瀟洒な城下町ギルフォード sanpo

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今年に入って初の快晴と思われた週末、グレーターロンドンの南西、丘陵地帯に横たわるGuildford ギルフォードという町(規模的には市)に出掛けました。幾つか私が候補地を挙げた内、P太がここを選んだのは、イギリスでは大変貴重なフランス・ケーキ店があり、久しぶりに食べたいと思ったから…(笑)。
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ギルフォードは、銀行家やサッカー選手などの、お金持ちが多く住む町として知られているそうです。その証拠に、町には不動産屋がやたら多くあります。確かに古くて大きなお屋敷は多いし、例え我が家並みに質素な(笑)家でも、値段はずっと高くて驚きます。このお洒落なカフェと見紛う店も、実は不動産屋。
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ハイストリート(目抜き通り)は、もはやイギリスでは珍しくなった石畳で、丘勝ちな町らしく坂道になっており、古めかしい立派な建物が並びます(一階は普通のチェーン店だったりするけど)。これだけで、すでにポッシュな香りが…。そんなハイストリートの中でも一際目を引く建物が、この第一級歴史的建造物にも指定されている、ジャコビアン様式のAbbot Hospital アボット養老院です。この町出身のカンタベリー大司教ジョージ・アボットによって1619年に建てられた、貧しい老人の為の無料救済所です。それ以来約400年間、今でも地元老人の為の住居として提供され続けているそうです。
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門戸が開いている時は、一般人がアーチや中庭を見学しても良いことになっています(注:建物内部や中庭自体には入れません)。
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アーチ部分にある、建設当時からの鉄製募金箱。この下に、定期的に監視していると書いてあります。
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このアーチ下のドアも、多分建設当時からのもの。
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ドアに掲げてあった、高さ10cm程のゴシック・スタイルの銅製?装飾です。良く見ると、プリミティブで面妖な人物が表現されています。
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更にハイストリートを歩くと、通りに張り出した美しい時計台が目に入ります。この建物が、多分町名の由来ともなったギルドホールだったようです。
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その向かい側に立つ、ギリシャ風の建物。イギリスでは、大抵こういう建物は市場に使われていたことが多いのですが、ここは今でも花屋さんが店を出してしていました。
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ギルフォードは、街の中心のすぐ側に古城が残っているという、ドラマティックなロケーションの町です。丘勝ちな町の中で、割と標高の低い場所に城があるので、城町と呼ぶのはピンと来ないのですが…。
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城は典型的なノルマン様式で、人口の小さな丘の上に建てられているのが良く分ります。
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前にも御紹介した通り、城自体は小ぶりで、今はまるで四角い箱のように無骨です。しかしウィリアム征服王に寄って建てられた、由緒正しい11世紀に起源を持つのお城なのです。また、ヘンリー三世とその妻のエリナーが愛し、惜しみなく金をつぎ込んだ為、13世紀当時は最も豪華な王宮の一つだったそうです。
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城の壁に近付いて見ると、こんな風。素焼きレンガとフリント石を、チョーク交じりの漆喰で固めたように見えます。ヘリンボーンのように組まれた部分が、特に興味を引きます。
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頂上からの眺め。中央の丘の上に一際飛び出て立つモダンな建物は、どうやらギルフォード大聖堂のようです。多分、最も私の興味をそそらないタイプの教会建築(笑)。ギルフォードは、大聖堂を持ちながら「市」の指定を受けていない、イギリスでは数少ない町です。
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多分かつて堀であった部分と、対岸の丘は、今は手入れの行き届いた庭園になっています。この城は、19世紀に整備し直され、一般に開放されたそうです。
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門部分も残っています。中は資材置き場になっていましたが。
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更に、市外壁の一部も残っています。当時は、きっと市街地全体を囲んでいたのでしょう。
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この門は、かつては柵が降りる仕組みになっていたようです。
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門の横の建物は、今は郷土博物館になっています。元々は、城を引き継いだカーター家の住居だったとか。内部には、石器時代、鉄器時代、ローマ時代、中世、近世の地元の歴史に関する展示の他、ルイス・キャロルや、女性初の庭園デザイナー、ガートルード・ジェキルの特別展示もあるそうです。
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大聖堂より、このノルマン様式の教会のほうが趣あるなあ。
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そして歴史ある瀟洒な町なので、中々素敵なお店が点在します。アーケードや、「ここ本当に通り抜け出来る公道なの?」と疑ってしまう細ーい路地もあちこちにあり、歩くのが中々楽しい町です。
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昔ながらのスタイルの駄菓子屋は好きで、つい写真にとってしまうんだけど…、ん? ここ、駄菓子とベルギー・チョコレートを扱っているんですね。
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「マッドハッター」という名の帽子屋は、結構あちこちで見掛けます。勿論「不思議の国のアリス」からの命名。本当に、あのメイクのジョニデのような店主が出て来たらどうしよう(笑)。
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結構可愛い商品が売られている、毎回覗く雑貨屋さん。この並びのジュエリー屋さんも素敵なのです。イギリスには、小さくとも工房を兼ねた、個々のデザインを持つジュエリー屋さんも多いのです。
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そして最後に、目的のフランス菓子店へ向かいます(笑)。…おや、このカップ・ケーキはイギリス風ですね。高いフランス風のケーキだけじゃ(例え抜群に美味しくとも)、イギリス人には受けないからなんでしょうか? 小ぶりの、日本で一般的にショート・ケーキと呼ばれるタイプは、一個3.5ポンド(約500円)以上なのですが、ロンドン市内のフランス菓子よりは安いのではと思います。店内で食べると、更に50ペンス位増し。でも味のほうは、いつも期待を裏切りません。
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by derliebling | 2011-02-19 19:00 | 旅行・お散歩


こんにちは!「ぴよよん」です。当ブログに御訪問頂き有り難うございます♪ 英国に住んでいますが中欧好きです。蚤の市等で出会った、または手作りなどの可愛い雑貨たちを紹介していきたいと思います。


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