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イギリスでラベンダー畑

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男性にはラベンダーの香りが苦手な人もいるようですが、ラベンダー畑に憧れない女性が、はたして世の中にはいるのでしょうか? 少なくとも私はラベンダーの香りが大好きで、ラベンダー畑には長年憧れていました。しかし富良野は遠く、会社員にとってラベンダーの開花時期に休暇をとるのは中々難しく、おまけに日本中から観光客が集まって来て凄く混みそう…、という訳で、実現出来ずにいました。それが、南部でも夏は北海道並に冷涼なイギリスでは、結構あちこちにラベンダー畑があるそうです。しかもうちから日帰りで行ける場所にもあるとなっては、訪れない訳には行きません。
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それは、チチェスター近く、サウスダウンズの丘陵地帯にある、Lordington ローディントンというラベンダー・ファーム。ウエスト・サスックス州で唯一のラベンダー農場と言われ、年に一度、収穫直前の3、4日間だけ一般公開されます。こんな小麦畑の中の田舎道をドライブし、さらに農園の門から細い砂利道を登って行きます。
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ここのラベンダー製品はスタイリッシュなので、もしかしたら観光ファームショップのような整備された所かと想像していたら、全く普通の農場でした。駐車も納屋の中です。
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お馬さんもいます。この子、人懐っこいんだ。
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車を降りて、しばらく案内板に沿って歩いて行くと、木のトンネルの向こうに、いよいよ青紫色の塊が見えて来ました。
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出ました、ラベンダーの絨毯。なだらかな斜面に沿って植えられてあるので、まるでラベンダーの波のようです。
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周囲では馬を放牧しているので、本当は馬フンが臭うはずなんですが、強烈なラベンダーの香りで、全く気付きませんでした。
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ラベンダー畑に雲の影が写って動いて行くのを見るのは、中々感動です。
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入場は無料。こんなラベンダー畑の間を自由に歩くことが出来ます。(とてつもなく太った女性が、反対側から同じ道を歩いて来るのが見えたので、突如路線変更!)
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花は七部咲きと言ったところ。ここは商業用栽培なので、高品質オイルの抽出出来る、一種類のラベンダーしか植えてありません。
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ミツバチ、マルハナバチ、蝶、バッタと、虫もいっぱいです。
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「蝶の写真なんか見たくない~」と思う日本人は多いのではと思うのですが(私もリンプン系は苦手…。なのでせめて小さい写真にしています)、イギリス人は蝶が大好き。リアルな蝶(蛾さえも)がプリントされた服やバッグを良く見掛けます。そもそも、日本に比べると蝶の絶対数が少ないので、珍重されているようです。
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ラベンダーだけじゃなく、周囲の山(丘)並みや小麦畑との対比も美しいのです。
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丘の頂上に登って来ました。反対側の丘を眺めたところ。ラベンダーは、石灰分の多いアルカリ性の土壌を好むと言われています。その点のここの土地は、イギリス南東部らしい、すでに土色が白に近いチョーク質(なのでこの辺は水道水も白いんですよ~)。斜面で水はけも良いので、ラベンダー栽培に最適と思われます。
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周囲には可憐な野の花も咲いています。これはコンボルブス(西洋ヒルガオ)の一種。
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ラベンダーとの組み合わせは、赤いヒナゲシ(フィールドポピー)が特に可愛いと思うのですが、ヒナゲシは半日花で、昼過ぎには大抵散ってしまいます。
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私達夫婦は、普段出来るだけ人を避けて撮影するのですが…、
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・・・このラベンダー畑の場合、返って合間に人がいたほうが面白いと思いました。
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日傘を持った人は、更に絵になります。日傘はイギリスでは一般的ではなく、実は普通の雨傘で日避けにしているだけのようですが。
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ラベンダーの花色は、日が当たった時と
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・・・日陰では、大分異なるようです。花色に白が多く混じっている為と思われます。
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特に遠景で見ると、日陰では花色がかなり暗くなるので、やはり快晴の日に訪れるのが望ましいと思います。
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ラベンダー畑の脇には”掘っ立て小屋”があり、ここのラベンダーから作った自社製品と、地元のチャリティのおばーちゃんお手製のお菓子が売られています。これも来る前は、お洒落なティールームかと想像していたけど、返って飾り気無くて好感持てました。
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イギリスらしい素朴な焼き菓子達、一個50ペンス。ラベンダーのお菓子もありましたが、ラベンダーって香りは抜群だけど、食べ物にすると別に美味しくないんですよね。
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私達はここでお茶をして、更にバスオイルを購入しました。ここの農場の製品としては、他にもエッセンシャルオイル、ハンド&ボディクリーム、ピロースプレイ、手切り石鹸、犬用シャンプーに加え、馬用シャンプーも売られています(…猫用はナシ! イギリスでは猫を洗う習慣がないのです)。ラベンダーオイルの安眠や精神安定の効能は知っていましたが、ここの商品パンフレットに寄ると、鎮痛、利尿、呼吸器官、消化器官、美肌、抵抗力、血液循環にも効果があるそうです。露出の多いサマードレスを着て、蜂に刺された女性が、売店でラベンダーオイルを塗ってもらっていました。
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ここでオバカなカップルが、一体どう間違えたら入り組んだ駐車場を乗り越えてやって来れるのか(絶対意図的に違いない)、ラベンダー畑まで車で入って来ちゃいました。農場主、カンカン。しかもUターン出来ないので、しばらく動くつもりなし。しかし古いモリス車は田舎の風景に似合うので、すかさず写真を撮る私とP太(笑)。この他にも、勝手にラベンダーを摘んじゃうオバチャンはいるし、掟破りが必ず出没するのもイギリスです。
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ただラベンダー畑の合間を歩いただけなのに、飛び切り美しい景色とラベンダーの香りの効能も相まって、気持ちがゆーったりと豊かに感じられました。私達が去る3時頃には、更に混んで来ました。この時期、日はやたら長いので、のんびり行動し出す人が多いようです。来年も是非訪れたいと思います。この他、ケント州にもラベンダー・ファームがあり、一般道からも青紫の絨毯を眺められる場所があるようです。
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おまけ。途中出会ったヒナゲシ畑です。
by derliebling | 2010-07-17 17:15 | 旅行・お散歩


こんにちは!「ぴよよん」です。当ブログに御訪問頂き有り難うございます♪ 英国に住んでいますが中欧好きです。蚤の市等で出会った、または手作りなどの可愛い雑貨たちを紹介していきたいと思います。


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