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城庭園の町ヴァイルブルク

今回のドイツ旅行も、いよいよ終盤に近付いて来ました。この日はメルヘン街道のゲッティンゲンから、ドイツ最後の宿泊地アイフェル地方へ向かいます。距離は相当ありますから、何処かで途中下車して昼食&休憩をとらなければなりません。出来るだけ雰囲気の良い町を選ぶのに限りますが、残念ながら私のドイツ全体のガイドブックには、中間に目ぼしい町は全く記載されていませんでした。そんな時は地図だけが頼り。この自動車修理会社が出している地図には、観光的に面白い町(下線)、とても面白い町(囲み)、極めて面白い町(色付き囲み)が記されています。何が面白いかは、教会、城、その他アトラクションのマークで推測するのみ。それで今回選んだのが、ネイチャーパーク内のWeilburg ヴァイルブルクという町(フランクフルト北西約60km)でした。
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勿論町の前情報は何もありません。ただ名前からして、Burg(城)のある城下町じゃないかとは想像出来ます。そう思っていた矢先、幹線道路を外れてしばらく山道を走っていると、川向こうの切り立った崖の上に、ドーンと中々ドラマティックな古城がお出迎え。
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高台にお城があるというロケーションに、期待は一気に膨らみます。
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こんな城門を潜って(車も)、旧市街地へ入ります。御伽噺さながらではないですか。
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この中世らしい塔も雰囲気ばっちり(建てられたのは、近世かも知れんけど)。
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ちょっとした商店街に入ります。壁全面を使った、地ビールの看板。
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これはアンティーク屋のディスプレイ、または博物館なのかな?と思いきや、それらしき建物は全く見当たりませんでした。
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もしかしたら、このウィンドーの展示のみのミニ博物館…だったりして。
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これは昔の店舗を表した展示のようです。交通量の多い車道沿いなので、窓ガラスが相当きちゃないけど、結構楽しませてもらいました。
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昔ながらの泉がある、雰囲気の良い石畳の小路の坂道を登っていくと、
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・・・中々瀟洒な広場に到着しました。
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どうやらこれがこの町のヘソのようです。この広場に面したカフェで、昼食をとりました。
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この広場は城へ続いていました。多分鉄門に付いたこのライオンのエンブレムが、城の持ち主一族の紋章、なのでライオンがこの町のシンボルのようです。
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町中あちこちに、ベルリンのクマハーメルンのネズミよろしく、張りボテのライオンが置かれていました。この青いガン飛ばしライオンには、意味不明な柄が。
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幾つかの型があり、それぞれ商店などの所有者が、その店の内容に合ったオリジナル・デザインの塗装を依頼するようです。

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これは…「招きライオン」って言うの?? 右はDPE屋、左は薬局のライオンです。
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城の敷地に入って来ました。大変綺麗にメンテナンスされ、ノーブルな雰囲気。
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時間はないので、城の中へは入らず、しばらく庭園のみを散歩することにします。
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庭園はテラス式で、こんなゴージャスなフェンスに囲まれていて、
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・・・川向こうの町並みを見下ろすことが出来ます。川が天然の堀になっている訳です。
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それにしても、花が見事に手入れされています。
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と思ってテラスの下を覗いたら、素晴らしいフォーマルガーデンが。
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人工美を強調したフォーマルガーデンは、本来余り好みではないけれど、花いっぱいの庭は、やはりウットリ綺麗です。
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当然降りて近付いて見ましょう。
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水仙のほとんどは終わっていましたが、ちょうどチューリップなどの春の球根植物が真っ盛りでした。こんな色盛り沢山の花壇には、やはり一番心惹かれます。ワスレナグサの水色が、美しいアクセントになっています。
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テラスの下は、実はこんな建物になっていました。(手前の花はフリチラリア)
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そして両脇の壁面には、蔓性植物(藤だったような)がびっしり。
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更に下を覗くと、もう一つフォーマルガーデンが。
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こんなに花いっぱいに出来るのは、この塔の下の温室で、庭師さん達がせっせと下準備しているからです。春の球根植物の季節が終わったら、一斉に次の植物に替えて、常に花盛りの状態にしておくのでしょう。温室の中では、沢山のジェラニウム(ベラルゴニウム)がスタンバっていました。
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花の色の洪水でも、芝の緑が全体をビシッと引き締めているから、全くちぐはぐにも幼稚にも見えず、統一感があります。
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城内部を見ていないので確信はありませんが、この城は、この庭園が最大の見所なのかも知れません。
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町の反対側は、こんな風向明媚な渓谷に囲まれていました。大きく蛇行した川に突き出た半島のような部分に旧市街がある、つまり天然要塞の城下町なのです。
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この岩山の上には、トレッキングコースが完備されていて登れるようです。
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駐車場にトロッコが飾ってありました。かつては、この近辺に鉱山があったようです。
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相変わらず短時間の滞在でしたが、思い掛けず素敵な町に出会えて満足、満足。このドラマティックなロケーションと見事な庭園は、訪れる価値大です。外国人旅行者は皆無でしたが、ドイツ人には結構人気の観光地のようでした。
by derliebling | 2010-07-22 17:17 | 旅行・お散歩


こんにちは!「ぴよよん」です。当ブログに御訪問頂き有り難うございます♪ 英国に住んでいますが中欧好きです。蚤の市等で出会った、または手作りなどの可愛い雑貨たちを紹介していきたいと思います。


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