IE9ピン留め

雪景色の会津 酒蔵巡り編

冬の会津の旅、鶴ヶ城見学と昼食の後は、酒造元巡りです。会津若松市や喜多方市にある酒造元の幾つかは、一般公開され、酒造りの工程や品質が学習できるだけなく、大抵試飲も出来、その場で購入も出来ます。日本酒大好きのP太にとっては、実はこのほうがメインだったりして(笑)。特産品の数多い会津ですが、清酒はその代表的なもの。元々は、蒲生氏郷が灘から先端技術者を招き、酒造りを奨励したのが始まりだとか。米所で質の良い水に恵まれているとあっては、醸造が盛んでお酒が美味しいのも納得です。それに伴って、会津は飲んべいが多いらしい…。私の弟も、会津に赴任中は、毎晩のように同僚から飲みに誘われるのを断りきれず、肝臓を痛めました。飲み過ぎには、くれぐれにも気を付けましょう!
まずやって来たのが、鶴ヶ城からも程近く、今までも何度か訪れたことのある宮泉酒造の「会津酒造歴史館」(入場:大人300円。この時期は200円だった)。
生憎今は仕込み中なので、工場内は一部しか公開されていませんでした。いつも夏期には大人気で混み合っているのですが、さすがにこの時期は見学者も少なめ。
でも、ここの資料室は中々面白い。酒造に使われた昔の道具とか、お酒に関する有りとあらゆるものが集められています。
奥の陶器製の樽には、木の匂いが移らないよう高級なお酒を入れたそう。
懐剣…と思いきや、酒筒でした。もう何が何でも、酒を持ち歩きたかったんですね(笑)。
雛祭りの白酒を入れるのに使われた徳利。乳白色のガラスにハンドペイントされて、この飲んべい天国の男臭い展示物が多い中、異色の愛らしさで輝いて見えました。
そして会津と言えば、日本を代表する飲んべい・小原庄助さん。庄助グッズ・コレクションもズラリ。
実在の人物かは不明ですが、福島県にはモデルの墓と伝えられるものが二つあります。一つは、白河市にある、会津の塗師久五郎の墓。一生を酒に捧げ、あくまで風流に生き、墓石まで杯&徳利型でスゴイ(笑)。寝ている間も点滴でアルコールを摂取したいと言っていた、赤塚不二夫を思い出すなー。もう一つの、会津若松市にある無名の墓の主・小原庄助氏は、苗字帯刀を許された豪農で、戊辰戦争の際は勇ましく戦い戦死したとか。民謡のイメージとは懸け離れた、壮絶な最期を遂げたようです。
続いて、末廣酒造さんの「嘉永蔵」に行きました(入場無料)。ここの訪問は、私も初めて。外壁に掲げられた巨大な球形のものは、杉の葉の大玉で「酒林」と呼ばれ、葉の色で酒の熟成具合を表しています。面白いことに、ウィーンのホイリゲにも似た習慣があるんですよね。
感じの良い青年が、丁寧に蔵内を案内してくれました。詳しい説明付きのガイドツアー(夕方近くて見学者は私達だけだったが)、これは凄く勉強になります。
特に、仕込みを見学出来たのには、ちょっと感動。何せ、この寒い季節だけしか見られない、大変貴重な機会ですから。写真では分らないと思いますが、実は表面がフツフツと発酵していて、酒が生き物なのを物語っています。雑菌が入っては大変なので、蔵内ではサンダルに履き替えます。この嘉永蔵では、一般の酒屋さんに並ぶ大量生産品とは異なる、限定品や高級品のお酒を醸造しています。結婚式の引き出物として、酒を仕込みに来るカップルも多いそうです(会津らしいねえ)。
酒造に関することだけでなく、大変興味深かったのが、この末廣さんの建物自体。土蔵の音響の良さを利用したコンサート・ホール(渡辺貞夫や日野皓正も演奏したらしい)や、当時としては相当優雅であったであろう主人の居住区などが見学出来ます。
特に、総檜造りの贅を凝らした大広間は必見。
最後の会津藩主・松平容保、最後の将軍・徳川慶喜、医聖・野口英世等の書が飾られているのです。実際野口博士と縁のある家で、博士の恩師の姉の嫁ぎ先がここである為、滞在したこともあるとか。P太は、ロード・カタモリとショーグン・ヨシノブは見当が付いたけど(「新選組!」を見ていたので)、ドクター・ノグチだけは誰だか知らず。黄熱病とか言ってもピンと来ないだろうと思い、1000円札を見せたら、「そんな偉大な人なのか!」と一応分ったみたい(笑)。…これで良いのか?
大広間の欄間のモチーフが扇子なのは、「末広がり」だから。
最後に、蔵内のモダンなショップで利き酒&お買い物です。ここまで親切に案内してもらっちゃあ、何も買わない訳には行くまい…と躊躇する前に、説明を聞いているだけで買う気満々になって来ます(笑)。ただし、車を運転するP太は試飲出来ないので、替わりにこの下戸の私が試飲致しまする。弟に言わせると、ここの「生酛」と言うお酒は、数多い会津の酒の中でもイチオシなのだそうです。そんなことは丸っきり忘れていたのに、気が付けば、全くその通りのお酒を選んでいました。
この他にも、この嘉永蔵には、蔵を改造したお洒落なカフェや、クラシックカメラの博物館があります。蔵を去る時には、外はすっかり暗くなっていましたが、サンダル履きの寒さを忘れる程、酒のロクに飲めない私でも楽しめる、大変充実した見学となりました。

# by derliebling | 2012-02-14 18:08 | 旅行・お散歩 | Trackback | Comments(0)

「ちゅう碗」と「ぴよ碗」

今回会津に行ったら買おうと思っていたのが、会津塗りの味噌汁碗です。蒲生氏郷の時代から、代々会津の領主達は、数多くの手工芸を奨励保護して来た為、今でも会津には名産品が沢山残っています。輪島塗に次ぐ全国に名高い会津塗りは、その筆頭と言えましょう。会津若松市内に幾つかの老舗漆器店が残っている中、私達が向かったのは「白木漆器店」でした。この漆器屋さんでは、伝統の技を生かしつつも、現代人の普段使いに対応できる、モダンなオリジナル・デザインの漆器を製造販売しています。
実は姉夫婦が、長年この白木屋の味噌汁碗を使っていて、極普通の味噌汁でも数倍美味しそうに見えるのです。実際ここの漆器に出会うまで、会津塗りがこんなに魅力的とは気付きませんでした。何度も丁寧に塗られた漆のツヤと深みは、正に日本の美。谷崎潤一郎の「陰影礼賛」通り、日本の伝統的な食べ物の多くは、深い色合いの器に映えるように思います。木地はブナ材で、何層も漆が塗られていることを考えると、かなり薄い造りらしく、手にとるとフンワリ驚く程の軽さです。この碗の形が素直に丸く、手にしっくり馴染み、容量たっぷりな点も気に入っています。


しっとりトロリとした塗の上に、ワンポイントの動物の金色の蒔絵が入っています。この可愛いワンポイントのせいで、一見子供用に見えますが、ちゃんと大人サイズです。一応P太用がネズミ、私のがヒヨコと言うことにしています。因みに子供用の碗なら、もっと多くの動物の種類があります。
電子レンジや食器洗い機、乾燥機など持っての他だし、付け置き洗いも御法度で、使用後はただちに柔らかい布、スポンジ等で洗い、水気を拭きとらなければならず、慌しい生活には不向きです。姉達も、朝は漆器の碗を使いません。決して安い買い物ではないけれど(かと言って凄く高くもない)、制作に掛かった手間や時間、これから日々味わえる豊かさを考えれば、十分払う価値はあると思っています。
白木屋さんは、300年以上前の江戸時代に創設され、今までも国内外の博覧会等で数々の賞を受賞して来た老舗です。お店の建物からして、こんなに素敵なんですよ。ルネッサンス様式を取り入れ、随所にセセッシオ的なパターンも見られる、大正3年築の会津初の西洋建築なのだそうです。この建物だけでも博物館クラスですが、実際内部には漆器資料館も併設されています(入館無料)。


このお店のトイレは、男女別のサインまで漆器+螺鈿製。こんな所まで写真を撮るか(笑)。

# by derliebling | 2012-02-13 17:46 | テーブル&キッチンウェア | Trackback | Comments(4)

雪景色の会津 鶴ヶ城編

この日はレンタカーを借りて、P太と二人で会津若松市に行って来ました。会津と言えば、日本有数の豪雪地帯。私は、会津に行くのはほとんど夏で、冬なら雪の少ない年にしか行ったことがありません。この季節の福島のレンタカーは、もれなくスタッドレスタイヤを装着しているようだし、P太は相変わらず(いつでもどこでも)運転する気満々なのですが、はたして大丈夫でしょうか?
福島県の中通り地方から、国道49号線を西へ向かい、奥羽山脈の「中山峠(今はトンネル)」を超えると、そこからが会津地方。まずは猪苗代湖で一休みです。空は重い雪雲で覆われていますが、磐梯山はハッキリくっきり見えて、猪苗代湖&磐梯山、まるで福島県を象徴するような風景です。
この時期の猪苗代湖は、白鳥でいっぱい。近くのレストハウスで、白鳥のエサも販売されています。でもはっきり言って、陸を歩いてエサを強請る白鳥は、優雅のカケラも無い姿で、かなり間抜け…。
夏の時期なら、こんなボートも貸し出されます。…何だかシュールですね。
会津若松市内に入って来ました。我々が真っ先に目指すのは、街のシンボル鶴ヶ城。雪景色に、赤い欄干の橋が映えます。
お城までキャラクター化してしまう日本人って、ちょっと凄い…(笑)。
二重のお堀や石垣の立派さに、当時の会津藩の威厳が感じられます。言うまでも無く戊辰戦争の悲劇の舞台ですので、ここに来る度に、否応無しに「荒城の月」のメロディが思い出されます。
城址公園自体は、無料で自由に出入り出来ます。城の建物内部と茶室と御薬園のみが有料。観光客だけでなく、地元民にとっても、格好の散歩コースなのでしょう。春は桜の名所として有名だし、秋の紅葉も見事なのだと思います。しばらく公園内を通って行くと…、
出ました、鶴ヶ城の天守閣。いかにも「いよっ、これぞ日本!」と言うような、堂々としたお姿です。雪の鶴ヶ城は一層迫力。
でもこのお城、実は1965年に再建された、鉄筋コンクリート造りなんです。内部は、城自体、会津藩、戊辰戦争、会津に因む特産品等の資料が展示され、様々な企画展も行われる博物館になっています。これは、会津名産の絵蝋燭(城内一部撮影可)。
天守閣の天辺からは、会津盆地一帯と奥羽山脈、越後山脈の山々を眺めることが出来ます。険しい山に囲まれた完璧な鍋底の地形なので、夏は暑く冬は寒さが厳しいようです。快晴の見晴らしの良い日の眺めは最高でしょうけど、霧掛かった雪景色も会津らしくて中々(…しかし耐え難い程寒いっ)。
こちらは、白虎隊の最期の地、飯盛山方面(多分)。今回は、飯盛山は見送りました。
城前の庭園の樹木は丁寧に雪囲いされ、それがまた雪国の城下町の情緒を引き立てています。
城址公園内の「茶室麟閣」は、城との共通券で見学できます。元々は、戦国時代の武将で文化人の蒲生氏郷が、豊臣秀吉に寄って死に追い込まれた千利休の息子の少庵を匿い、千家を保護する為に城内に建てたらしい、由緒ある茶室です。戊辰戦争後の城の荒廃に伴って、一度他所へ移築され、1990年に再び城内へ移築復元されました。別途料金で、実際お茶も楽しめます。ここの庭園も本当は見事なんでしょうけど、ちょっと雪に覆われ過ぎ(苦笑)。
お城を去った後、街で昼食にお蕎麦を頂きました。会津には美味しいものに事欠きませんが、その中の一つで、是非味わって欲しいのが蕎麦。本当は、蕎麦は盛りやザルなど冷たいものが美味しいんでしょうけど、余りの寒さに、二人とも暖かいお蕎麦+かき揚げのセットを注文。
お蕎麦の美味しさもさることながら、今回の帰国中、天ぷら類を何度か食べた中、サツマイモの千切りと小柱が入ってサクサクで、一番美味しいかき揚げとなりました~。


# by derliebling | 2012-02-12 17:33 | 旅行・お散歩 | Trackback | Comments(6)

夏井の爺杉婆杉

弟家族と小野町の「リカちゃんキャッスル」に行った際、初日の開館時間が12時からとは知らず、10時半位に到着したので、開館までの空いた時間を他の場所で過ごすことにしました。目指したのは、同じ小野町内の夏井と言う地区にある「爺杉婆杉」。正確には、夏井諏訪神社境内にある杉の巨木です。
車を止めた駐車場の脇には、何故か巨大なお釜がドーンと奉納されていました。実はこの背後の夏井川沿いには、桜並木がズラリと続いており、「夏井千本桜」と呼ばれる桜の名所になっています。開花時期には、それは美しい眺めなのだそうです。
県道41号線を挟んだ駐車場の反対側に、参道に沿った鬱蒼とした杉並木が見えます。どれも見事な巨木ですが、その中でも一際大きく迫力なのが、国の天然記念物の「爺杉婆杉」です。左がおじーさんで、右がおばーさん。しかし、御老人と呼ぶのが申し訳ない位、今尚背筋をしゃんと伸ばした威厳あるお姿です。樹高は約48mで、天辺が見えない程高い! 幹周囲は、どちらも9m以上あります。樹齢は1200年と言われています。
その奥に、諏訪神社があります。爺杉婆杉の根を傷めないよう、ぐるりと横を通って背後に周ります。かなり急な階段。
初めて見る大きな木に、義妹も姪も甥も大喜び。義妹は、小さな実(杉ぼっくり?)の付いた杉の小枝を、ブローチ代わりにコートに着けて、とてもオシャレで可愛く見えました。
古来日本人は、巨木を神化してきました。やはり、自然に対する畏敬の念の表れなのでしょう。千年以上もの間、仲良く寄り添って堂々と聳える夫婦杉に、私も否応無しに神聖な空気を感じました。

# by derliebling | 2012-02-11 16:59 | ガーデニング・植物 | Trackback | Comments(0)

デメルの「猫の舌チョコレート」ポーチ

姉が買っている「GLOW」と言うファッション雑誌の付録です。今時付録で頑張らないと、雑誌も中々売れないそうで、各誌が競って人気ブランドとのコラボもの(バッグが多い)を付録に付けていますが、これは人気ブランドとのコラボ…と言っても、何だか異色。どちらかと言うと、「まあ素敵」とか「中々オシャレ~」とか言うよりは、ププッと噴出してしまう感じです。だって、実際これを大人の女性が持つところを考えると、何だかオチャメじゃありませんか?? デメルの有名な「猫の舌チョコレート」のパッケージを表しており、一目でそれと分かるよう、結構良く出来ています。素材は厚手の目の細かいサテンで、オマケとしては、質もプリントもそんなに悪くありません。ただし地色は、実物より黄色味が強いようです。
中地もしっかりデメル柄。これは、デメルの板チョコの中紙と同じパターンですね。おまけに、皇室御用達のラベルも縫い付けてある凝りようです。オーストリア人がこのポーチを見たら、ビックリするかも。
ジップには、猫の舌チョコレートそのものの形のチャームが付いています。
「GLOW」は、「私達40代女子(40超えても「女子」?)輝きます宣言」とか言うコンセプトで、宝島社が数年前発売した雑誌です。つまり、40歳代をターゲットにしたファッション雑誌ですね。この前に、同じ宝島社で「美しき30代女子の(…何だっけ。「悪あがき」?)」がコンセプトの「InRed」と言う雑誌があります。InRedを読んでいた30代女子が40代になったら、GLOWに進めと言うことなのでしょう。確かに、InRedで常連ゲストだったYOUもキョンキョンも、GLOWに移動して来ており、内容的にはInRedと何か違うのか~?と言う感じです。…そのうち彼女達が50歳代になる頃には、50代女子向けファッション雑誌も出るんだろうな。姉はどちらの雑誌も買っており、私が「とよみょん、もう30歳代じゃないのに…」と言ったら、「おねーちゃまは30代にしか見えないからいいのよッ」と激怒されました(笑)。

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# by derliebling | 2012-02-10 16:34 | バッグ・靴・帽子 | Trackback | Comments(6)
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こんにちは!「ぴよよん」です。当ブログに御訪問頂き有り難うございます♪ 英国に住んでいますが中欧好きです。蚤の市等で出会った、または手作りなどの可愛い雑貨たちを紹介していきたいと思います。


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