薔薇の楽園、デヴィッド・オースティン・ローズ・ガーデン

いよいよ、今回のシュロプシャー旅行の最終目的地です。元々シュロプシャーを旅行先に選んだのは、このバラ園へ行きたい!と言う私のワガママから始まりました。最初は、イギリスでバラの最も美しい季節、6~7月に訪れることを計画していましたが、今年のその時期は異常な雨続き&低温だった為、これではバラも美しく咲いていまいと、結局この9月まで延期となりました。
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「イングリッシュ・ローズ」と言う、バラの世界に画期的な新しいタイプを生み出した「David Austin デヴィッド・オースティン社」直営のバラ園は、TerfordとWolverhamptonの中間位のAlbrighton オルブライトンと言う大き目の村にあります。イングリッシュ・ローズの品種名には、「A Shropshire Lad シュロプシャーの若者」や「Wallerton Old Hall(州にある庭園)」「Corvedale(州南部の谷)」だの、地元に因んだ名前が多いのですが、意外にもここはシュロプシャーの東端・州境でした。
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バラ園には、苗の販売所、ギフトショップ、ティールームも併設され、周囲は広大な育苗所で囲まれています。ここから世界中に、デヴィッド・オースティン・ブランドのバラ苗が配送されるのです。
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入り口であるショップの前にも、バラがびっしり植えられています。イングリッシュ・ローズは、芳香を重視して改良された品種が多い為、駐車場で車から降りた途端、バラの香りが漂っていました。
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ティールームの壁面にも、バラびっしり。
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到着してまずトイレ(笑)に寄ったら、ここでも孔雀が放し飼い。
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時間が限られているので、真っ先にバラ園に向かいます。まずは、長いボーダー花壇が通路に沿って伸びる「The Long Garden ロング・ガーデン」。
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バラ園に入ると、まず左右にはとても大きな鉢植えが並んでいます。
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私達が狙った通り、と言うか、期待以上に、沢山のバラの花が美しく咲いていました。元々イングリッシュ・ローズには、「四季咲き」と言って、冬を除く通年繰り返して咲く種類が多いのですが、やはり最も美しいのは、6月の一番咲きのバラと言われています。でもここでは、そのハイシーズンにも全く負けない位の花の数と美しさに驚きました。それと同時に、まず目を見張ったのが、バラの株や葉がどれも大変健康的だと言うこと。一般家庭の庭のバラと比べては勿論、イギリスの他の名だたる庭園のバラと比べても、こんな状態の良い株は今まで見たことがありません。
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目に留まる好みのバラは、いつも大抵一緒(笑)。こちらは、イングリッシュ・ローズの中でも最も芳香の強い品種の一つ、「Lady Emma Hamilton レディ・エマ・ハミルトン」。雨に塗れたせいか、少し花弁の色がマーブル状になっていて、それが一層綺麗。
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咲き始めから咲き終わりまで、美しい花びらの重なりを崩さない「Queen of Sweden クィーン・オブ・スウェーデン」。茎がしなやかで花弁が大きい為、花がしな垂れるイングリッシュ・ローズが多い中、このバラはきっちり上を向きます。香りも、カタログ(ハンドブック)に記してあるより、ずっと強く感じました。
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いつもよりも花弁が黄味掛かっている、「Princess Alexandra of Kent プリンセス・アレクサンドラ・オブ・ケント(ケント公女アレクサンドラ)」。
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我が家にもある「The Lady’s Blush ザ・レディース・ブラシ」。現在うちのバラの中で、P太が一番好きな種類です。やはりピンクのオープン咲きで似た「Skylark スカイラーク」も、沢山植えられていました。
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庭のあちこちに配置された彫像は、初代デヴィッド・オースティン氏の奥様、パット・オースティンに寄る作品達です。
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ロング・ガーデンは、大体3列の長い通路中心に構成されており、中央通路はレンガ敷きですが、両脇の通路は芝生。中央通路沿いはイングリッシュ・ローズばかりですが、両脇の通路沿いには、オールド・ローズやその他のバラも植えられています。ただし、ハイブリット・ティーに代表される剣弁高心咲きは、園全体で全く見掛けませんでした。
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グランド・カバー向き、つまり背丈が低くて日陰に強い「Flower Carpet フラワー・カーペット」。
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モダン・シュラブの「Flülingsmorgen フリューリンク・モルゲン(春の朝)」。こんなにデカイ花だったとは…。D.オースティンのカタログの解説に寄ると、うどん粉病になり易いのが欠点だそうです。そう言えば、ここでうどん粉病のバラを多少見掛けましたが、皆オールド・ローズでした。イングリッシュ・ローズは、病害虫に対する強度にも重点を置いて改良されている為、全体的に育て易く丈夫です。
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一つの花で、花弁が100枚も重なるバラがある一方で、花弁がたった5枚しかない「The Alexandra Rose ザ・アレクサンドラ・ローズ」。しかし一重や二重のバラの可憐な魅力も、また永遠です。
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こちらは「Victorian Garden ヴィクトリアン・ガーデン」。このバラ園、広さはそれ程でもないのですが、何せ沢山花を付けたバラがぎっしり詰まっているので、非常に充実しています。
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でも、ここで全ての種類のバラがサンプルとして見れるのかと思っていたら、植えられている種類は結構限られていました。やはり育て易い品種とか、他と合わせ易い品種が、優先されているのかも知れませんね。
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こちらは初めて見ました。「Lilian Austin リリアン・オースティン」と言います。最早D.オースティン社のカタログにも、巻末のほうに名前だけが小さくしか掲載されないマイナーな品種です。色もフリル状になった花びらも、こんなに可愛いのに。
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今年の女王のダイアモンド・ジュビリーに向けて発表された新しい品種、「Royal Jubilee ロイヤル・ジュビリー」。こちらも初めて実物を見ました。こんな球形に近いカップ咲きを、「聖杯型」と呼ぶそうです。
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アプリコット色のバラは、常に人気が高いとか。これは「Grace グレース」。
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こちらは、池と組み合わせてある「Renaissance Garden ルネッサンス・ガーデン」。
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弧を描いた柘植のガーデン・エッジが、優雅な雰囲気を出しています。いつもなら、シンメトリーなフォーマル・ガーデンは余り好きではないのですが、こんな風にコンパクトにまとまっていると別です。
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これもここで初めて見た品種、「Marinette マリネット」。オープン咲きでシベが見えるバラは、やっぱり可愛い。透明感のある花色も素敵です。
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普段は濃い色のバラ、特に赤バラには余り惹かれないのですが、これは甘い色合いが美しいと思った「Sir John Betjeman サー・ジョン・ベッジャマン」。
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カタログでは、ほぼオレンジ1色の花が掲載されていますが、オレンジのグラデーションが美しい「Lady of Shalott レディ・オブ・シャーロット」。咲く段階に寄ってイメージのかなり違うバラも多いので、やはり写真だけでは分らないことだらけです。
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「Pergola パーゴラ」、すなわちクライミング・ローズが集められたコーナーです。
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今までの庭は、バラのみが植えられていましたが、この「The Lion Garden ライオン・ガーデン」のみは、 バラと宿根草を組合わせてあるペレニアル・ミックス・ボーダーです。
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所々にオベリスクが配され、高さに変化を付けています。
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これも咲いているのを初めて見た、昨年発表された「Fighting Temeraire ファイティング・テメレア」。ターナーの絵画から名付けられたそうで、確かにターナーが描く夕焼けのような色をしています。
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こちらは一昨年前に発表された「Cariad キャリアド」。ウェールズ語で「愛」を意味するそうです。「D.オースティン社では、毎年5~6種類の新種を出しているようです。
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もしこれで快晴だったら、どんなにか美しい庭園だったろうねーと残念がるP太。確かに、雲が厚くて暗い上、夕方になり始めて、思うように写真を撮れませんでしたが、傘をさす程雨が降らなかった分、儲けモノと思うしかありません。
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さて、いよいよ第二ラウンド~のバラ苗購入です。ここでしか買えないイングリッシュ・ローズの品種もある為(注:送料払って通販で頼めば別ですが)、わざわざここまでやって来たようなものです。自社オリジナルのイングリッシュ・ローズだけでなく、あらゆるタイプのお勧め品種のバラ、宿根草も扱っているので、この通り売り場は広大です。そして、ここまで柘植の生垣で区切られている、見た目への拘りよう。ここから欲しい品種を探し出すのには、さぞかし手間取るだろうと焦っていましたが、バラをタイプとアルファベット別にブロック分けした一覧表が置いてある為、大変スムーズに事が運びました。ここで自分用に4株+義母のお土産に1株を購入。11月~4月には裸苗(ほとんど根と茎だけ)も並びますが、通年販売されている葉と花が生い茂る鉢苗でも、裸苗より各2~3ポンドしか高くありません。
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そしてここにも孔雀が。全く人を恐れることなく、気にすることもなく、エラソーに売り場を歩いています。
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念願のバラ園を堪能し、お目当てのバラ株を手に入れ、心地良い疲労感と車内のバラの香りに包まれて、バラ園を後にしました。クリスマス休暇を除いて、年中無休&入場無料です。バラ園自体は非常に整備されていますが、ここまでの道路(公道)が、細くてガタボコで大変かも(笑)。イギリスのシュロプシャーなんて遠いし、行けたとしても海外ではバラ苗は買って帰れない~と言う人には、大阪府の泉南市にオースティン社直営の「イングリッシュローズガーデン」が近年オープンしました。また、岐阜県の可児公園(花フェスタ記念公園のことだろうか?)でも、多くのイングリッシュ・ローズを見ることが出来るそうです。
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おまけ。帰り際に、孔雀がショップの屋根に登っていました~。この後彼は、閉園時間で人少なくなった駐車場を、我が物顔で闊歩していました。孔雀を飼うのも、面白いかも…と思ってしまいました。
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by derliebling | 2012-10-12 16:22 | 旅行・お散歩


こんにちは!「ぴよよん」です。当ブログに御訪問頂き有り難うございます♪ 英国に住んでいますが中欧好きです。蚤の市等で出会った、または手作りなどの可愛い雑貨たちを紹介していきたいと思います。


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