルな木。そう感じる人は多いらしく、願掛けのリボンが結び付けられた「ウィッシング・ツリー」になっていました。
偉大な遺跡の周囲には、只々長閑な田園風景が広がるばかり。イングランドは、こんななだらかな丘陵地帯の牧草地だらけですが、ウィルトシャーのが最も美しく、絵になるように思われます。イギリス人に写真を見せると、似たような田園風景でも、ウィルトシャーのはそれと区別が出来るようです。


by derliebling | 2012-04-19 16:18 | 旅行・お散歩 | Trackback | Comments(0)

ウィルトシャーの隠れた名園コーツ・ガーデン

結婚記念日で、ウィルトシャーを旅行した際、レイコック近辺で一泊して、地元のフリーマーケットを体験した後は、NT(ナショナルトラスト)のガイドブックに沿って、Holt ホルトと言う村の「The Courts Garden コーツ・ガーデン(カタカナで書くと何だかマヌケ…)」を目指しました。NT管理の施設には、冬季閉鎖の場所も多く、この周辺の素敵そうなマナーハウスも、全てオープンは4月からだったので、唯一年中入園出来るこの庭園を選んだ訳です。
コーツ・ガーデンは、村のド真ん中にあり、この割と質素な門を潜って入ります。ガイドブックの説明文も短いし、この時期だし、その分余り期待していなかったのですが…、
敷地に入ると、いきなりお屋敷までのアプローチの脇に、盛り沢山のボーダー花壇が迎えてくれました。この花は、ヘレボラス(クリスマス・ローズ)とウィンドフラワー(アネモネ・ブレンダの仲間)中心です。
建物は、18世紀末に裕福な商人に寄って建てられた屋敷だそうです。裁判所に使われたこともあるのが、「The Courts」の名前の由来とか。
庭園のほうは、20世紀初頭に「アーツ&クラフツ」様式で造園されました。私達が良く行く、同じくNTのウェイクハースト・プレイスナイマンズ・ガーデンに比べれば小ぶりですが、個人の邸宅の庭と考えれば、変化に富み、十分贅沢な広さです。
意味不明な形のトピアリーは、何だかモコモコとユーモラス。
一方こちらのトピアリーは、これでもかっとカクカクしています。
ゴージャスなネオ・ギリシャ様式のコンサヴァトリー(サンルーム)。実は、この裏にトイレが有ります。村の教会の塔が、素敵な借景になって見えます。
ここはキッチンガーデン、つまり畑ですね。ツゲの垣根で正方形が十字に仕切られ、それぞれのブロックに野菜、ハーブ、果実と分けられています。
ツゲでキッチリ四角く囲むと、果樹の下の牧草地もフォーマル・ガーデンに見えます。
ここは庭園の舞台裏。こんな広大な庭園で、いつも花が楽しめるのは、次の季節の苗を常にせっせと育てている、絶え間無い準備があるからです。
収穫した果実を保存する小屋(今は資料室になっている)に立て掛けられていた、コレ言わゆる「こんだら」ですよね(笑)。イギリスの名園だと、何だか「こんだら」もヴィクトリアン。
奥は、森林+草原になっています。
地面を青いカーペットのように覆っているのは、シラーの一種のようです。
こちらは野生化したムスカリ。英語では、「グレープ・ヒヤシンス」とも呼ばれます。
プリムローズ(桜草)も、野生化したものを、イギリスのあちこちで見掛けます。こんなクリーム色のが、一番逞しいようです。
「Sunken garden」と呼ばれる窪んだ形式の庭で咲いていた、何かマメ科の植物。
水仙も、正にこの時が盛り。
続いて、ウォーターガーデンに行きます。変化には富んでいても、全体的にフォーマルな感じが強いこの庭園で、最も自然でリラックスした雰囲気のする部分です。
私が、この庭園の中で一番気に入った花壇。池の脇の白樺の木陰に、ヘレボラスとウィンドフラワー、水仙が沢山植えられています。
普段日陰でうつむき加減に咲く、どちらかと言えば地味~なヘレボラスが、様々な花色を集めると、こんなに華やかで魅力的に見えるなんて、新たな発見でした。
繊細な花色が、柔らかい春の陽に透けて益々素敵です。
ちょうどお昼時間になったので、建物の中のティールームで昼食を取ることにしました。クレジットもデビットカードも使用不可ですが、お値段はNTの食事処としては、全体的にかなりリーズナブルでした。
こんな天井の高い、ジョージアンな室内で、雰囲気バッチリです。壁には隠し扉のようなトイレの背の低い入り口が有り、サインがなければ絶対気付かない程です。
二人ともジャケット(ベイクド)ポテトを注文しました。P太は、「小海老のマリーローズ」と言うドレッシング和えのトッピングを選択。ポテトはやや小ぶりだけど、朝はイングリッシュ・ブレックファーストを食べたから問題ナシで、ちょうど適量でした。たっぷりのサラダに、ちょっと感動。多くのイギリス人にとっては、「余計なことを。もっとイモを出せ」かも知れませんが。
私は、スモークサーモンを選択。右のオーロラソースを掛けて頂きます。これ程たっぷりのサーモンが乗っかって来るとは、最初は思いませんでしたよ。何せここのジャケットポテトは、チーズやハム、ベイクド・ビーンズ等どのトッピングを選んでも、値段が均一なのですから。しかも、トロリと口の中で蕩けて、甘くて美味しい良質のサーモンです。ポテトの種類も焼き加減も的確で、サラダも新鮮で食べ易く、サラダのドレッシング(好みで選べる)も美味しく、今まで食べたジャケットポテトの中で、文句ナシに最高の一品となりました~。ここのサーモンの量と質を知っていたら、そりゃサーモンをトッピングに選ぶと思います(笑)。
NT内の食事施設には、極簡単な軽食スタンドから、本格的なコース料理が取れるレストランまで有り、直営もあれば、別企業が運営している場所も有り、実に様々です(イギリスなので、メニュー内容は大差ないけど)。値段は概ね高めですが、ここのティールームはサービスも良く、価格も良心的で、何より美味しかったので、NTの中では最もお勧めの食事場所のように感じられました。お庭のほうも、春未だ浅いこの時期でも十分楽しめたので、フルシーズン(5~7月)には、さぞかし美しく見応えあることと思います。



by derliebling | 2012-04-17 16:32 | 旅行・お散歩 | Trackback | Comments(0)

東京のサブカル樹海「中野ブロードウェイ」

この日は、P太と義兄と(仲良し義きょうだい♪)、中央線の中野駅前に来ています。この中野、駅から出た時点では、丸っきり普通の庶民の街の一つに見えるんですが、実は相当ディープな場所なのです。
駅北口を出て、「中野サンモール」と呼ばれるアーケード街をひたすら進みます。
この右手には、飲食店(オヤジ好みの)がゴチャゴチャ連なる小路が広がっていまして、まずはここで昼御飯。昼から焼肉定食なんて食べちゃいました(笑)。
アーケード街の突き当たりは、「中野ブロードウェイ」と呼ばれる、古臭いショッピング・モール(一応)になっています。一階には、普通のドラッグストアやオバチャン系衣料店等が入っています。
この建物自体が相当奇妙でして、エスカレーターに乗ると、2階を通過していきなり3階に到着しちゃう。
そしてこの3階&2階こそが、小さなオタク・ショップが集中しているオタクのパラダイスで、今回の我々の目的地なのです。自称非オタクの義兄の詳しい案内で(笑)、じっくり2フロアを見て廻ります。私は本当は、この日はキチ吉ちゃんと吉祥寺辺りで可愛い雑貨屋巡り♪を楽しむ予定だったのですが、彼女は直前にインフルエンザで倒れてしまった為(涙)、急遽オタク・義ブラザーズに同行することにしました。
オタクと一言で言っても、アニメ&ゲーム&ガジェットの言わゆるアキバ系だけではなく、実際には様々なマニアックな人を含み、多様化細分化されています。そういう意味では、ここは秋葉原より、更に幅広い分野を網羅しているオタク・スポットと言えます。少なくとも、ここは女性一人でも近寄り易いかも知れません。
例えばここは、アニオタには欠かせないコスプレ屋さん。
アイドル専門店(これはアキバにもあるだろうな)。
良く知らないけど、トレード・カード・コレクターと言うのは、世界中に居るようです。この他にも、一般の切手商や古銭屋、古レコード屋等もこのモールに入っているので、要はコレクターの殿堂なんです。
なんと演歌専門店なんてのも。ここは何やら、ブロードウェイの中でも異色を放っていました…。
人形専門店では、人形本体、服、アクセサリー小物は勿論、自分で人形に眼球をはめ込むなど、カスタマイズの部品も揃って販売されています。
ブライスの洋服等もあちこちで売られているから、私でも結構飽きずに楽しめます。
普通にオシャレな雑貨屋や、手作りの子供服店なども、所々に混じっているのです。
エスカレーターで通過しちゃう2階は(階段で行きます)、確かに天井が低く、建物の老朽化が目立って、一層胡散臭い雰囲気(笑)。客層は、いかにもオタな感じの方も勿論いらっしゃいますが(大抵単独行動)、それはほんの一部で、極普通のカップルとか、どう見ても仕事途中のサラリーマンやOLとか、作家物のテディベアを買いに来たらしい主婦二人組み、外国人観光客なども多く…、要はあらゆる人達です。
ガチャガチャにしても、何でも有り(内容が)です。エガちゃん人気なの? 右下は「テルマエ・ロマエ」です。これとは別な店に、エロフィギュアだけのガチャガチャがあり、P太のド肝を抜いていました。
普通の玩具屋さんでも、ブライスとコレクタブル・バービーの品揃えは、やたら充実。
私が一番心惹かれた、昭和初期~中期の玩具やキャラクター・グッズを売るビンテージ屋さん。
ここで一番多く目立ったのは、過去のガチャガチャや玩食の中身だけ、&アニメキャラ等のユーフォーキャッチャーなどの景品を集めて売るお店かな。なので、「あの玩食、見逃した!」と言う方は、ここへ来れば手に入ると思います。同シリーズでも、レア度やキャラの人気具合で、値段は様々なようです。
こういう中に、いきなり飲食店が紛れ込んでいて、安っぽいカレー粉の匂いがプイ~ンと漂っていたりするのですよ(笑)。義兄は「一度試してみたい」と言っていましたが、悪いけど私は食欲沸かん。
昔の映画のポスター専門店。遊星王子=梅宮辰夫だそうです。
P太はここで、ヨーロッパ版「カリオストロの城」のポスターを購入(日本版はデカ過ぎた)。
私は、当初作家物の手作りの人形の服でも買おうかなと思っていたのですが、納得の行くものには出会えず、結局ここでは何も買いませんでした。しかし気が付けば、P太も義兄も、共にでっかい「まんだらけ」の紙袋を持って、御満悦ではありませんか!! 義兄の得意ジャンルは、「ウルトラマン」&「ゴジラ」等の特撮怪獣物フィギュア。P太のお目当ては、綾波レイや涼宮ハルヒや初音ミク等も全く眼中になく…、実は「侵略!イカ娘」なのでゲソ~。湘南に行ったのも、江ノ電に乗ったのも、鎌倉大仏を見たのも、焼肉を体験したのも、元はと言えば、全て「イカ娘」に登場するからなのであった…。幾つか収穫を得たP太は、ここでは時間が足りない位凄~く楽しめたそうです(たはは、ヨカッタね)。夫が夫なら、付き合ってやる妻も妻ですが、私もガラクタなんて集めて相当マニアックなので、オタクっ気の全くない、メインカル・オンリーの人は返って苦手です。これも運命だと思って、オタ夫を暖かく見守っております(笑)。

今日のつぶやき

by derliebling | 2012-04-09 16:41 | 旅行・お散歩 | Trackback | Comments(2)

村全体が博物館のレイコック

結婚記念日に、ウィルトシャーを一泊旅行しました。レイコック修道院を見学した後は、レイコックの村を散策します。一辺100m位のほぼ正方形の通りに沿った、10分もあれば一周出来そうな小さな村ですが、「英国一美しい村」にも選ばれた、非常に人気の高い村です。修道院同様、村そのものがナショナルトラストに所有・管理されているので、博物館「みたいな」と言うよりは、正に村全体が博物館なのです。100年以上変わらない家並みは、歴史物ドラマの撮影にも引っ張りダコで、ジェーン・オースティン原作の作品や、日本でも放送されたBBCの「Cranford クランフォード」のロケ地となりました。
村は、目抜き通り(ハイストリート)、東通り、教会通り、西通りで四角く構成され、だいたいそれに沿って発展しています。これは、修道院の門を出て北西に進み、ハイストリートから東通りに曲がる角。
こちらがハイストリート。と言っても、一軒のパブと郵便局兼ヨロズ屋、ナショナルトラストのショップがある位の静けさです。
レンガの家、木組み+漆喰壁の家、黄色掛かったコッツウォルズ・ストーンの家などが並んでいます。
屋根は、スレート(粘板岩)葺きと言うのを多く見掛けました。
馬小屋の横に付属している、この奇妙な小さな建物は、実は昔の村の牢屋だそうです(通りすがりにガイドツアーの説明を聞いて判明した)。こんなのどかな場所でも、牢に入らねばならない人は居た訳です。定員は多分一名で、窓が全くありません。今は、物置か何かに利用されているようです。
東通りが教会通りに突き当たる場所に、絵葉書にもなっているパン屋さんがあります。中には、ヴィクトリア風の古風な衣装を着た店員さんがいました。
雰囲気バッチリの素敵なパン屋でも、ショーウィンドウには、イギリスらしくマズ可愛いお菓子のオンパレードです(笑)。右の熊クッキーの、ユニオンジャックの色合いがキュート。食べ物に、例え作り物でも、リアルな蝶が乗っかっているのは、日本人には受け入れ難い感覚だなー。
教会通りは、その名の通り、村の教会に続いています。もし車が止まっていなければ、もっと絵になるのに…と思うのですが、これは観光客のではなく、全て住人のものだから仕方ありません。この村が、単なる撮影セットではなく、実際村民が生活して、今でも村として機能して息衝いている証拠です。
こんな古い車なら(シトロエンの2CV)なら、歴史的な家並みにもしっくり馴染みます。
前庭の全く無い、通りに直面した家がほとんど。ガーデニングや窓の飾り付けには、抜かりありません。
白いレースのカーテンの窓と、その周りの壁に見事に這わせたボケの赤い花の組み合わせが絶妙。
イースター前なので、イギリスの一般民家には珍しく、イースターの飾り付けも。
この家の台所の窓なんて、最初はキッチン雑貨屋さんのディスプレイかと思った程の完成度でした。
こちらのロマネスクな小さな楕円のはめ殺しの窓には、本がビッシリ。無造作に積み上げられているようで、実は外から見える雰囲気を計算して狙っているのかも…と読んでいます。
道路の中には、大きいトラック等は絶対通れなさそうな狭い部分も有ります。一方通行の道路も多く、西通りを除いては、ほとんど通り抜け出来ないようになっています。村ごとナショナルトラストでは、規制も色々多いだろうし、住むのは何かと不便だと思います。しかし(何度も言うけど)、こんなに美しい歴史の古い村に住む人達は、誇りと心意気も生半可ではないはずです。
ここで意外だったのは、こんなに有名な村なのに、観光地らしく土産物屋やアンティーク屋でひしめく…なんて状態とは程遠く、規制が厳しいからか、店舗が余り存在しないことです。土産が買える場所と言えば、せいぜいハイストリートのナショナルトラストの売店か、村はずれの中庭に面した数軒と、上の写真の店位です。それが返って、俗っぽくない昔ながらの面影を伝えています。
そのせいか、一般の民家の玄関先で、レイコック柄のエコバッグ等が無人販売されているのを数軒見掛けました。店番が常時居る訳ではなく、お金は玄関の郵便受けに入れる仕組み。この村の治安の良さを物語って、一層のどかな良い雰囲気を醸し出しています。この家は、石垣の上にハーブの苗を並べて売っています。
こちらの家は、プロの園芸家なのかセミプロか? 可愛い花の苗を販売しています。
その家の庭は、この通り。玄関や家の外壁等、家中の隅々まで花いっぱいでした。
こちらの家の、青いプラスティックのバスケットに入っているのは…、
素朴なフェルトの手作り指人形でした! 一個50ペンス。自分でも作れそうな稚拙さだけど、全体の雰囲気が可愛くて、思わず買いたくなりました。
夕方近くでも、さすがに観光客が結構居たけれど、本当に何処を歩いてもウットリ美しい村です。快晴とは言え未だ冬時間だったので、観光客もこの程度で、程良い活気が感じられましたが、きっと夏には、団体客がバスでドッサリやって来て、また全く違う雰囲気なのではと思います。


by derliebling | 2012-04-04 16:33 | 旅行・お散歩 | Trackback | Comments(4)

春のレイコック修道院

P太の足の具合がずっと悪くて、しばらく何処にも出掛けず(フリマとP太の実家以外)、私の誕生日ディナーでさえ先延ばしにしていました。しかし、そうこうしているうちに、私達の結婚記念日の週末が近付いて来ました。折りしも、絶好の好天が約束されていました。それで、元々出掛けるのが大好きなP太が、居ても立ってもいられなくなり、車を運転する分には問題ないので、結婚記念日には出掛けようと、急に(前日)言い出しました。目指すは、前から一度行ってみたいと思っていた、ウィルトシャーのLacock レイコックと言う村です。ここへは日帰りでも行けるはずですが、ケチなP太が、どういう風の吹き回しか、どうせなら一泊しようと言うのです。それで前日の夜に、レイコックの近くに宿を予約しました。
レイコックに到着して、まず訪れたのが、「Lacock Abbey レイコック修道院(または寺院)」です。ここはナショナルトラストなので、我々は無料で入場できます。さもないと、入場料一人に付き11ポンド以上+駐車料金を払わねばなりません。全体がナショナルトラストの管理下にあるレイコック村と合わせて、ナショナルトラストの中でも、最も訪れる価値のある場所の一つと思われます。
広大な敷地の中にあり、夏には、見応えあるバラ園、植物園やウォルド・ガーデンが楽しめるそうです。
この時計台のある建物は、付属のビール醸造所だったようです。
このネオ・ゴッシク・スタイルの門を潜ると…、
修道院の西側です。この大きな立派な扉が入り口かと思いきや、出口専用でした。
階段の脇の部分の、レリーフも美しい。こういうデザイン一つ見ても、イギリスならではだなあと思います。
入り口は、この南側にあります。ここは元々女子修道院で、ソールズベリ伯爵未亡人のエラに寄って、1232年に設立されました。
この建物の魅力は、美しい丘陵地帯が背後に控える、抜群のロケーションの良さに寄るところが大きいと思います。この八角形の塔は、後から増築されたもので、かつてこの建物内で所有されていた、1225年版マグナ・カルタ(本物は博物館に寄贈されたらしい)のレプリカが展示されています。
入り口から建物内に入ると、まずは回廊と中庭に出ます。実はこのレイコック修道院、今でも「Abbey 大修道院」とは呼ばれているものの、修道院として機能していたのは16世紀までで、それ以後は一般人のカントリー・ハウスに使用されて来ました。この規模ですから、宮殿並みのお屋敷です。それで、信仰の場としての雰囲気を今日も伝えるのは、この回廊周辺のみとなっています。
回廊は、15世紀に建てられたもので、一辺は約80フィート(24m)。大修道院の回廊としては、割と規模の小さなものだと思います。壁面には、ハゲハゲのフレスコ画が残っている部分もあります。
回廊の周囲には、中世の雰囲気を色濃く残す、薄暗い小部屋が連なっています。この脚付き鍋?の正体は分からず。部屋の中には、石棺が並んだ部屋も(…念の為、中身は入っていません)。
近年は、映画「ハリー・ポッター」シリーズの撮影に使われたことで知られています。ホグワーツ魔法学校の一部が、この回廊で撮影されました。なので、それを目当てに訪れるポッタリアンも多いとか。「ブーリン家の姉妹」の撮影も行われたようです。
回廊の天井も見逃せません。アーチの交差部分に装飾が施されているのですが、これが見事に一つ一つ異なっているのです。(こんな絶好のお天気の週末に、人の全くいない状態で撮影するのは大変でした)
紋章、植物文様、ハート等の幾何学文様の他にも、不気味な顔(だけ)だの、人魚、犬、魚に喰われる山羊だの、もう何でも有りって感じでした(笑)。
これらのモチーフは、かつてはカラフルに彩色されていたようです。
続いて、館部分の内部に入り、ガラリと雰囲気が変わります。ナショナルトラストの建物には珍しく、フラッシュ無しなら内部も撮影可です。P太は勝手に、この建物が、写真技術の先駆者ウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボットの生家であるのにあやかって、特別に撮影許可を出しているんじゃないかと、安直に解釈していました。ここは、ヘンリー八世の修道院解散に寄り、1540年に一般邸宅になりました。修道院をブッ壊し捲り、イングランドからAbbeyと呼ばれる施設をほとんど消し去ったヘンリー八世ですが、この修道院は、修道女達を追い出しただけで、友人(ノーフォークの富豪)に売却した為、こうして建物が現存している訳です。「尼さんだったから、温情で壊しはしなかったんだろう」とP太は言っていましたが、元々修道院解散の目的が財産の没収ですし、楯突く修道院は修道士諸共焼き殺した、あの非道な王サマに、そんな甘いところがあったとは到底思えず、単に金が欲しかったんだと私は思います。
内部は、豪華な内装や家具、美術品が鏤められた、典型的なお金持ちのお屋敷に改装され、修道院らしい面影はほとんど残っていません。
ここが、マグナ・カルタが展示されている八角形の塔の内部。中央にテーブルがあり、人一人がやっと通れる狭さです。この卓上の古い地球儀では、アメリカ大陸は小さな島として記され、日本は未だ存在していないことになっています。
金襴豪華なインテリアには興味ないけれど、ヘンな小さな部分に触手が動く私。例えば、この窓(廊下に面している)のカーテンの隙間が気になって、使い辛そうなバスルームとか(笑)。
この水差しは、全面を覆う繊細なパターンが結構素敵。
こちらのサイドボードには、ミニチュアの食器が沢山入っていました。
このガラスのティーセットも、実はままごとサイズです。剥げた塗装まで愛おしく見えます。
中々魅力的なフォークロアな柄の、ニードルポイントのストール。イガイガの木の実(松ぼっくりの場合もある)が置いてあるのは、ナショナルトラストの建物では、「座ってはいけない」と言うお約束です。
ダンスルームを通って、最後に迫力の大ホールに出ます。
天井の装飾も見応え有り。
何が迫力って、壁面に沢山の彫像が掲げてあるんですけど、聖人などの宗教的なものや、代々の主の像と思しきものだけでなく、どう見ても魔法使いとか、こんな骸骨とか、結構悪趣味の一歩手前なんですよ(笑)。18世紀の館主、ジョン・アイヴォリー・タルボットの趣味だそうです。セットされたテーブルの上には、倒れたワインボトルが演出されていたりして、何だか乱ちきパーティの退廃的な雰囲気…。
修道院は、村と共に、1944年にナショナルトラストに寄付され、村には今でも館主一族の末裔が、借地人として住んでいるそうです。
最後に、この修道院の敷地の出入り口に併設されている、ウィリアム・フォックス・タルボットの博物館を見学しました。彼は、ハーロー校からケンブリッジ大学に進んだ、幼少の頃からズバ抜けた秀才でしたが、致命的に絵の才能には恵まれなかった為、写真技術の開発に熱心になったそうです。必要は発明の母なり。それにしても、自動車や鉄道、近代郵便制度等、イギリスには偉大な発明が数多くあるのに、イギリス人は、そういうものを維持・発展させ続けるのは苦手なようです。ロイヤルメールとナショナルレイルのサービスは地に落ちているし、現在イギリスには、一般車とカメラのメーカーは一つも生き残っていません。

続いて、勿論レイコック村も散策しました~。


by derliebling | 2012-04-03 16:28 | 旅行・お散歩 | Trackback | Comments(2)


こんにちは!「ぴよよん」です。当ブログに御訪問頂き有り難うございます♪ 英国に住んでいますが中欧好きです。蚤の市等で出会った、または手作りなどの可愛い雑貨たちを紹介していきたいと思います。


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