ノルマンディーの窓コレクション
「ドア・コレクション」に引き続き、「窓コレクション」です。正直ノルマンディーの窓(他のフランスは知らないので、あくまで「ノルマンディーの」とします)が、こんなに可愛いとは知りませんでした。ドイツに勝るとも劣らない…。少なくとも、全般的にイギリスよりはずっと魅力的に見えました。
何が違うんだろう? やはり窓の造りかなあ。イギリスの窓も、日本のサッシに比べたら遥かにマシなのですが、新しい樹脂製の白いフレームが圧倒的に多いせいでしょうか。そういう窓は、隙間風の入らない機密性の高い二重ガラスで、暮らすには快適なんですけどねえ。ノルマンディーのように、窓枠や桟をカラフルにペイントする習慣は、イギリスにはないようです。(撮影地:ピエールフィット)
そして鎧戸も、イギリスの一般家屋にはほとんどありません。もしあったとしたら、それは単なるデコレーション(笑)。ノルマンディーの気候が、イギリスより遥かに厳しいことを物語っています。(撮影地:ディエップ)
窓からチラ見えするインテリアも計算されつくしていて、また素敵。勿論窓辺の花も重要なアクセント。(撮影地:ビーヴロン)
そして、ノルマンディーの窓の可愛さの決め手が、このレースのカーテン。極普通のナイロン製で、幾つかはイギリスでも売っていそうなのですが、ノルマンディーでは種類が実に豊富だし、何より使い方が上手いと思いました。この縦に帯状のカーテンは、特に人気なようで、お店で買うと帯ごとに切り離してくれます。切りっぱなしで良いから便利だし、見た目も確かに上々なのです。(撮影地:バイユー)
窓全体を覆うのではなく、部分使いした配置が絶妙。(撮影地:ディエップ)
こんな優しげな花柄は、イギリスでは珍しいタイプ。(撮影地:ポン・レヴェック)
鳥ちゃん柄も多く、マジでレース・カーテンをフランスで買って帰りたーいと思いました。…次回こそは!(撮影地:バイユー)
まるで重要文化財クラスの古い大きな家です。このレースのカーテンは、どうやらお手製みたい。ネット状の生地に、目を埋めらながらモチーフを刺繍して行く、元々は魚網から発達した「フィレ・レース」と呼ばれる技法のようです。(撮影地:ビーヴロン)
窓に寄って、それぞれデザインを変えてあります。何て素敵!(撮影地:ビーヴロン)
レースのカーテンと並んで多かったのが、裾が三角形になったカーテン。フランスの伝統なのか、今の流行なのか?? フランスらしい、なんともエレガントな雰囲気。少なくともヨーロッパの他の国では、まだ見たことがありませんでした。(撮影地:ルーアン) このタイプは、ローンなどの薄い綿生地や麻が多いようでした。(撮影地:ボーモン)
枠や桟の幅の狭い窓に映えるようです。(撮影地:ポン・レヴェック)
そう言えば、ドイツやチェコなどと違って、意外と窓辺の細々としたオーナメント類は見掛けませんでした。窓とカーテンのみの直球勝負??(撮影地:ポン・レヴェック) 古い窓に、カーテンではなく、ビンテージのテーブルセンターのような布を掛けています。それがバッチリ似合って、また絵になります。(撮影地:ビーヴロン)
脇のほんの小さな窓でも、手を抜きません。(撮影地:ビーヴロン)
イギリスとは全く違うタイプのステンドグラス窓。鎧戸のダイヤ型の覗き窓(明かり取り)も素敵です。(撮影地:ポン・レヴェック)
鉄細工は、窓には割と珍しかったかな?(撮影地:バイユー)
やはりヒシヒシと感じられたのは、窓に対する「愛」ですね~。日本だと、透明ガラス窓は少ないし、出来るだけ部屋の中が見えないようにするのが普通ですが、ノルマンディーでは、適度に目隠ししながらも、道行く他人に見せることを十分意識して、尚且つ自分達も楽しもうという、窓に対する工夫がいっぱい。一番日本ともイギリスとも違うのは、まるで窓を一つの絵画のように見立てている感性だと思いました。
窓に寄って、それぞれデザインを変えてあります。何て素敵!(撮影地:ビーヴロン)
やはりヒシヒシと感じられたのは、窓に対する「愛」ですね~。日本だと、透明ガラス窓は少ないし、出来るだけ部屋の中が見えないようにするのが普通ですが、ノルマンディーでは、適度に目隠ししながらも、道行く他人に見せることを十分意識して、尚且つ自分達も楽しもうという、窓に対する工夫がいっぱい。一番日本ともイギリスとも違うのは、まるで窓を一つの絵画のように見立てている感性だと思いました。
by derliebling
| 2009-10-06 16:46
| 旅行・お散歩
こんにちは!「ぴよよん」です。当ブログに御訪問頂き有り難うございます♪ 英国に住んでいますが中欧好きです。蚤の市等で出会った、または手作りなどの可愛い雑貨たちを紹介していきたいと思います。
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