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レトロな大柄ファブリック 4種

ビンテージのファブリックは、柄が気に入って値段がそれほど高くなければ、幾らあっても良いと思っているアイテムです。しかし、手芸に向くの布の種類の乏しいイギリスでは(何度も言うけど)、薄手の細かい柄布をフリマで狙う競争相手も多く、また値段が高めに設定されていることも多いので、中々手に入れる機会に恵まれません。返って、カーテンやクッション、布張り家具等インテリア用の大柄厚手の布のほうが、種類も豊富だし入手し易いと思います。これらは皆、レトロな布物の宝庫のようなストールで出会った、そんなインテリア用の1960~70年代の製造と思われるファブリック。幾つかは、当時でも多分日本では中々見なかった程ダイナミックな柄です。写真の大きさが、大体実物の30×40cm位だと想像してみて下さい。
レトロな大柄ファブリック 4種_f0141785_528512.jpg
いかにもモッズ文化の花開いた国ならではの、ジオメトリックなパターン、そして洗練された色合いに、一目でトリコのなった布です。余りにスタイリッシュで状態も良いので、IKEAとかが最近出している布かと疑った程(笑)。化繊に少し麻が入っているようで、質感は少しチクチクします。そして凄く重量がある生地です(笑)。思いっきり渋い緑の地色に、綺麗なアクアブルーの鮮やかさが映えます。
レトロな大柄ファブリック 4種_f0141785_5294745.jpg
「Moygashel モイガシェル」と言う、北アイルランドのテキスタイル・ブランドの製品です。モイガシェルは、元々は北アイルランドの小さな村の名前で、また最高級アイリッシュ・リネンの産地としても知られています。ミッドセンチュリーからモッズの時代には、多分モードの最先端を行くテキスタイルを製造し、かなり持て囃されていたらしく、当時のモイガシェルの雑誌広告でさえ、コレクター・アイテムになっているようです。この布の柄名は「Anitra」で、デザイナーは John Wrightだそうです。
レトロな大柄ファブリック 4種_f0141785_5294161.jpg
化繊混麻と思われる布です。厚手でも織りが粗く、結構透けます。モチーフは、多分オキザリス(カタバミ)を表しているのだと思います。カタバミは、日本でも古来から家紋として使われる程馴染みのある植物です。柄は大きく大胆でも、タッチや色味はふんわり柔らかく優しめ。もしこれでシンプルなワンピースなんかを作ったら、マリメッコのようにお洒落な北欧テイストの服になることでしょう。
レトロな大柄ファブリック 4種_f0141785_5303793.jpg
こちらは綿100%。主線の強調された70年代らしいタッチの絵が極淡く彩色された、布柄としては結構珍しい雰囲気です。モチーフは花と果物。その合間にも、パターン化した花と果物モチーフがびっしりと並んでいます。デザイン名は「Cherry Pie」で、 Pat Albeckと言うモッズ時代に活躍したデザイナーに寄るものだそうです。テーブル・クロスやエプロンなんかに似合いそう。
レトロな大柄ファブリック 4種_f0141785_5302913.jpg
これのみ単なるカット布地ではなく、端が始末してあり、多分テーブル・クロスとして製造されたもののようです。素材は麻100%かな。フラワーパワーらしい花柄自体はかなり賑やかですが、色合いはオレンジと茶系で割と大人しめにまとめてあります。版ズレしているところには、時代の古さが感じられて御愛嬌。

これらの布地は、とりあえず撮影の背景としては役に立ちますが、もし自分に裁縫の腕があって、いつかバッグや服でも作れたら、さぞかし素敵だろうなあ…と言う、私にとっては果てしない野望はあります(笑)。
by derliebling | 2013-09-12 15:28 | ファブリック


こんにちは!「ぴよよん」です。当ブログに御訪問頂き有り難うございます♪ 英国に住んでいますが中欧好きです。蚤の市等で出会った、または手作りなどの可愛い雑貨たちを紹介していきたいと思います。


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